2023年10月31日 (火曜日)

ジャズ喫茶で流したい・267

グローバル・レベルで見ると、ジャズ・ギタリストについては、新しい世代の「跡を継ぐもの」として、それぞれの時代でメジャー・デビューする新進気鋭のギタリストが現れ出てくる。が、我が国では、それぞれの時代でメジャー・デビューしてくる新進気鋭のジャズ・ギタリストの数は少ない。

日本のジャズ・ギタリストは、と問われたら、まず頭に浮かぶのが、渡辺香津美、増尾好秋、川崎燎、井上銘、小沼ようすけ、くらい。圧倒的に数が少ない。現在、第一線で活躍しているメジャーな存在は、井上銘、小沼ようすけ、辺りかな。

しかし、地方やライブハウスをメインに活動している「マイナーな存在」に目を向けると、我が国の中でも意外と多くのジャズ・ギタリストが存在する。ネットのアルバムのニュー・リリースの情報を見ていると、時々、単発でリーダー作をリリースしたりするので、その存在をキャッチでき、そのリーダー作を拝聴できたりする。良い時代になったものだ。

竹田一彦『St. Louis Blues』(写真左)。2022年6月2日、京都「BF Garden Studio」での録音。ちなみにパーソネルは、竹田 一彦 Kazuhiko Takeda (g), 神田 芳郎 Yoshirou Kanda (b)。実に渋い内容のギターとベースのデュオ演奏。

竹田一彦は、1936年奈良県天理市生まれ。関西地方をメインに、1950年代後半から現在まで、65年に渡り活躍を続けてきた関西ジャズ界の重鎮ジャズマン、ベテラン・ギタリスト。今年で87歳。今回、新リリースの『St. Louis Blues』は、昨年の録音なので、86歳でのパフォーマンスになる。今回は、たまたま、この新リーダー作をアップル・ミュージックで見かけて、即日、拝聴した。
 

St-louis-blues

 
一言で言うと「凄くクールで渋い」ジャズ・ギターが堪能できる優秀盤。コクのある味わい深いトーン、切れ味よく微妙にノイジーでジャズっぽいフレーズ。テクニックは確か、アドリブ展開は流麗かつアーシー&ブルージー。極上の本格派、メインストリーム志向のジャズ・ギター。冒頭のタイトル曲「St. Louis Blues」を聴くだけで、この竹田と神田のデュオ演奏の世界に引き込まれる。

ソリッドで鋼性の高い、弾力あふれる重低音のアコースティック・ベースがイントロを担う。そこに、適度なテンションを張った、切れ味よく、芯の入った、アーシーでブルージーな竹田のギターが絡んでくる。凄くクールで渋いフレーズの連発。

ギターとベースのデュオなので、演奏の基本は「静謐の中のダイアローグ」。時にユニゾン&ハーモニー、時にウォーキング・ベースをバックにギターのソロ、時にギターのリズムをバックにベースのソロ。職人芸よろしく、高いテクニックに裏打ちされた充実のフレーズ展開。

シンプルでリリカルでアーシーでブルージー、こんな魅力的なジャズ・ギターがあるんや、と感心を通り越して「感動」した。小粋なスタンダード曲をメインに、竹田のアーシーでブルージーなギターが、唄うがごとく、囁くがごとく、語るがごとく、弾き進んでいく。そこにピッタリ寄り添い、フレーズの「底」を押さえ支える神田のベース。

これはこれは、素晴らしい内容のギター&ベースのデュオである。今は晩秋、晩秋の夜に一人耳を傾けるジャズ盤に最適な一枚。良いアルバムに出会えた。心がほっこり暖かくなる。
 
 

《ヴァーチャル音楽喫茶『松和』別館 の更新状況》 更新しました!

