2016年7月10日 (日曜日)

第2期 Jeff Beckグループ

日本のロック評論の中で「三大ロック・ギタリスト」というものがある。エリック・クラプトン、ジェフ・ベック、ジミー・ペイジの3人を指す。この「三大ロック・ギタリスト」という表現は海外では無いらしく、昔、米国でも英国でもロック者の連中に訊いてみたが、皆、一様に「そんなの知らない」とのこと(笑)。

さて、この三大ロック・ギタリストであるが、アルバム・セールスという面で比較すると、ジェフ・ベックが圧倒的に劣っている。一般的な人気という点でも、ジェフ・ベックが一番人気が無いのではないか。僕の高校時代、ジェフ・ベックが好きで、ジェフ・ベックのアルバムを多数所有しているロック者はいなかった。

しかし、である。ギター・テクニックという面で比較すると、ジェフ・ベックが抜きんでている。ギター・ソロの切れ味、フレーズの個性、アタッチメントの使いこなし、など、総合力でジェフ・ベックに軍配が上がる。つまり、ジェフ・ベックは「マニア好み」のギタリストという評価に落ち着く。

それでは、何故、アルバム・セールス、一般的な人気という面で、他の二人に劣るのか。この「第2期ジェフ・ベック・グループ」の2枚のアルバムを聴けば、その理由が良く判る。

この「ジェフ・ベック・グループ」とは、ジェフがヤードバーズ脱退後、結成したグループ。途中でメンバーが大きく入れ替わるので、第1期と第2期と分けて区別している。第1期の結成は1967年前半。今回語る「第2期ジェフ・ベック・グループ」の結成は1970年後半になる。メンバーは以下の通り。Jeff Beck (g), Bobby Tench (g,vo), Max Middleton (key), Clive Chaman (b),  Cozy Powell (ds)。

まず『Rough and Ready』(写真左)を1971年にリリースする。続いて、翌年に『Jeff Beck Group』(写真右)をリリースして、この「第2期ジェフ・ベック・グループ」は解散する。実は、この2枚のオリジナル・アルバムの内容が実にユニークなのだ。
 

2nd_jeff_beck_group

 
この「第2期ジェフ・ベック・グループ」は、ジャズやモータウンといったブラック・ミュージック、いわゆる「R&B」からの影響を大きく受けており、それまでのブルース路線とは全く異なる。しかしながら、ジェフ・ベックのギターはブルース路線を踏襲するもので、この「第2期ジェフ・ベック・グループ」では違和感溢れる、強烈なテクニックのギターソロを弾きまくる。

1970年代前半は英国ロックの繁栄期であるが、エレギのトレンドは全てが「ブルース路線」。そんな中での「R&B」的な雰囲気のロックな演奏である。しかも、ファンクネスが不足していながら、演奏の底に1960年代後半のサイケデリック・ロックな雰囲気も漂わせており、とにかく、その演奏のユニーク度合いは高い。逆に言うと「違和感満載」である(笑)。 

しかも「R&B」的な雰囲気のロックな演奏でありながら、ボーカルが弱く、ボーカルにファンクネスが全く足らない。やはり、ロックなギター・バンドには優秀なボーカリストが必須である。ボーカリストの弱さは致命的である。

逆に、そんな「違和感満載」な雰囲気の中、主役のジェフ・ベックのエレギは思いっきり尖っている。切れ味鋭く、先行のように閃くアドリブ・フレーズは唯一無二なもの。エレギの音の響きは太くて硬質。とにかく「第2期ジェフ・ベック・グループ」の演奏の中で、ジェフのエレギだけが目立ちに目立つ。

しかし、R&B的なバックの演奏の中で、ブルース路線を引き摺ったエレギでR&B的なフレーズをひねり出すのだ。音の違和感、バラバラ感は、ジェフが弾けば弾くほど強くなる。ジェフのギターの凄さが発揮されれば発揮されるほど、このアルバムでの演奏の雰囲気は違和感が充満していく。

なるほどなあ。ジェフが本気を出して、凄さをみせればみせるほど、ギター・ソロの違和感が増し、キャッチャーなフレーズとはかけ離れていくのだ。音楽としての「聴き易さ」とは逆行していくのだ。逆に、ジェフのギタリストとしての凄さの度合いは増す。ギタリストとして凄みとアルバム・セールスが正比例しない。これが「ジェフ・ベック」なのだ。

