2020年10月25日 (日曜日)

ロイド4の温故知新 『A Night In Copenhagen』

ブルーノートはジャズ界最大のジャズ・レーベル。ブルーノートのカタログには幾つかのシリーズがある。一番有名なのが、1500番台、4000番台など、カタログ番号を基本としたシリーズ。もう1つはカタログの分類記号を基本としたシリーズ。「BN-LA」シリーズや「LT」シリーズがそれに当たる。どのシリーズを聴いても、その時代のトレンドを反映したジャズを味わえるところがブルーノートの凄いところ。

そんなブルーノート・レーベルのシリーズの中で「85100」シリーズというのがある。1985年から1987年まで、僅か3年のシリーズで41枚の短期間のシリーズであった。しかし、このシリーズ、ちょうど1980年代半ばからの「純ジャズ復古」のムーヴメントの時代にリリースされたシリーズなのだ。どのアルバムも「純ジャズ復古」や「初期ネオ・ハードバップ」な雰囲気の演奏が詰まっていて、実は意外となかなか面白いシリーズなのだ。

Charles Lloyd Quartet『A Night In Copenhagen』(写真左)。1983年7月11日、デンマークの「The Copenhagen Jazz Festival」でのライヴ録音。リリースは1985年。ちなみにパーソネルは、Charles Lloyd (ts, fl, Chinese oboe), Michel Petrucciani (p), Palle Danielsson (b), Woody Theus (ds), Bobby McFerrin (vo)。
 

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この頃のロイドは相変わらず「コルトレーン」しているが、クロスオーバー〜フュージョンの時代を経た「ポップでライトな」コルトレーンになっているところが面白い。とっても軽やかなテナーと爽やかなフルート。それをコルトレーン・ライクに吹き上げるのだから、個性的といえば個性的。

そして、この盤の聴きどころは、バックのリズム隊。とりわけ、ペトルシアーニのピアノが斬新。1960年代後半、ロイドのカルテットでピアノを担当していたキース・ジャレットを彷彿とさせるが、この盤でのペトはキースよりアグレッシブで革新的。切れ味の良いタッチ、創造的で個性的なモーダルなフレーズ。「ミューズ」と呼ばれる所以である。そして、ベースのダニエルソンは欧州のニュー・ジャズなベース・ラインで、このロイドのカルテットを多国籍化している。

ブルーノート・レーベルの復活を記念して行われた「One Night With Blue Note」が1985年。純ジャズ復古のムーヴメントの中で、このロイド・カルテットの演奏内容は象徴的。後の「ネオ・ハードバップ」のベースがこの演奏に詰まっている。このライヴ盤を聴いていて、孔子の「故きを温ねて新しきを知る(温故知新)」という諺を思い出した。
 
 
 

《ヴァーチャル音楽喫茶『松和』別館》の更新状況》
 
 ★ AORの風に吹かれて       
【更新しました】 2020.10.07 更新。
 
  ・『Middle Man』 1980
 
 ★ まだまだロックキッズ    【更新しました】 2020.10.07 更新。
  
  ・The Band の「最高傑作」盤
 
★ 松和の「青春のかけら達」 【更新しました】 2020.10.07 更新。
 
  ・僕達はタツローの源へ遡った


 
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東日本大震災から9年7ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。
 
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2019年3月 5日 (火曜日)

カールスルーエのペト 『One Night in Karlsruhe』

ペトが亡くなって、20年が経った。ペトとは「Michel Petrucciani(ミシェル・ペトルチアーニ)」。先天性疾患による障害を克服したフランス最高のジャズ・ピアニストである。1999年1月、36歳の若さで亡くなった。彼のピアノは超絶技巧、ダイナミックで耽美的。「タッチを切れ味良く明確にして、バリバリ弾くビル・エバンス」と僕は形容している。

ペトは僕のお気に入りピアニストの一人で、彼の正式盤はほとんど所有している。今でも時々、チョイスしては聴き流している。聴いた後、スカッとする素晴らしい弾きっぷりで、そのテクニックの確かさは清々しさすら感じる。そんなペトではあるが、亡くなって20年、まさか新盤がリリースされるとは思わなかった。