 ★ AORの風に吹かれて 

  ・『AirPlay』(ロマンチック) 1980

 ★ まだまだロックキッズ    【New】 2022.12.06 更新

    ・本館から、プログレのハイテク集団「イエス」関連の記事を全て移行。

 ★ 松和の「青春のかけら達」

  ・四人囃子の『Golden Picnics
 

Matsuwa_billboard

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2019年2月26日 (火曜日)

「サラッとした耽美的な」響き

David Hazeltine(デビッド・ヘイゼルタイン)。米国ミルウォーキー出身のジャズ・ピアニスト。1958年10月生まれなので、現在60歳の還暦。大ベテランの域である。同じ世代なので親近感もある。彼と出会ったのは、ヴィーナス・レーベル盤『Alice in Wonderland』であった。バップからモードまで、幅広いスタイルに精通し、その多様性溢れるフレーズが個性。確かなタッチの響きは「硬派で耽美的」。

そんなヘイゼルタインの最新作になる。David Hazeltine『The Time is Now』(写真左)。2018年5月23日の録音 。ちなみにパーソネルは、David Hazeltine (p), Ron Carter (b), Al Foster (ds)。レジェンド級をベースとドラムに持って来て、期待以上の化学反応が起こるか、平凡な水準レベルで終わるか、真ん中の無い、思い切ったメンバーの選定である。聴き前から期待感が膨らむ。

聴いてみると、冒頭の自作のタイトル曲「The Time is Now」で既によく判るが、サラッとしたシンプルで耽美的なアレンジがこの盤の特徴。ナルシストを彷彿とさせる様な「ディープな耽美的」な表現では無く、ビ・バップに通じる様な、硬派で堅実でサラッとした耽美的な響き。テンポはミッドテンポが多くて、ゆったり落ち着いて聴くことが出来る。ファンクネスは希薄だが、タッチはハッキリとしていて躍動感がある。
 

The_time_is_now  

 
ヴィーナス・レコード時代の「ディープな耽美的な」響きではなく、「サラッとした耽美的な」響きがこのトリオ演奏の身上。アレンジもサラッとしているが、聴き応え十分に感じるのは、ヘイゼルタインのピアノのタッチが明快で、硬派で堅実で耽美的なフレーズがクッキリと浮き出てくるからだろう。3曲目の「Smoke Gets in Your Eyes」や9曲目の「In a Sentimental Mood」の様な、超有名なスタンダード曲を聴くと良く判る。

ロン・カーターのベースが良い。以前の様に前へ前へ出なくなって、楽器のピッチが合うようになって、落ち着いた良い感じになってきていたのは知っていたが、それにも増して、この盤でのロンのベースは実に雰囲気がある。ガッチリ構えて、堅実かつ自由度の高いベースでフロントを鼓舞する。アルのドラミングは相変わらず味が合って立派。伴奏上手なドラミングの好例だろう。バッキングとして実に「粋」なドラミングである。

良いピアノ・トリオ盤だと思います。途中、どっかで聴いた曲やなあ、と思っていたら、James Taylorの「Don’t Let Me Be Lonely Tonight」でした。ピアノ・ソロでカヴァっていて素敵です。現代の洗練されたネオ・ハードバップなピアノ・トリオ。そんな演奏を平均年連60歳以上のトリオが演る。ならではの円熟味と洗練さが心地良くて「粋」。ピアノ・トリオ者の皆さんにお勧めの一枚です。

 
 
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2018年1月 7日 (日曜日)

落ち着いたAOR的なユーミン

ユーミンって、バブル期の頃、売れに売れたわけだが、それまで順風満帆だった訳では無い。荒井由実の時代、一世を風靡した訳だが、結婚して「松任谷由実」になって以降、『紅雀』『流線形'80』『OLIVE』『悲しいほどお天気』と優れた内容のアルバムをリリースしてきたが、決してセールス的に恵まれていた訳では無い。それぞれ、オリコン年度順位20〜30位程度止まりである。

特にこのアルバムは、評論家筋から受けが悪かった思い出がある。松任谷由実『時のないホテル』(写真 )。1980年6月のリリース。このアルバムに収録されている歌は、架空の物語や重たい詩の曲が多い。そういうところが、ポップで無い、というか、暗いとか重たいなんて評されて、ユーミンのアルバムの中でも一般的に評価が低い。