 
 

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2016年5月30日 (月曜日)

僕とヤン・ハマーとの出会い

ジェフ・ベックにはまったのが1975年春。『Blow by Blow』というアルバムで、ジェフ・ベックにはまった。はまりにはまって、もう次のアルバムが待ち遠しい。そして、翌年、1976年5月。次のアルバムが出た。

予約していたので、発売日当日に入手して、即、家に帰って聴いた。Jeff Beck『Wired』(写真左)。冒頭、疾走する「レッド・ブーツ」を聴きつつ、ジェフのギターのバック、シンセの音に耳が釘付け。このシンセ、なかなかセンスええなあ、と思った。

そして、B面に入って1曲目「Blue Wind(蒼き風)」の前奏からメインの旋律を奏でるシンセが、なんとも印象的に捻れた響きで耳を突く。このシンセ、誰や。これが、捻れた変則シンセが個性の「ヤン・ハマー(Jan Hammer)」との出会いであった。

とにかく個性的なキーボードで、まずこういった類のキーボードはロックには無い。それもそのはずで、ヤン・ハマーは基本的にはジャズ畑出身。ジャズロックからクロスオーバー・ジャズに適合した、超絶技巧なテクニックと「捻れたポップ感覚」が個性のキーボード、特にシンセの音が独特。

ジョン・マクラフリンのマハビシュヌ・オーケストラ、ビリー・コブハムのクロスオーバー・ジャズなバンド、アル・ディ・メオラのフュージョン・バンドなどに在籍していて、そのキーボードは、いずれのバンドでも音創りの「要」となっていて、特に「捻れたポップ感覚」のシンセは独特。これって「癖になる」。
 

Wired_and_live_wire

 
ジェフ・ベックとの共演という面では『Jeff Beck with the Jan Hammer Group Live(邦題:ライヴ・ワイアー)』(写真右)が一番。このアルバムは、ジェフのバンドではなくてヤン・ハマーのグループのライブにベックが客演しているもの。それでも、ジェフとハマーは思いっきり弾きまくっていて、当時のライブ盤としては「内容の濃いもの」でした。

ヤン・ハマーのグループがメインのライブなんで、収録曲の半分がハマーの曲。それでもジェフの共演盤からの曲もあって、どの演奏も魅力満載。特に、ヤン・ハマーの曲での自身のキーボードはかなり個性的。ハマーの個性満載です。逆に、ヤン・ハマーの曲でのジェフのギターバッキングはとってもファンキー。ハマーのキーボードとジェフのエレギ。相性抜群です。

僕はこの2枚のジェフ・ベックがらみのアルバムで、ヤン・ハマーのキーボード、特にシンセにはまりました。ジェフのマニアの方々には、ハマーのキーボードについては評判が芳しく無いのですが、ジェフとの丁々発止としたバトルが五月蠅いのでしょう。ジェフのマニアの方々はジェフのエレギだけを愛でたい、という欲求が強いのかもしれません。

Jeff Beck『Wired』と『Jeff Beck with the Jan Hammer Group Live』の2枚。ジェフ・ベックのエレギもさることながら、ヤン・ハマーのキーボード、特にシンセのプレイを最初に体験するには格好のアルバムでは無いでしょうか。この2枚のアルバムで、ハマーにはまれば良し、はまらなければ「それまで」です(笑)。

 
 

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2015年5月20日 (水曜日)

新ライブ盤『Jeff Beck Live+』

この5月、かの伝説のロック・ギタリスト、ジェフ・ベックがスタジオ新曲も収めたライヴ・アルバム『Jeff Beck Live+』(写真左)をリリースした。ジャケットは、味もしゃしゃらもないシンプルなもの。これだけ見れば「ブートか」と勘違いしてしまうくらい(笑)。

しかし、その内容はと言えば、これがまあ、70歳を超えたロック・ギタリストとは思えないほどに「尖った」、実にアグレッシブな内容なのだ。ちなみに、このジェフ・ベック・バンドのパーソネルは、Jeff Beck (g), Jimmy Hall (vo), Rhonda Smith (b), Jonathan Joseph (ds). Nicolas Meier (g)。ジェフ以外、知らないメンバーばかり。それはまあ当たり前か。

