ピーターソンの真髄を捉えた名盤
MPSレコードの「ピーターソン盤」については、「Exclusively for My Friends」シリーズが、まず、真っ先に聴かれるべき、オスカー・ピーターソン率いるピアノ・トリオの名演が詰まっている。ピーターソンの弾き回しがダントツに映えまくる。ピーターソンのジャズ・ピアノの真髄を感じ取ることが出来る、圧巻のシリーズ。
Oscar Peterson『Girl Talk』(写真左)。1965年後半, 1966年11月, 1967年11月, 1968年4月の録音。ピーターソンの「Exclusively for My Friends」シリーズの第二弾。「E.f.m.f. 2」と並記されることもある。ちなみにパーソネルは、録音が4年に渡り、4回に分かれて録音されているので、ちょっと複雑。
まず、Oscar Peterson (p) は、リーダーでもあり、5つの曲全てを担当。Ray Brown (b) は、5曲目「Robbins' Nest」、Sam Jones (b) は、1曲目「On a Clear Day」, 2曲目「I'm in the Mood for Love」、3曲目「Girl Talk」を担当。Louis Hayes (ds) は、2曲目「I'm In The Mood For Love」と5曲目「Robbin's Nest」を、Bobby Durham (ds) は、1曲目「On a Clear Dayと, 3曲目「Girl Talk」を担当している。
① Oscar Peterson (p), Sam Jones (b), Bobby Durham (ds)
1曲目「On a Clear Day」と, 3曲目「Girl Talk」
② Oscar Peterson (p), Sam Jones (b), Louis Hayes (ds)
2曲目「I'm In The Mood For Love」
③ Oscar Peterson (p), Ray Brown (b), Louis Hayes (ds)
5曲目「Robbin's Nest」
以上、3つのセッション・メンバーの組みあわせ。ちなみに、4曲目の「Medley: "I Concentrate on You"〜"Moon River」は、Oscar Peterson (p) のソロ・パフォーマンス。このソロ・ピアノも極上。
アルバムに収録されている演奏は、「Exclusively for My Friends」シリーズの第一作目『Action』と同じ雰囲気だが、第一作目より、クールで落ち着いている。収録された5曲ともスタンダード曲。ホットな演奏も、バラード調の演奏も、ピーターソンのピアノは、かかることなく、上っ滑りすることなく、堅実に高速フレーズを弾きまくる。
1曲目「On a Clear Day」と、5曲目「Robbin's Nest」を比較すると判るが、Sam Jones (b), Bobby Durham (ds) のトリオ演奏の方が、ダイナミズムとフレーズのフレッシュさが勝る。以降、このピーターソン、ジョーンズ、ダーハムのトリオがパーマネント化していく。
「Exclusively for My Friends」シリーズ、そのいずれもが、ドイツのレーベルMPSのオーナーであるHans Georg Brunner-Schwer(ハンス・ゲオルク・ブルナーシュワー)の自宅スタジオでの録音。コマーシャルな側面を一切そぎ落とした、ピーターソンのピアノの真髄をアーティステックに捉えた名録音。ジャズ・ピアノの凄さの一面が体感出来る素晴らしいシリーズである。
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