Michel Petrucciani『One Night in Karlsruhe』(写真左・右はbootleg)。1988年7月7日、ドイツのカールスルーエでのライブ録音。ちなみにパーソネルは、Michel Petrucciani (p), Gary Peacock (b), Roy Haynes (ds)。ペトのピアノがメインの鉄壁のトリオ構成。資料を確認すると、このライブ盤、もともとはbootlegだったものをリマスター仕直し、音質を向上させて正式盤として発売したものらしい。
 

One_night_in_karlsruhe

 
ペトのピアノがまず素晴らしい。絶好調とまではいかないまでも、かなりの好調さを維持している。切れ味の良い明快なタッチで、疾走感溢れるアドリブ・フレーズ。とにかくペトらしく、バリバリに弾きまくる。これが実に良い。バラードはダイナミズム溢れる明快なイメージ。スケールの大きい展開が聴いていてとても心地良い。

このライブ盤の面白味はベースとドラム。ベースがゲイリー・ピーコック。ドラムがロイ・ヘインズ。ペトのキャリアの中でも珍しい組合せではないか。ゲイリー・ピーコックはキース・ジャレットとのトリオ「スタンダーズ」のベーシストであるが、ペトとの共演では全く違ったベースを聴かせてくれる。骨太で鋼の様なしなやかなウォーキング・ベース。ロイ・ヘインズの硬軟自在なドラミングについては、ペトとの相性が実に良いようだ。

3者一体となったインタープレイはダイナミックでしなやかで明快。ペトは生き生きとしてプレイしている様子が頼もしい。こういうライブ盤が、今年の1月になってリリースされるとは驚きです。しかも、内容も確かな、音質も良好なライブ音源。ペトのダイナミックなピアノを聴いていて、ペトのアルバムを聴き直してみたくなりました。
 
 
 
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2017年12月29日 (金曜日)

ピアノ・トリオの代表的名盤・67 『Trio in Tokyo』

年の瀬である。今日でやっと本業の方が終わった。今年のジャズのアルバム鑑賞も大詰め。今年のブログの最後のアルバムは何にしようか、を考える。フッと思いついた名前が「ミシェル・ペトルチアーニ/Michel Petrucciani (1962年12月28日 – 1999年1月6日)」。ミシェル・ペトルチアーニ=愛称「ペト」。今年の締めは「ペト」だな。

Michel Petrucciani『Trio in Tokyo』(写真左)。ちなみにパーソネルは、Michel Petrucciani (p), Steve Gadd (ds), Anthony Jackson (b)。1997年11月に行われた「ブルーノート東京」でのライヴ演奏を収録した音源。ペトが亡くなる2年前の録音。良い音、良い雰囲気で収録されている。

生まれつきの骨形成不全症という障害を克服し、フランス最高のジャズ・ピアニストとなった「ペト」。障害のため、身長は成長期になっても1メートルほどにしか伸びず、しかも様々な病気にも悩まされ、同年代の普通の少年ができるようなことは一切できなかったため、彼の関心はもっぱら音楽、ジャズに向けられる。
 

Trio_in_tokyo

 
ペトのピアノは素晴らしい。太く重く力強いタッチ、それでいて流麗かつメロディアス。フレーズの雰囲気はビル・エヴァンス直系だが、彼の奏でるフレーズは「唯一無二」。明らかにペトならではの個性が溢れている。暫く聴き進めると必ずペトと判る、唯一無二の個性。硬軟自在、千変万化、縦横無尽に、ペトはピアノを弾きまくる。

ガッドの縦ノリのダイナミックなドラミングに惚れ惚れする。ズトンズトトンと魅力的な縦ノリのビート。これがペトのフレーズを鼓舞しまくる。アンソニーの超弩級の野太いベースラインにも耳を奪われる。ペトのアドリブ・フレーズをポジティブに誘うグルービーなベースライン。躍動感溢れるリズム・セクションがこのライブ演奏のキモである。