アルバムに収められるライヴ音源は2014年に行われたライヴ・ツアーからのものが主。Beatles「A Day In The Life」、Jimi Hendrix「Little Wing」、Mahavishnu Orchestra「You Know You Know」、Sam Cooke「A Change Is Gonna Com」などといった、実に渋い選曲のカバー曲を含んだ全14曲を収録している。

加えて、新スタジオ・レコーディング・トラックである「Tribal」と「My Tiled White Floor」も収録。このスタジオ録音のトラックの出来も良く、ライブ音源共々、実に充実した、ロック・レジェンド、伝説のギタリスト、ジェフ・ベックのエレギが堪能出来る。

1曲目の「Loaded」を聴けば、その尖り具合が判る。切れ味の良いタイトなリズム&ビートに乗って、思いっきりアグレッシブで自由奔放なジェフのエレギが乱舞する。凄まじいほどの迫力。自由度の高いアドリブ・フレーズを伴って、レジェンド・ジェフが練り歩く。
 

Jeff_beck_

 
Beck, Bogert & Appice時代のヒット曲「Superstition」もやっているが、アレンジもボーカルも完全に今様なもの。これが意外とスッキリしていて良い感じなんですよね。70歳を過ぎたジェフが現代の音環境に合わせて、その志向が変貌していく。アーティストとして、この柔軟性にはほとほと感心します。

若かりし頃の「閃光」の様な瞬時の切れ味は感じられなくなったが、演奏の全体像については、年輪を感じさせる奥深さと幅広さに思いっきり感動し、衰えを知らないテクニックには、かえすがえすも「驚愕」するばかり。このど迫力の高テクニックは凄い。日本を代表するロック・ギタリスト、布袋寅泰もビックリである(笑)。

ジェフ・ベックの、キャリア50年を過ぎてもなお、その類まれなギタープレイについては、とにかく「感動」あるのみ。超弩級の迫力と小粋な節回しをベースに、様々なカバーを絡めながら、その高テクニックを煌めかせながら、ジェフのギターが練り歩く。

往年のロック・エレギ者の方々にも、若きロック・エレギ者の方々にも、是非ともご一聴をお勧めしたい。素晴らしい内容と迫力のライブ盤です。

 
 

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2012年8月25日 (土曜日)

ジャズ・ロックなジェフ・ベック

1960年代、ビートルズの出現がきっかけとなって、ロックがポップ・ミュージックの筆頭に躍り出る。1970年を迎える頃には、ロックがポップ・ミュージックとして定着する。その影響でジャズは、ポップ・ミュージックとして斜陽な音楽ジャンルに転落する。

そういう状況の中、ジャズはロックの要素を取り入れ始める。電気楽器、及び、8ビートの導入である。そして、ロックの楽曲をカバーするケースも多発した。ある面、ジャズのロックに対する「迎合」という状況に陥った訳やし、ロックの要素の取り込みによって、ジャズのバリエーションが広がったという見方も出来る。

ポジティブに、ロックの要素の取り込みによって、ジャズのバリエーションが広がった結果として、ジャズ・ロックという演奏ジャンルが定着する。あくまでベースはジャズなんだが、ロックの要素を巧みに取り入れて、ジャズとして新しい響きを獲得している。いわゆる、ジャズからロックへのアプローチである。

1970年代に入って、ジャズはロックの要素を積極的に取り込んで発展する。マイルス・デイヴィスを中心としたエレクトリック・ファンクな展開や、電気楽器と8ビートの導入によるクロスオーバー・ジャズの出現。クロスオーバー・ジャズに「ソフト&メロウ」な要素など、ロックのトレンドを積極的に反映したフュージョン・ジャズ。どれもが、ジャズからロックへの積極的なアプローチであった。

しかし、逆に、ロックからジャズへのアプローチもある。こちらの方は、動機は該当するロック・ミュージシャン個々の動機によるもので、ジャズの様に、音楽ジャンルとして生き残りをかけた、共通の「決死の想い」を反映したものでは無い。しかし、1970年代、僕は「ロック小僧」。このロックからジャズへのアプローチによって、僕はジャズに触れて、ジャズを感じた。