しかし、である。僕はこのアルバム、発売されて2ヶ月後くらいに、友人から借り受けて、カセットテープにダビング、思いっきりヘビロテになった思い出のアルバムなので、当時の評論家筋の低い評価がどうしても腹に落ちなかった。結論として、当時のこのアルバムに対しての辛口の評論を信じなくて良かった。このアルバムは、ユーミンのアルバムの中で、5指に入る「お気に入り」盤なのだ。

冒頭の「セシルの週末」なんて秀逸な短編ドラマを見ている様な内容で、何度聴いても感心するばかり。「時のないホテル」や「コンパートメント」は、スパイを主人公にした架空の推理小説の様な内容なんだが、これって、当時、ここまで優れた内容の、架空の推理小説の様な歌詞を書けるシンガーソングライターって、ユーミン以外いなかった。

「Miss Lonely」は、戦争に行って帰ってこない彼のことを、50年間、待ち続けている老婆を描いた内容は新鮮だったし、「ためらい」「よそゆき顔で」「5cmの向う岸」は、ユーミンお得意の「恋愛私小説」の短編を読んでいるようで、聴いていてとても楽しいし、その内容にグイグイ入り込んでいく。
 

Toki_no_nai_hotel_3  

 
特に、このアルバムにおいては、アルバム全体を覆う、落ち着いたAOR的な雰囲気、ヨーロピアンな夕日に輝く黄昏時の「ブリリアントではあるが少し物悲しい」響きが最大の聴きどころ。プロデュース&アレンジの松任谷正隆の手腕の成せる技であろう。当時の日本では聴くことの出来ない、粋でお洒落な音世界がこのアルバムの中に詰まっている。

そして、極めつけはラストの「水の影」。タイトルが実に平凡なので、とても損をしている曲なんだが、これが詩・曲ともに秀逸。本来のユーミン・ワールド全開の秀曲である。アレンジが秀逸。短いエレピの前奏から導かれる、優しく、美しい曲。テーマは「時間」そして「移動」。

 

たとえ異国の白い街でも 風がのどかなとなり町でも
私はたぶん同じ旅人 遠いイマージュ 水面におとす

時は川 きのうは岸辺 人はみなゴンドラに乗り
いつか離れて 想い出に手をふるの

立ち去るときの肩のあたりに 声にならない言葉きこえた
あなたをもっと憎みたかった 残る孤独を忘れるほどに

よどみない浮世の流れ とびこめぬ弱さ責めつつ
けれど傷つく 心を持ち続けたい

時は川 きのうは岸辺 人はみなゴンドラに乗り
いつか離れて 想い出に手をふるの

『水の影』: 松任谷由実

 
 

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2017年11月11日 (土曜日)

晩秋の季節の「ユーミン盤」です

秋も深まってきた。日も短くなって、朝は日が昇るのが遅くなったし、夕暮れ時は結構早く陽が落ちる。今年は気温の変動がダイナミックだったが、このところ落ち着いて来て、やっと平年通りの気温に落ち着いて来た。気温が下がって日が短くなると、とにかく「物寂しい」。なんだか内省的になって、何を聴いても「しみじみ」する。

毎年毎年、この季節になると、じっくりと聴き込むユーミン(松任谷由実)のアルバムがある。松任谷由実『紅雀』(写真左)である。1978年3月のリリース。ユーミンが松任谷正隆さんとの結婚後、「荒井由実」改め「松任谷由実」として最初のオリジナルアルバムになる。当時のキャッチコピーが「1年5ヶ月の沈黙をやぶり第5弾ついに登場!! ユーミンの新しい世界がここに!!」。

全編に渡って、実に内省的な内容である。地味というか「しっとり」としている曲が多い。曲ひとつひとつ、実に丁寧に作られていると思う。しかし、印象に残りにくく、コレと言ったキャッチャーな曲に乏しい。シングルカットされた「ハルジョオン・ヒメジョオン」もリズムカルであるが、異国叙情が漂う、優しく穏やかな曲である。
 