CD1枚分、1時間ほどのパフォーマンスの記録しかないので、ちょっと物足りない。もっともっと聴いていたい。そんな気を強くさせる、とても優れたピアノ・トリオのライブ盤。オリジナル曲の中でただ一曲、とんでもなく異彩を放つ、マイルスの「So What」。硬派に捻れた「So What」。ペトの持つ才能の素晴らしさを僕達に教えてくれる。
 
 
 
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2017年2月10日 (金曜日)

ジャズ喫茶で流したい・100 『Conférence De Presse... L'Intégrale』

このアルバムは良い。聴いていてとても楽しい。しかも、聴いていて、双方のテクニックが優れていて、双方のアドリブ感覚が素晴らしい、ということが良く判る。ジャズって、聴いていて楽しいことがとっても大事。そういう意味では、このアルバムはジャズとして「満点」である。

Eddy Louiss & Michel Petrucciani『Conférence De Presse... L'Intégrale』(写真左)。  Eddy Louiss (org), Michel Petrucciani (p)。1995年、フランスは Dreyfus Jazz からのリリース。ありそうでなかなか無いオルガンとピアノのデュオ。

オルガンとピアノ。どちらも鍵盤楽器。鍵盤楽器同志がデュオをやったら、変に被ったらデュオの良さがすっ飛んでしまう。テクニックが優秀で、アドリブ展開での反応が優れていないと上手くいかない。そういう意味で、アドリブ展開の反応がとびきり優れているオルガン奏者って、なかなかいない。

Eddy Louiss(エディ・ルイス)は、フランスのオルガン奏者。僕はこのデュオ盤で、エディ・ルイスの存在を知った。テクニック優秀、オルガンの奏法として、かなりプログレッシブなオルガニストである。オーソドックスな奏法からアブストラクトな奏法まで、幅広くオールマイティーに弾きまくる、実に優れたオルガン奏者である。
 

Conference_de_presse

 
そんなエディ・ルイスが、ジャズ・ピアノの巨匠、ミシェル・ペトルチアーニとデュオを組んで、丁々発止とやりあう、ほんと、聴いていてとても楽しいデュオ盤である。ボリューム的にCD2枚組の分厚さ。トータル2時間ちょっとの収録時間なのだが、全く飽きない。聴き始めて、あっと言う間の2時間ちょっとである。

ピアノは打楽器と旋律楽器の両方を兼ねることが出来、ピアノだけで「ひとりオーケストラ」が出来る位の幅広い表現が可能な唯一の楽器なのだが、ペトルチアーニのピアノは、そのピアノの特性を最大限引き出し最大限の表現を見せつける。硬質なタッチに卓越したテクニック。耽美的でありつつダイナミズム満載。僕の大のお気に入りのピアニストの一人である。

ペトルチアーニのピアノが、ピアノの表現方法の全てを出しつつ、思いっきり疾走する。左手でベースラインを小粋に紡ぎ、右手でリズム&ビートを叩き出す。遠慮の無い全てを出し尽くペトルチアーニのピアノ。そこにルイスのオルガンが、あっさりとしたファンクネスを滴らせながら、官能的に弾き進んで行く。相性抜群。インタープレイの息もピッタリ。魅惑的なユニゾン&ハーモニー。

飽きない。全く飽きない。あっと言う間の2時間ちょっと。この優れたデュオ盤を聴いて、フランスは Dreyfus Jazz を改めて見直す。ジャズ喫茶の空間にピッタリの乾いたファンクネスが素敵な一枚。ジャズ喫茶御用達の一枚。
 
 
 
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2014年11月22日 (土曜日)

若きペトのソロ・ピアノ盤 『100 Hearts』

僕のお気に入りのジャズ・ピアニストの一人、Michel Petrucciani(ミシェル・ペトルチアーニ・以下ペトと略)。ペトのリーダー作は何時聴いても良い。ペトのピアノは季節的には秋から冬に「より映える」。ペトのピアノを愛でる季節になった。