僕が最初に、ジャズに触れて、ジャズを感じた「ロックからジャズへのアプローチ」は、Jeff Beckの『Wired』(写真)。1976年のリリース。Jeff Beck(ジェフ・ベック)とは、日本で言われる「三大ロック・ギタリスト」の一人。ギター・インストをやらせたら右に出る者はいない、超絶技巧なテクニックを携えた、完璧な「エレギ職人」である。
 
Jeff_beck_wired
  
この『Wired』の参加ミュージシャンの面子を眺めると、このキーボード担当のヤン・ハマーとドラマーのナラダ・マイケル・ウォルデンは、ジャズ・ロックの雄、マハビシュヌ・オーケストラのメンバーとして活動していた経歴を持ち、いずれも超絶技巧なテクニックを誇る、エレクトリック・ジャズ系のミュージシャン。この二人の存在が、このこの『Wired』に、そこはかとない「ジャジーな雰囲気」を与えている。

特に、この『Wired』の持つ「ロックからジャズへのアプローチ」には、ジャズ畑のヤン・ハマーのキーボード参加が効いている。このヤン・ハマーのキーボードが、1976年当時の「クロスオーバー・ジャズ」の雰囲気をプンプンさせていて、このジェフ・ベックのアルバム全体に、ジャジーな雰囲気を振りまいているのだ。

そして、このアルバム『Wired』の収録曲の中で、ロックからジャズへのアプローチの代表例とされる楽曲が「Goodbye Pork Pie Hat(グッドバイ・ポーク・パイ・ハット)」。
 
チャールズ・ミンガスの思いっきりジャジーな名曲である。オフビートなジャジーな雰囲気を抑え気味に、乾いたファンクネスをインプロビゼーションの底に湛えて、主役のジェフ・ベックは骨太なエレギ・ソロを聴かせてくれる。

このアルバム『Wired』では、ジェフ・ベックの、クロスオーバー・ジャズ、若しくは、来るべきフュージョン・ジャズへの、ロックからの返礼とも言える、インスト中心の自由度の高いインプロビゼーションが堪能出来る。決してジャジーな雰囲気に浸りきらない、ロックなビートの矜持を維持した、あくまで「ロックからジャズへのアプローチ」。根はロックであり、インプロビゼーションのバリエーションとしての「ジャズの要素の取り込み」なのだ。

僕は、このジェフ・ベックの『Wired』で、ジャズを感じ、クロスオーバー・ジャズ、フュージョン・ジャズを意識した。僕に取って、記念すべきアルバムの一枚である。今でも、このアルバムは大好きだ。ジャケット・デザインは、あまりにシンプル過ぎるけど、このアルバムの内容は凄い。

このアルバムは、「ジャズからロックへのアプローチ」の成果である「ジャズ・ロック」の名盤では無く、「ロックからジャズへのアプローチ」の成果なので、「ロック・ジャズ」的な名盤とでも表現した方が良いかもしれないww。
 
 
 

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2012年4月24日 (火曜日)

ロック・インスト界からの返答

ジャズ・ロックからクロスオーバー、そしてフュージョン。ロックの要素を取り入れて発展した、ジャズのエレクトリック楽器のインストルメンタルの流れは1970年代。横目でロック・シーンを眺めると、どうなんだろう・・・。

米国は、クロスオーバー・ジャズ、フュージョン・ジャズとロックの世界は明快に分かれているが、英国をはじめ、独など、ヨーロッパ圏では、クロスオーバー・ジャズ、フュージョン・ジャズとロックの境界線は曖昧。

エレクトリック・ジャズにロックの要素を取り入れたのがクロスオーバー・ジャズであり、フュージョン・ジャズ。ジャズにロックの要素を融合するのであるが、ヨーロッパでは、なぜか、ロックのバンドがジャズとロックの両方をやるケースが多々あるようだ。まあ、逆のケース、ジャズのバンドがロックをやって有名になるケースは聞いたことはないけど・・・。

しかし、そのヨーロッパ圏のクロスオーバー・ジャズ、フュージョン・ジャズとロックの境界線の曖昧な部分は、プログレッシブ・ロックに限定される。プログレッシブ・ロックにのみ、エレクトリック楽器のインストルメンタルが存在する。プログレッシブ・ロックの世界に、ジャズとロックの共存っていう曖昧な世界が存在した。