Benisuzume

 
ユーミン自身も語っているが、ユーミンのアルバムの中で一番地味な内容。これだけ地味な印象のあるアルバムである。それではあまり聴き直すことも無いのでは、と思うのだが、意外とこれが、毎年毎年、この季節になると聴きたくなって、必ずライブラリーから取り出してきて聴き込むのだ。不思議な魅力を持ったアルバムである。

アルバム全体のアレンジは、当時、米国で流行っていたフュージョン・ミュージック、特にCTIフュージョンの影響をモロに受けている。例えば「LAUNDRY-GATEの想い出」のアレンジなど、ホーンの使い方、リズムなど、当時のフュージョン・ジャズのリーダー格、ボブ・ジェームスの『Heads』というアルバムに収録されている「We're All Alone」のアレンジを上手く取り入れている。

聴き返してみると、この『紅雀』、フュージョン・ミュージックなユーミンだった様な気がする。とてもきめ細かく丁寧にアレンジされた楽曲が心地良い。当時のフュージョン・ミュージックの特徴を踏まえて聴くと、このアルバム、実に聴き応えがある。一般受けはしないが、フュージョン者にとっては聴き応え十分。我がバーチャル音楽喫茶『松和』では、晩秋の季節の昼下がりに、ゆったりと聴き込むのが通例になっている。

 
 

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2017年9月30日 (土曜日)

高校時代の10cc盤の思い出

もう今から40年以上にもなるのか〜、と感慨に耽る時がある。特に、この夏から秋の季節。高校時代には様々な印象的な思い出がギッシリ詰まっている。少し涼しい風が吹き始める晩夏の夕暮れから、この涼しい空気に入れ替わる初秋のちょっと物寂しい雰囲気は、時に心をセンチメンタルにさせる。

僕がロックを聴き始めたのは高校1年生の夏。それまでは米国と英国のポップスがメイン。ロックはシングル曲を聴く程度でアルバムを聴き込む様なことは全く考えもしなかった。が、である。高校1年生の夏、映画を制作すべく、先輩達によって企てられた映画研究部の夏合宿の夜。僕は生まれて初めてロックのアルバムを聴かせて貰った。これが「はまった」。それから、ロック小僧一直線である。

ロックのアルバムについては、先代部長Nさんに色々教えて貰った。Nさんとは音に対する感覚が良く似ていて、Nさんの面白い、とするアルバムはどれもが気に入った。他の先輩、同期の部員連中が「これはちょっとなあ」というアルバムについても、Nさんと二人で良く聴かせて貰った。当時、映研の部室には近くの電気屋で譲ってもらったボロいステレオがあった。これでガンガン聴くのである。

10cc『The Original Soundtrack』(写真左)。1975年の作品。このアルバムもN先輩が映研に持ち込んだ。当時、N先輩は高校3年生、受験勉強真っ只中な筈なんだが、気分転換と言いながら、良く映研の部室に遊びに来ていた。そして、入手したアルバムをカセットにダビングして、聴かせてくれるのだ。これがすごく楽しみだった。この盤は1975年の7月の始めだったかと記憶している。

この『The Original Soundtrack』は、ロック・オペラ「パリの一夜」で始まるコンセプト・アルバム。「架空の映画のサウンドトラック」という10ccらしい風変わりな設定で制作されている。僕はこのアルバムで初めて「カンタベリー系プログレの雰囲気」を体験した。意外と日本人の感覚では受け入れられ難い面があるのだが、N先輩と僕は、一時、ドップリはまった。
 

The_original_soundtrack

 
冒頭、8分40秒の大作「パリの一夜 - Une Nuit a Paris' 」の戯曲風のパフォーマンスが、どうにも他の先輩、同期の部員連中には合わない。Mu先輩などは「よ〜判らん」と部室から出て行き、同期のロック女子は「なにこれ〜」と顔を曇らせて帰っていった。しかし、である。