ペトはフランス出身のジャズ・ピアニスト。遺伝的原因から、生まれつき骨形成不全症という障害を背負いながらも、その障害を克服しつつ、ジャズ・ピアニストとして、高い評価を得るまでになった。若い頃から体質上「寿命は20歳程度まで」と言われていたらしいが、実際にはそれよりはるかに寿命を長らえて活躍、NYで死去した時は36歳だった。

ジャズ・ピアニストの個性と特質は「ソロ・ピアノ」でより明らかになる。僕は、この一枚のソロ・ピアノのアルバムで、ペトのピアノの個性と特質を再認識した。そのソロ・ピアノのアルバムとは、Michel Petrucciani『100 Hearts』(写真左)。1983年6月のNY、RCAスタジオでの録音。ペトルチアーニ6枚目のアルバム。米国でリリースされたペトのファーストアルバムになる。

ペトが21歳の時のソロ・ピアノになる。若さ溢れんばかりのソロ・ピアノ。このソロ・ピアノの面白いところは、ペトのジャズ・ピアノの嗜好の全てが詰まっているところにある。はじめはブルースからスタートするんだが、どんどん色々な曲のバリエーションに発展していって、オーネット・コールマンの曲に展開し、遂にはロリンズの「セント・トーマス」が飛び出す。
 

Michel_petrucciani_100hearts

 
しかし、タッチはペトそのもの。ペトのスタイルは、ビル・エバンスに端を発するが、エバンスよりもタッチは硬質でエッジが立っている。欧州出身のジャズ・ピアニストに良くある特徴である「クラシック・ピアノの香り」がほのかにする端正なピアノが特徴。テーマ、インプロビゼーション共に旋律を追うことができるほどに美しく、ポジティブな響きが特徴。

そんなペトのスタイルがこのソロ・ピアノに詰まっている。栴檀は双葉より芳し、とは良く言ったもので、この21歳のペトのピアノの個性と特質が確立されている。明るいタッチ、ポジティブなフレーズ。若さ溢れんばかりのペトのピアノが煌めいている。

このソロ・ピアノのアルバム、Michel Petrucciani『100 Hearts』は、ペトルチアーニを理解するのに必須のソロ・ピアノである。が、意外とこのアルバム、ジャズ本や入門本で採り上げられることが少ない。遺憾である。

このペトのソロ・ピアノ盤は、ジャズ・ピアノ者の方々に是非とも聴いて貰いたいですね。切れ味の良い硬質なタッチにポジティブで明るい展開は、聴いていてとても心地良いものです。お勧めのソロ・ピアノ盤です。
 
 
 
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2012年3月20日 (火曜日)

ペトのソロ・ピアノ 『Promenade With Duke』

僕のお気に入りのジャズ・ピアニストの一人、Michel Petrucciani(ミシェル・ペトルチアーニ、愛称ペト)。ビル・エバンス、チック・コリアに次いでのお気に入り。

ペトのピアノはポジティブ。「胸の空くような」スカッとする、爽快感抜群のピアノ。ペトの硬質な叩くような、それでいて耳障りにならないピアノ・タッチ、超絶技巧にとても回る右手と左手。歌心抜群の歌うようなフレーズ、ちょっとラテンチックで翳りのある響き。ペトのピアノの特徴は、素直にどれもが心に響く。

そんなペトがソロ・ピアノにチャレンジしたアルバムがある。ソロ・ピアノへの2度目のチャレンジになる『Promenade With Duke』(写真左)。1993年の録音。ソロ・ピアノのチャレンジに、デューク・エリントンにまつわる楽曲を持ってきたところに、ペトの心意気と高邁なチャレンジ精神を感じる。

このソロ・アルバムでのペトのタッチは、いつになく力強いタッチが印象に残る。タッチが強いとは言え、決して、耳につくことはなく、ポジティブにキラキラと輝く様な硬質なタッチは、聴く耳に爽快な印象を残してくれる。リズムを打つ左手と踊るような右手が、素晴らしく高度なテクニックと共に乱舞する。溜息が出るような素晴らしさ。