しかし、例外はある。1975年、三大ロック・ギタリストの一人、ジェフ・ベック(Jeff Beck)が、完全ギター・インストに挑戦した『Blow By Blow』(写真)である。邦題は『ギター殺人者の凱旋』。この奇異な邦題はさておき、この『Blow By Blow』は、ギター職人ジェフ・ベックが、エレクトリック・ギター片手に、オール・インストの演奏を完遂させた、素晴らしい内容のアルバムである。

時は1975年、ジャズ界は、クロスオーバー・ジャズからフュージョン・ジャズへの移行の時代。フュージョン・ジャズと言えば、ロックの要素を取り入れた、完全なエレクトリック楽器のインストの世界。そのフュージョン・ジャズの完全エレクトリック楽器インストの世界に、真っ向から対抗した様な、ジェフ・ベックの完全エレクトリック・ギター・インストの世界。
 
Jb_blow_by_blow
 
このジェフの『Blow By Blow』は、ジャズ界のトレンドの流れ、クロスオーバー・ジャズからフュージョン・ジャズのエレクトリック楽器のインストルメンタルに対する、ロック・インスト界からの返答の様な内容である。

『Blow By Blow』は、ロック・ビートにのったエレクトリック・インストであり、ファンキーなノリ、8ビートなノリでありながら、決してジャジーにならない。ジャズが持つ独特なスイング感が、この『Blow By Blow』のインストには皆無。徹頭徹尾、ロックのテイスト、ノリのみで構成されるエレクトリック・ギター・インストの世界。

8ビートの世界なので、ジャズの4ビートのバリエーションのはずが、この『Blow By Blow』は絶対にスインギーにならない。ジャズ独特のスイング感を生み出す「オフ・ビート」が希薄なのがその原因。

だからこそ、この『Blow By Blow』は、ジャズ界のトレンドの流れ、ロックの要素を取り入れ発展した、クロスオーバー・ジャズからフュージョン・ジャズのエレクトリック楽器のインストルメンタルに対する、ロック・インスト界からの返答の様な内容と評価される所以である。

ロック独特のノリとビートにのって、めくるめくエレクトリック・ギター・インストの世界が展開される。徹頭徹尾、ロックのインストの世界。しかし、この世界は、明らかに、クロスオーバー・ジャズからフュージョン・ジャズのエレクトリック楽器のインストルメンタルの世界を凌駕する内容である。

この『Blow By Blow』の中で、唯一「Freeway Jam」だけが、オフビートのノリで展開される。この「Freeway Jam」のみが、クロスオーバー・ジャズからフュージョン・ジャズのエレクトリック楽器のインストルメンタルの世界と接近し、シンクロした演奏。

このフュージョンなインストを聴いみても、明らかに、クロスオーバー・ジャズからフュージョン・ジャズのエレクトリック楽器のインストルメンタルの世界を凌駕する内容である。ジェフ・ベック恐るべし、である。

 
 

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2009年9月 9日 (水曜日)

元気の出るアルバム

今日も、懐かしの70年代館の松和のマスターです。70年代のロック・スターで、今も現役で活躍しているミュージシャンは少なくありません。その70年代ロック・スターが、今もバリバリでやっている姿を見ると、なんだか力が出ますね。

その、今も現役でバリバリとやっている、というか、懐メロではない、最先端で勝負しているギタリストがいる。その名は「ジェフ・ベック」。70年代の三大ロック・ギタリストの一人。「ブロウ・バイ・ブロウ」「ワイヤード」のギター・インストは永遠の名盤。

そのギターの神様が今も現役でバリバリやっているのを見ると、妙に勇気が湧いてくる。特に、このJeff Beck『Jeff』(写真左)は大のお気に入り。2003年にリリースされたジェフ・ベックのアルバム。2曲目の「Plan B」でグラミー賞(ベスト・ロック・インストルメンタル・パフォーマンス)を受賞。
 

Jeff

 
冒頭の「So What」から、それはそれは凄まじいギター・インスト。暴風雨みたいな強烈なギター・インストには、たまげるやら、ワクワクするやら。いやいや凄いぞ〜、これは。以降、全編に渡って、ジェフのギター・インストが炸裂しまくっている。