まず、10ccとして、この戯曲風のロック・パフォーマンスが秀逸であり面白い。N先輩とは「ここが面白い」とか「これどうやって音出してるんや」なんて、ワイワイ盛り上がりながら聴いていた。サウンドエフェクトも素晴らしく「10ccの英国職人気質、ここに極まれり」と言った雰囲気にも感銘を受けた。

そして、である。この戯曲風のロック・パフォーマンスから、2曲目のスローテンポな情緒溢れる名曲「I'm Not in Love」にガラッと音世界の雰囲気が変化するところが絶品なのだ。加えて、この「I'm Not in Love」の曲自体が素晴らしい。ロックがこれだけ情緒的な音世界を表現出来るとは思わなかった。初めて聴かされた時は、暫く絶句して口がきけなかった。

10cc『The Original Soundtrack』は、映研の先代部長N先輩の思い出が詰まっている。初めて聴いた時、僕があまりに感激していたので、N先輩がダビングして持ち込んだカセットをそのままプレゼントして貰った。

家に帰って、徹夜して繰り返し聴いたのを覚えている。やはり1曲目「パリの一夜」から「アイム・ノット・イン・ラヴ」へ、音世界がガラッと変化するところは、未だにスリリングで、ゾクッとする瞬間。永遠の好盤である。

 
 

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2016年11月25日 (金曜日)

ながら聴きのクロスオーバー

高中正義。日本が誇るエレギ奏者。特にそのインスト・エレギは唯一無二。思いっきり、高中ならではの個性で固められている。1曲聴けば、直ぐに高中と判るほどの個性。しかし、その個性的な音は「ジャンルレス」。ロックとも言えず、ジャズとも言えず。一言で言えば「高中」。

僕はそんな高中のインスト・エレギを「クロスオーバー」と位置づけている。ロックとフュージョン、そしてラテンなどなど、色々なジャンルの音楽の美味しいところを混ぜこぜにしている。リズムの基本はロック、混ぜこぜのところはクロスオーバー・ジャズ。スッキリ整った、エネルギッシュな「クロスオーバー」。

そんな「クロスオーバー」なインスト・エレギを堪能出来るアルバムの一枚がこれ。高中正義『Ocean Breeze』(写真左)。高中正義の2枚目のライブ盤。1982年のリリース。1980年代初頭、高中正義がノリに乗っている頃に敢行された「Power Play」と銘打ったライヴ・ツアーの模様が収録されたもの。
 

Oecean_breeze

 
このライブ盤、初期の頃からの「高中者」からすると、充実な内容なのだ。冒頭の「メドレー」を聴けば、高中がソロとして活躍するようになった初期の代表曲が、メドレー形式で演奏されているもの。どっかで聴いたことのある「高中フレーズ、高中節」がどんどん出てくる。しかも、メドレーとは言え、しっかりアレンジされていて、聴き心地満点。

2曲目の「Plastic Tears」以降、高中の往年の名曲、名演がズラリと並ぶ。ゆったりしたバラードあり、爽快なアップテンポの曲あり、様々なフォーマット、様々なリズム&ビートに乗って、高中がエレギを弾きまくる。弾きまくってはいるが、さすがは高中。徹頭徹尾「メロディアス」。流麗なアドリブ・フレーズが止めども無く沸き出でる。

このライブ盤、実は聴き流しに最適。僕はこのライブ盤には、社会人になって独身寮の休みの朝、必ずこのライブ盤を聴いていた時期がある。この盤の持つ爽快感が良い。メロディアスでテクニカルなエレギの音が良い。朝の起き抜けに心がポジティブになる様な、アグレッシブに一日を過ごせるように背中を押してくれるような「高中サウンド」が実に見事だった。

 
 

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2016年10月 2日 (日曜日)

Panta & Halのロック盤

1970年代、日本のロックは、演奏力が弱い、ボーカルが弱い、日本語がロックビートに乗らない、などなど、評論家筋を中心にケチョンケチョンに言われた。しかし、1970年代半ばより、ニューミュージックの波に乗って、日本のロックはダイナミックに充実していった。