収録されたデューク・エリントンにまつわる楽曲は以下の通り。デューク作の超有名曲がずらりと並ぶ。

1 Caravan
2 Lush Life
3 Take the A Train
4 African Flower
5 In a Sentimental Mood
6 Hidden Joy
7 One Night in the Hotel
8 Satin Doll
9 C Jam Blues
 

Promenade_with_duke

 
どの楽曲もどっぷりと「デュークの世界」である。既に「ジャズ・スタンダード」として君臨している楽曲の中に、4曲目の「African Flower」や曲目の「Hidden Joy」や7曲目の「One Night in the Hotel」など、デュークを良く知るものならではの選曲が実に「にくい」。この「ならではの選曲」が実に良い。実に良い内容なのである。

既に「ジャズ・スタンダード」として君臨している楽曲については、ペトはひと工夫もふた工夫もしていて、新しい解釈とアレンジを加えている。そして、これがしっかりと成果を出している。ただでは終わらせない。平凡では終わらない。ペトのアレンジメントの才能を強く感じる。

このソロ・アルバムでのペトは、デューク・エリントンにまつわる楽曲を、それまでの過去の成果を忠実になぞるのではなく、ペトの個性をベースにペトとしての解釈とアレンジを持って、デュークの楽曲と対峙する。

デュークの楽曲の持つ独特のスイング感を左手で再現しながらも、右手の旋律はほのかにロマンチシズム漂うもの。このロマンチシズムの芳香はペトならではの解釈と感じる。

打弦の力強さは、ペトとデュークのピアノの共通点。そして、ロマンチシズムの芳香はペトならではのもの。ペト自身、最も影響を受けたピアニストと言っていたデュークのピアノを敬意をもって再現しつつ、ペトの個性を漂わせて、このピアノ・ソロで固められた「デューク・エリントン楽曲集」は独特の輝きを放つ。

素晴らしいソロ・アルバムだと思います。ペトの個性が全開。ペトのアレンジの才能も全開。ロマンチシズムを漂わせながら、ピアノを「鳴らし切っている」その力強いタッチでの「デュークの世界」は素晴らしい。もっと評価されて然るべき、ピアノ・ソロの名盤です。
 
 
 
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2012年1月10日 (火曜日)

「赤ペト」の想い出 『Michel Petrucciani』

「赤ペト」とは、ジャズ・ピアノのミューズ、ミシェル・ペトルチアーニ(以降、ペトと呼ぶ)の18歳のときの公式デビュー盤。その名もズバリ『Michel Petrucciani』(写真左)。

ジャケット写真を見て頂くとお判りの通り、あざやかな赤が基調の、ペトの顔のアップがドーンとど真ん中。このジャケットのイメージから、このアルバムは「赤ペト」と呼ばれている。1981年4月の録音。ちなみにパーソネルは、Michel Petrucciani (p), J.F. Jenny Clark (b), Aldo Romano (ds)。

確か、銀座の山野楽器で聴いたのが最初かと思う。冒頭の「Hommage A Enelram Atsenig」。速い演奏でも、上手く「間」を活かした展開。ビル・エバンスの流儀の踏襲。確かなテクニック。加えて、アフリカン・アメリカンのルーツ的個性であるファンキーな雰囲気、アーシーな雰囲気は基本的に希薄。

これはアフリカン・アメリカンのピアニストでは無い。実にヨーロピアンなピアニスト的雰囲気でありながら、そこはかとなくジャジー。初めて聴いた時は、チック・コリアかと思った。
 

Michel_petrucciani

 
が、少し聴き進めると、チックよりもタッチが強くて太い。電光石火の力強さでは無く、重量級の太いタッチ。そして、チックの場合、アブストラクトにフリーキーにインプロビゼーションが展開する傾向があるんだが、それが全く無い。不協和音を敢えて避けている様に、クラシック音楽の様に端正で整然としたインプロビゼーション。