そのフレーズもリフも「昔の名前で出ています」的なものではない。斬新な、今の世界でも最先端で尖ったフレーズ、リフばかり。どうしてこんなプレイが出来るんだ。ジェフ、凄いぞ。格好良いぞ。ワクワクするぞ。期待されてようが、されていまいが自分のやりたい事をやる。そんなジェフの気概を感じる演奏ばかり。

アンディ・ライトとのコラボ、デヴィッド・トーン、アポロ440の協力。どう考えても、60歳を間近に控えた、ベテラン・ミュージシャンの仕業では無い。「マンネリ」という表現は、どうもジェフには無縁なようだ。後ろ向きな「こだわり」なんて進歩を妨げるだけ、と爽やかに笑い飛ばすジェフが垣間見える。

「我が道を行く」。そんな言葉を思い出す。受けようが受けまいが、そんな事は関係ない。まずは自分のやりたいことを、出来ることをやる。そんな基本的な事を、このアルバム聴く度に、ジェフに教えられます。う〜ん、勇気が湧くなあ。
 
 
 
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2009年3月25日 (水曜日)

感心・感動するばかり

2000年といえば、Jeff Beck(ジェフ・ベック)は「56歳」。57歳で、こんなアルバムを作るんか〜、と感心したアルバムが『You Had It Coming』(写真左)。打ち込み系ギターインストである。

ジェフと聞けば『Blow By Blow』や『Wired』を思い浮かべるが、この『Blow By Blow』や『Wired』をイメージして、この『You Had It Coming』を聴いたら、椅子から落っこちるほどに驚くに違いない。あの神業テクニックの持ち主、唄うように、叫ぶように、自在にメロディーやフレーズを操るジェフが、打ち込み系ギターインストである。

冒頭から、スラッシュ・メタルな「Earthquake」で幕開け。デジタル化された張り詰めたリズムに乗って、荒削りで、心地良い不協和音なギターが炸裂する。攻撃的なリフと切れ込むようなフレーズが、嵐のように攻めてくる。攻めてくるが不快ではない。快いくらいだ。

一言で言うと、ジェフベック流テクノロジー追求型アルバム。70年代ロックの時代、3大ロック・ギタリストと言われた神様の様なジェフがである、56歳で、このチャレンジ精神、この成果。全編を通じて聴き通すと、本当に心から感動する。
 

You_had_it_coming

 
打ち込みを多用しているアルバムではあるが、ジェフのギターのお陰で、とことんまでデジタル臭くならない。というか、デジタルで打ち込みな曲の根底に、ほのかに「アナログ」の雰囲気が横たわっているところがたまらない。

1〜3曲目までハイボルテージ、4曲目でフックを食らって、5曲目「nadia」でノックアウトって感じが、ホントに素晴らしい。これが当時56歳の「なせる技」か。

打ち込み系デジタルなアルバムであるが、何気ない繰り返しリフにしか聴こえないジェフのギターは、多彩なテクニックが織り交ぜられている。聴けば聴くほどに、凄いテクニックである。惚れ惚れする。感動する。

ジャケットは、機械油まみれの「ジェフ自身の手」。クラシック・カーの改造を、こよなく愛するジェフが、年齢を超えた、年齢を感じさせない、年齢にこだわらない、新しいチャレンジをどんどん進めていって、どんどん成果を上げて、僕たちをどんどん感動させてくれる。この『You Had It Coming』を聴く度に、僕は感動で心が震える。

僕もジェフを是非とも見習わなければ。年齢に無頓着に、どんどん新しいチャレンジと、どんどん新しい成果を積み上げていきたいものだ。そして、願わくば、他の人々に感動を与えていきたいものだ。
 
 
 
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2009年3月14日 (土曜日)

Jeff Beckの70年代の傑作

我が千葉県北西部地方は、今日は朝から台風の様な南風。そして、思ったよりも強い雨。大荒れの週末である。午後も予報は外れて意外とまとまった雨が残り、夕方には北風に変わって、少し冷え込みだした。でも、寒の戻りはもう無いだろうな。

さて、Jeff Beck(写真右)をまとめて聴き直しているのだが、今日聴いて、その内容に改めて感心したのが『There and Back』(写真左)。LP時代は、エンボスのかかった凝ったジャケット。ご存知の方も多いと思いますが、このジャケは、Jeffのギターケースを接写したもの。なかなか格好良いロゴである。