もはや1970年代終盤においては、前述の様な「日本ロック批判」を叫び続ける評論家筋はまだまだいるにはいたが、日本のロックのアルバムについては、日進月歩で充実している。僕の大学時代、1970年代終盤から1980年代初頭においては、後世に残る「日本ロックの好盤」が結構リリースされた。

この2枚のアルバムは、そんな中の2枚である。Panta & Hal『マラッカ』(写真左)と『1980X』(写真右)。『マラッカ』は1979年、『1980X』は1980年のリリース。

『マラッカ』は、1977年7月に始動させたバンド「Panta & Hal」名義で発表したファースト・アルバムになる。内容としては、単純なハード・ロックな展開は全く無く、ポリリズミックなレゲエ・ナンバーやマーク・ボランへの哀悼の念を込めたブギーなナンバーなど、音楽的にバリエーションに富んだロック・ナンバーが詰まっている。
 

Panta_hal

 
『1980X』は、PANTA & HAL名義でのセカンド・アルバム。このアルバムの特徴は、キーボードを排除した、シンプルな「ギター・サウンド」がメインであるということ。前作の音楽的にバリエーション豊かな内容とは打って変わって、ソリッドでシャープな「ギター・ロック」で占められている。

この2枚のアルバムの内容は、当時の日本ロックとしてはかなり衝撃的で、ついに日本のロックもここまで来たか、急速に英米のポップロック・シーンに肉薄した、という感を強くした。演奏テクニックは申し分無く、ボーカルも個性と味があり、日本語はロックビートにしっかり乗っている。

Panta(パンタ)は、1970年代に、伝説のロックバンド、頭脳警察を率いて有名を馳せたロック・ヴォーカリスト。頭脳警察時代の過激なパフォーマンスや現在に至る過激な政治的言動については賛同しかねる面が多々あるのだが、ことさら、ロック・ボーカリストとしての実力、ソング・ライティングの能力については全く申し分無い。どころか称賛に値するレベルである。

特に、この1970年代の終焉と1980年代の初頭にリリースされた『マラッカ』と『1980X』については、日本ロックの歴史の記憶に留めるべき好盤であると思う。確かに、僕達の学生時代、行きつけの喫茶店で、はたまた、徹夜麻雀のBGMに大活躍の「日本のロック盤」であった。

 
 

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2016年9月19日 (月曜日)

日本語がロックに乗った瞬間

1970年代、日本人の演奏するロック、和製ロックが台頭する中で、評論家を中心に「日本語はロックに乗らない」という変な風潮がトレンドとなった時期がある。1970年代半ばまでの和製ロックについては、無理して英語で歌うところが、とても痛々しかったのを覚えている。

まあ、英語で歌われるロックは何だか格好良く、日本語で歌われるロックは何だかダサイ、ということなんだが、当時、日本語の歌詞自体の言葉使いとか言い回しとかが稚拙だったこともあって、日本語で歌われる楽曲は何だかダサイ、というところが本当のところだろうと思っている。

個人的には「日本語はロックに乗らない」とは全く思っていなくて、評論家って変なこと言うなあ、と言うくらいにしか受け止めていなかった。そして、この「日本語はロックに乗らない」という風潮を打破し始めたのが、1970年代後半、ニューミュージックという音楽ブームに乗って、現れ出でた「歌謡ロック」である。

歌謡曲の哀愁感や情緒感をロックに取り入れた「日本語によるロック」で、その内容によっては「演歌ロック」とも呼ばれた。ニューミュージックのブームに乗って売れに売れたので、ロックの精神性を重んじる、お堅いロック・ファンには評価されづらい存在であった様に思う。しかし、この歌謡ロックの成立によって「日本語はロックに乗った」のである。

そんな歌謡ロック成立の立役者の一人が「世良公則」。ツイストというバンドを伴って、1977年10月、ポプコン本選会で「あんたのバラード」がグランプリを獲得。いきなり50万枚を超える大ヒットを記録して、ロックをメジャーに押し上げた最初のロックバンドとなる。

