ブルーノートのヴォーカル盤・2
レココレ誌の執筆陣が選んだ、ブルーノート盤の「ベスト100」。まずは、このレココレ誌が選んだ「ベスト100」のアルバムの中で、当ブログで扱ったことが無いアルバムをピックアップして聴き直していくことにしている。
Dodo Greene『My Hour of Need』(写真左)。1962年4月2, 17日の録音。ブルーノートの9001番。ドド・グリーンのボーカル盤である。ブルーノート9000番台に録音された2枚のヴォーカル作品の中の1枚。ちなみにパーソネルは以下の通り。
1962年4月2日の録音は、Dodo Greene (vo), Ike Quebec (ts), Grant Green (g), Sir Charles Thompson (org, tracks 1-10), Milt Hinton (b, tracks 2, 7, 9 & 10), Herbie Lewis (b, tracks 1, 3-6 & 8), Al Harewood (ds, tracks 2, 7, 9 & 10), Billy Higgins (ds, tracks 1, 3-6 & 8)。
1962年4月17日の録音は、Dodo Greene (vo), Ike Quebec (ts), Grant Green (g), Eddie Chamblee (ts, tracks 11-14), Edwin Swanston (org, tracks 11-14), John Acea (p, tracks 15-16), Wendell Marshall (b, tracks 11-16), Jual Curtis (ds, tracks 11-16)。
このアルバム、初出のLPでは全10曲(1962年4月2日の録音)。1996年のCDリイシュー時のボーナス・トラックの追加が6曲(1962年4月17日の録音)。
11曲目から16曲目までのボートラは、続編アルバムの為に録音された未発表曲。この辺がCDリイシュー時のボートラ追加の「いらぬお節介」なところ。ここでは、初出LPでの全10曲を中心に書かせていただく。
もともとは、1962年4月2日、アイク・ケベック・クインテットの伴奏で演奏したアルバム。ドド・グリーンのヴォーカルは、R&Bとソウルフルなブルースを融合させた小粋なジャズ・ヴォーカルが個性。ヴォーカリストとしての実力は折り紙付き。ポップでブルース寄りの歌唱は、ファンクネスを漂わせつつ、アーシーでゴスペルチックな感じで、僕は大好きだ。
軽快なR&B風のリズム&ッビートに乗り、アイク・ケベックのソウルフルなテナーが全編でドド・グリーンのヴォーカルを盛り上げる。ヴォーカリストが主役のアルバムなので、パッキパキ硬派で、こってこてファンキーなグラント・グリーンのギターはちょっと控えめ。それでも、そこはかとなくファンクネスを振り撒いて、アルバムのソウルフルな雰囲気をより濃いものにしている。
オルガンの音も効果的に響いて、このボーカル盤の雰囲気は「ポップでブルース寄りなソウル・ジャズ」。サウンド全体からブルーノート臭さがプンプン漂って、確かにこのヴォーカル盤は、ブルーノートにしか作れない、ブルーノート謹製の女性ボーカル盤である。
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