2曲目のスタンダード曲「Days Of Wine And Roses」の優しくロマンティシズム溢れるフレーズ。しかし、その優しいフレーズを紡ぐタッチも強くて太い。しかも、チックにありがちな「スパニッシュ・フレーズ」の手癖が全く無い(笑)。

じゃあ、このピアノは誰なんだ。ということで、ジャズ・コーナーのカウンターに走って、このアルバムを手にとって、初めて知った名前がミシェル・ペトルチアーニ。名前からフランス人だと想像した。フランス人がこんなに端正で整然としたジャズ・ピアノを弾くんや、と妙に感心した。

この公式デビュー盤『Michel Petrucciani』、いわゆる「赤ペト」には、ペトの個性の全てが詰め込まれている。ペトの紡ぎ出す色彩豊かなフレーズは実に魅力的であり個性的。強くて太いタッチで紡ぎ出すダンディーなロマンティシズムも魅力。ペトを感じ、ペトを理解するには、まず、この「赤ペト」から入ることをお勧めする。
 
 
 
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2011年2月 1日 (火曜日)

「ペト」の米国での到達点 『Playground』

ミシェル・ペトルチアーニ(Michel Petrucciani・略称ペト)。先天性疾患による障害を克服し、フランス最高のジャズ・ピアニストと評価される。1981年にカリフォルニアに旅立って以来、1985年にNYに移り、1994年、母国のフランスに戻るまで、米国でのペトの成果は、この『プレイグラウンド(Playground)』(写真左)に凝縮されている。
 
ミシェル・ペトルチアーニ(Michel Petrucciani)の『プレイグラウンド(Playground)』は、米国におけるペトの集大成。ペトのピアノは限り無く美しい。次作の「Live」と併せて、ペトのピアノを心ゆくまで、愛でることが出来る。「ピアノのミューズ」がここにいる。
 
それまで、ペトの打楽器的な『打鍵の強さ』が心なしか和らいで、ピアノの響きがとても美しい。マナーは「エバンス派」。タッチの確かさは「チック譲り」。このアルバムでのペトの演奏は、トラディショナルな純ジャズを踏襲しているのではなく、コンテンポラリー・ジャズ的な演奏がギッシリと詰まっている。
 
11曲中10曲がペトルチアーニ自身による作曲。ペトの作曲と編曲の才能が、はち切れんばかりに輝いている。美しい。とにかくピアノの響きが美しい。ちなみにパーソネルは、Michel Petrucciani (p,syn), Adam Holzman (syn), Omar Hakim (ds omit 5), Steve Thornton (perc), Anthony Jackson (b), AldoRomano (ds on 5)。1991年の作品。収録曲は以下の通り。
 

Petrucciani_playground

 
1. September Second
2. Home
3. P'tit Louis
4. Miles Davis' Licks
5. Rachid
6. Brazilian Suite #3
7. Play School
8. Contradictions
9. Laws of Physics
10. Piango, pay the man
11. Like that
 
オマ・ハキム(Omar Hakim)のドラミングが生み出すビートが「要」の一端を担っている。スティーブ・ソーントン(Steve Thornton)のパーカッションも、ペト独特のビートを生み出す一端を担っている。そして、ベースのアンソニー・ジャクソン(Anthony Jackson)。独特のベースラインが、これまた、ペト独特のビートの底を支える重要な役割を担っている。
 
聴けば判る。この『プレイグラウンド(Playground)』は、米国のペトの集大成。先天性疾患による障害で、いつ命が終わるのか判らない中、ペトは、通算13年の年月の中で、このペト独特の美しきジャズ・ピアノの響きを手に入れた。とてつもなく素晴らしい成果であった。
 
 
 
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2011年1月31日 (月曜日)

ペトのベスト盤的なライブ盤 『Live』

ジャズの中で、どの楽器が一番好きか、と問われたら、やっぱり「ピアノ」と応えるかな。昔、子供の頃、結構、真剣にクラシック・ピアノを習ったから、ちょっとだけピアノのことは判っているつもりでいる。そういう背景もあって、ジャズ・ピアノが一番好きだし、聴いていて、ちょっとだけ、ピアニストの気持ちが判る。
 