そして、1978年〜79年にかけて、世良公則&ツイストは「宿無し」「銃爪 (ひきがね)」「性」「燃えろいい女」とヒット曲を連発し、「ザ・ベストテン」などのTVの歌謡番組にも積極的に出演したところも、それまでのロックバンドにないマナーでした。独特のステージ・アクションで歌う世良公則の姿に度肝を抜かれたのを今でも覚えています。
 

Masanori_sera_twist

 
そんな世良公則&ツイストの音を捉えたアルバムが『Twist』(写真左)と『ツイストⅡ』(写真右)です。今の耳で聴いてみると、やはり世良公則のソング・ライティングとボーカルの才が突出しています。バックバンドの音はさほどお上手ではないんですが、それをかき消すほど、世良公則のボーカルが圧巻です。

それまで、和製ロックの弱点は「ボーカル」にあったと思っていて、とにかく和製ロックのボーカルは弱い、というか繊細過ぎる。加えて、苦手な英語で歌わされるものだから更に弱くなる。そんな繊細過ぎる和製ロックのボーカルの印象を一気に払拭したのが、世良公則のパワー溢れるボーカルでした。

世良公則の音楽性は、男臭くセクシュアルな面をちょっと前に押し出しつつ、どこかウェット感、情緒感のある歌謡ロック。世良公則&ツイストの出現は、明らかにロックをメジャーに押し上げた最初の出来事でした。リアルタイムでその瞬間を体験できたことは、今でも貴重な体験として自分の中に残っています。

「日本語によるロック」、今ではその言葉を聞いて「日本語はロックに乗らない」とか「日本語で歌うロックはロックでは無い」と言う人はいないと思います。日本語で歌ってもロックはロック。これはすっかり当たり前のことになりました。

お堅い日本のロック評論やロック・ファンから排斥されようと、俳優業の片手間のお遊びと揶揄されようが、世良公則の歌謡ロックをメジャーにした功績と「歌謡ロック・スピリット」は不変だと思います。

 
 

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2016年9月 7日 (水曜日)

ジャジーなハイ・ファイ・セット

日本の1970年代後半、ニューミュージックという音楽ジャンル言葉が流行した。「ニューミュージック」とは、Wikipediaを紐解くと「日本のポピュラー音楽のジャンルの一つ。作曲面ではフォークソングにロックなどの要素を加え、作詞面ではそれまでのフォークソングの特徴であった政治性や生活感を排した、新しい音楽」とある。

そんなニューミュージックの中で、なかなか珍しい存在であるコーラス・グループの一つが「ハイ・ファイ・セット(Hi-Fi Set)」。伝説のフォーク・グループである「赤い鳥」が二つのグループに分裂、その片割れが「ハイ・ファイ・セット」。山本潤子、山本俊彦、大川茂の3人構成で、1974年10月に結成された。

僕は、このハイ・ファイ・セットがお気に入りで、このコーラス・グループの音の雰囲気と音の重なり、そして楽曲のアレンジがとても感性に合う。実は、このハイ・ファイ・セットのアルバムは殆ど所有していて、我がバーチャル音楽喫茶『松和』の「ジャズの合間の耳休め盤」として、ちょくちょく登場する。

さて、そんなハイ・ファイ・セットのアルバムの中で、「ジャズの合間の耳休め盤」として、一番よくかかる盤が『The Diary』(写真左)。1977年9月のリリース。1977年は浪人真っ只中だったので、入手したのは1978年の後半だったと記憶している。

アルバム全体の雰囲気が「ポップでライトでジャジー」。当時のAORからフュージョン・ジャズの雰囲気を上手く取り込んだアレンジが、とっても良い雰囲気なのだ。コーラスも、そのアレンジを意識して「意外にジャジー」。落ち着きのある、粋でポップでアーバンなフュージョン・ポップな内容が「ジャズの合間の耳休め盤」にピッタリなのだ。