この『There and Back』は、70年代の『Blow By Blow』,『Wired』と併せて、「インスト三部作」と呼ばれているシリーズの最終作。最終作らしく、アナログ録音時代のJeff、いわゆる70年代ロックの時代、この『There and Back』は、Jeff Beckの70年代の傑作アルバムだと思う。

収録されているどの曲が良いとか悪いとか、という次元で議論されるアルバムでは無い。収録されている全ての曲の出来が実に良いのだ。しかも、曲毎のアレンジが良く、バリエーションに富んでいて、それぞれの演奏の出来は全く持って申し分無く、アルバム全体を通して聴いていても、飽きが来ることが全く無い。加えて、『Blow By Blow』,『Wired』と比して、曲毎の出来不出来についてバラツキがかなり少なく、先の2枚より「安定して聴けるアルバム」というところだろう。
 

There_and_back

 
冒頭の「Star Cycle」から、ラストの「Final Peace」まで、淀みなく流れるように、違和感なく、全ての曲が楽しめます。Jeffのギターは、攻撃的かつ創造的なのは、いつものことながら、実に安定している。その安定度合いは、Jeffの残したアルバムの中でも指折りのものである。

ロックの歴代の傑作アルバムの中で、ヴォーカル無しのインスト・アルバムとしては、最高の出来でしょう。インスト・アルバムと聞くと、当時、同時代に一世を風靡した「ジャズ・フュージョン」を思い浮かべるのですが、この『There and Back』は、フュージョン・アルバムでは無い。

ビートが違う、ノリが違う、フレーズが違う、リフが違う。『There and Back』は、正真正銘、ロックのアルバムである。そこが、このアルバムの面白さ。どこから聴いても、フュージョンでは無く、ロックのインスト・アルバムだということが、直ぐに判ることろがこのアルバムの優れた部分のひとつである。

最後に、余談というか思い出話になりますが、冒頭の「Star Cycle」はテレビで、そう、金曜日の新日本プロレス中継で、BGMとして使われていました。確か、次週以降の対戦カード紹介のバックに流れていたんではないかしら。そうそう、当時のアナウンサーは古館一郎だったはず。当時、その事実を目の当たりにした時、「この名演をこんな放送(当時のプロレスファンの方々・ゴメン!)のバックに流すのか〜」と、目が点になったのを覚えています(笑)。
 
 
 
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2009年3月 1日 (日曜日)

上手の手から水が漏れる

久しぶりにロックのお話しを。最近、ジェフ・ベックとエリック・クラプトンが来日して、なかなかのライブを披露しているらしい。見に行きたいな〜、と思う反面、めんどくさいな〜と思ったり(歳ですかね)、なかなか複雑な心境の「松和のマスター」です(笑)。

最近、そのジェフ・ベックの正式リリースのアルバムの蒐集がコンプリートしたので、まとめて、ちょくちょく聴き直している。90年代以降のアルバムについては、ジェフのギター職人ぶりに、もう「感動」に次ぐ「感動」で、唯一無二の、時代を超えたエレキ・ギターに痺れっぱなしである。

そんな中、失敗作の誉れ高い、1985年リリースの『Flush(フラッシュ)』(写真左)を聴く。名作『There and back』から5年を経て。やっと新作がでるぞ~とファンの期待を一身に背負ったリリースだった。しかし、その内容は「???」。あ〜、ジェフも終わったな〜、と思ったのを覚えている。それから、24年(約四半世紀!)を経過して、実に久しぶりに、この『フラッシュ』を聴き込んだ。

確かに、冒頭の「Ambitious」を聴くと「これは違うな〜、ベックとは違うな〜」と思います。サウンドの雰囲気が全然ベックらしくない。今の耳で聴くと、思いっきり古さを感じる、当時流行のリズムパターン。ギンギンのギターが耳につく。当時もそう感じましたが、24年経って、改めて今の耳で聴いても、抑揚のない通俗的なサウンドです。まあ、ベックのギターはギンギンに加工された音色の中にも、ベックらしさが光る「アドリブ瞬間芸」が感じられるのが救いですが。
 