冒頭の「恋の日記」が絶品である。前奏のコーラスからして「ジャジー」。バックの演奏は「AORなフュージョン・ジャズ」。ハイ・ファイ・セットがとても趣味の良い、小粋なコーラス・グループであったことが良く判る。これって、下手なコーラス・グループには出来ない芸当である。
 

Hifiset_the_diary

 
LP時代、B面の1曲目の位置していた「愛こそすべて」は、まさに「ジャズ」。とても魅力的なトロンボーンが大活躍。リズム&ビートは全く「純ジャズ」。ハイ・ファイ・セットのボーカルは、まさに「ジャズ・ボーカル・グループ」そのもの。いつも聴いては思うのだが「良い曲」である。

ニューミュージックというジャンルの中で、ここまでジャジーでフュージョン・ジャズなアルバムは無い。実はハイ・ファイ・セットって、他にもジャジーなアルバムを出していて、これがそれぞれ絶品なのだ。また、機会があれば、このブログでご紹介していきたい。

僕が大学時代、プライベートで劇的な出来事が相次いだ時代に、かなり聴き込んだ「ジャズの合間の耳休め盤」である。長年聴き込んで来たアルバムだが、聴く度に、頭の中にセピア色の風が吹き抜けて「万感な想い」がこみ上げてくる。

2曲目の「風の街」の以下のフレーズを聴く度に、あの頃、あの人が脳裏に甦る。若き日の「今となっては懐かしい、でもちょっと無念な」想い出である(笑)。
 

花びら散らし 駆けて行く
オシャレな風に 恋をしたよ

立ち止まる僕の胸に 残る面影
青春を刻み込む朝よ

Good Feeling 愛みちたひとこと
Good Feeling あなたに とどけてほしい

 
 

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2016年8月21日 (日曜日)

四人囃子の最後の「傑作盤」

1970年代、日本のプログレッシブ・ロックを代表するバンドが「四人囃子」。1971年に結成され1979年に解散。真に1970年代の日本のロック・シーンを駆け抜けたプログレ・バンドであった。

四人囃子『NEO-N』(写真左)。1979年の作品。四人囃子の最後の作品。発売当時のLPレコードは黒では無く「透明」だったなあ。そういう意味でも、この四人囃子のアルバムは「プログレッシブ・ロック」なアルバムだったと言えるだろう。

四人囃子は「プログレ・バンド」というのが本質。しかし、このアルバムは1979年のリリース。ロックの音のトレンドは、既に「ニュー・ウェイブ」や「テクノ」へ移っていた。1970年代前半の「クラシカルで壮大な音絵巻」なプログレは過去のものになっていた。

そんな音環境の中、この四人囃子の『NEO-N』は、1979年ならではの「プログレ」を表現している。アルバムの完成度という点では「最高作」と言える。もはやバンドが終焉状態での作品であるが、その内容はとてもよくまとまっている。
 

Neon1  

 
四人囃子はこれで終わり、という諦念感が漂っているが、それも一つの個性として、このアルバムに統一感を与えている。本当によく作り込まれたコンセプト・アルバムである。

テクノ・ニューウェイブ的なコンセプトできっちりと全体を統一し、きっちりと作り込んだ作品で、日本のプログレッシブ・ロックの好盤として、もっと再評価されても良いアルバムだと思います。今ではほとんど忘れさられた存在になりつつあります。

四人囃子ならではのリフが効果的な「Nocto-Vision For You」「Nervous Narration」、ポップ路線を踏襲した「Neo Police」、叙情的な「(Natural)」、どれもが内容のある演奏。

近未来的でクール。アルバム・ジャケットの雰囲気そのものの音世界は聴き応えがあります。聴けば聴くほど、四人囃子の初期の頃の雰囲気が甦ってくるようで楽しくなります。時代の音にマッチした中で、四人囃子の本来の個性をしっかりと表現した最後の好盤です。

 
 

震災から5年5ヶ月。決して忘れない。まだ5年5ヶ月。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

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