Jeff_beck_flash

 
しかし、とにもかくにも、ボーカルが弱すぎる。ロッドの参加部分は別格として、ジミー・ホールなる者が歌っている、若しくはベック自らが歌っているものは、どう聴いても良いとは思えない。こんな中途半端なボーカルを入れるんなら、入れない方が「まし」だと思う。過去、BB&Aなどで、ジェフはボーカルの扱いで失敗しているのになあ。同じ失敗を2度繰り返されると、かなり辛い。

いやはや、アルバム全体を覆う雰囲気は、80年代の「音楽として不毛な時代」の、デジタル・打ち込み・ビジュアル優先、という「三悪」に負けて、迎合してしまった、70年代ロックの代表的ミュージシャンの「戸惑い」ですね。90年代に入る頃には「我が道を行けば良い」ということに皆気づくのですが、この80年代は、迷いに迷っている。ジェフも人の子なんですね〜。

でも、改めて聴き直してみると、良いトラックもある。3曲目「Escape」、4曲目「People Get Ready」、9曲目「You Know,We Know」などは優れた内容だと思うので、このアルバムの全てが悪い訳ではないようです。特に、ロッドとの再会セッションで話題を振りまいた「People Get Ready」は、今聴いても良いですね〜。とにかく、牧歌的なイントロで「ジーン」として和んでしまいます。こういったカントリー&フォーキーな楽曲に、からきし弱いので、今聴いても、なんとなく心が「ジーン」とします(笑)。
 
アルバムのジャケットも「らしくない」、変だ、ジェフではない、と思います。ジェフ自身も、「あれは失敗だった」と、このアルバムを酷評しており、確かにジェフの正式リリースのアルバムの中では、一番出来が悪い、といっても良いでしょう。

この『フラッシュ』を聴くと、いつも頭に浮かぶ諺が「上手の手から水が漏れる」。ジェフにこんなアルバムを作らせてしまう。それだけ、80年代のロック・シーンは不毛だった、ということが言えるのかもしれません。
 
 
 
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2009年1月26日 (月曜日)

俺の他に誰がいる?

『Who Else! 』。なんて格好いいアルバム・タイトルだろう。日本語にすると「俺の他に誰がいる?」って感じだろうか。ギター職人ジェフ・ベックが、1989年リリースの『Jeff Beck's Guitar Shop』以来、10年ぶりに発表した1999年アルバム。10年ぶりだけに「はじけまくって」いる(笑)。

『Jeff Beck's Guitar Shop』については、2009年1月19日のブログ(左をクリック)をご覧頂きたい。今日は、この1999年リリースの『Who Else! 』(写真左)である。

テクノを大胆に取入れたディスコっぽい曲、出色のブルース、トラディショナルでケルト風な曲などなど、もうギター職人ジェフ御大のギター弾きまくり、好き勝手にやりまくり、である(笑)。

のっけからぶっ飛ばす。冒頭「What Mama Said」の格好良いこと。大胆にもディスコっぽいアプローチであるが、これがなんと「古くない」。このギター職人のおっさんは「化け物」か?(笑)。今の耳にも十分耐えるというか、ジェフ独特の個性溢れる、ジェフしか出来ない「ディスコ」である。踊れるロック・ギター、ジェフの面目躍如である。
 

Who_else

 
2曲目以降も「ぶっ飛ばし」の手を緩めない。テクニック優先のギターではない、聴かせるギター満載である。超絶技巧ではないのに、このエレキギターは何人にも真似できない。孤高のインスト・ギターがここにある。

ラストを飾る「アナザー・プレイス」は実に印象的。ノリノリのエレキギター大会を聴かせたと思えば、こんな美しい曲を、さらりとエレギでやってしまう。はあ〜、天才の仕業というのは、このことでしょうね。

「俺はノスタルジアではないぜ」というジェフの声が聞こえそう。過去の栄光である『Blow By Blow』や『Wired』をなぞらない、常に最先端で、常にヒップなエレキギターのインストを聴かせるジェフは「化け物」である。

「Who Else!」=「俺の他に誰がいる?」。いやいや、ジェフ・ベック御大しかいません。これだけのトンガッたギター・インストを聴かせるのは、ジェフ御大以外におりませぬ。いや〜、参りました。1989年リリースの『Jeff Beck's Guitar Shop』もたまげましたが、この『Who Else!』は「たまげた」を通り越して「脱帽」です。
 
 
 
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