ジャズ・ピアニストの中で、好きなピアニストを挙げろと言われたら、先ずは、ビル・エバンス、次に、チック・コリア、そして3番目に、ミッシェル・ペトルチアーニ。この3人のピアニストは僕の中で「絶対」である。まあ、つまりは、エバンス派の流れの中で「チック系」がお気に入りということになる。
 
今日は久しぶりに、ミッシェル・ペトルチアーニ(Michel Petrucciani・以降略称「ペト」)の『Live』(写真左)を聴いた。ブルーノート時代のペトのライブ盤である。これが、ペトのベスト盤的な、格好の「ペト入門盤」的なライブ盤なのだ。1991年11月、仏の「The Arsenal in Metz」でのライブ録音。ちなみに、パーソネルは、Michel Petrucciani (p), Adam Holzman (key), Steve Logan (b), Victor Jones (ds), Abdou M'Boop (per)。
 
このライブ盤、ペトのピアニストとしての、そしてアレンジャーとしての「ペトの音」を実体験できる、素晴らしい内容のライブ盤です。ピアノのタッチは徹頭徹尾ペトのタッチ満載。そして、ビートを重視した「フュージョン的」アレンジはペト独特のもの。
 

Petrucciani_live

 
冒頭の「Black Magic」を聴けば、一目瞭然というか「一聴瞭然」。2曲目の「Miles Davis Licks」で、その「ビートを重視した」アレンジは、エレクトリック・マイルスの影響ということが露わになる。うむむ、ペトはエレ・マイルスが好きだったんだな。いいぞ(笑)。「ジャン・ピエール」がモチーフになって展開するなんて、ペトってエレ・マイルスが良く判ってらっしゃる(笑)。
 
このライブ盤では、ペトの打楽器的な『打鍵の強さ』が心なしか和らいでいる。心なしか穏やかで優しいペトのピアノ・タッチ。NYでの修行を経て、30歳を目前にして、万感の想いを抱いての、母国(仏)での凱旋ライブということも背景にあるのかも知れない。いや、仏と言えば「欧州」。欧州ジャズの雰囲気に合わせた「マイナーチェンジ」かも知れない。
 
清々しい爽快感抜群の、おなじみ「Looking Up」もちゃんと収録されているところも嬉しい。ライブだけに、メリハリの効いたタッチが実に美しい。躍動感溢れる、はち切れんばかりの「Looking Up」は聴きもの。純ジャズとはちょっと違う、やや「フュージョン的」なアレンジが個性的。ピアノの響きを最大限に活かして、演奏全体がキラキラしている。
 
良いライブ盤です。最後の名曲『Estate』以外は全てオリジナルで固めており、ペトの気合いを感じます。ペトのベスト盤的な「ライブ盤」としてお勧めです。ペトの入門盤としても良いと思います。まだ、ペトを体験していないジャズ者の方々、このライブ盤でペトを体験して欲しいと思います。
 
 
 
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2010年8月 4日 (水曜日)

凄い「一期一会」な 『The Manhattan Project』

ジャズ・ミュージシャンって、自分の腕一本、自分の才能一つで勝負する「個人商店」的な面が強くて、ロックみたいに、ある一定期間、一緒に集まってバンドを組んで、一緒に演奏するということが、あまり無い。

逆に、ロックの世界では殆ど無いんだが、優れた「個人商店」的な強者が、ある一瞬、パッと集まって、凄いパフォーマンスを繰り広げて、あっと言う間に、また別れ別れ、バラバラで活動するということがジャズでは良くある。

この「The Manhattan Project」も、ジャズの世界特有の「一期一会」プロジェクトの一つ。プロジェクトを形成する「強者ども」とは、Wayne Shorter (ts, ss), Michel Petrucciani (p), Stanley Clarke (b), Lenny White (ds), Gil Goldstein, Pete Levin (key,syn)。うえ〜、凄いメンバーである。録音日は、1989年12月。メインストリーム・ジャズが復古を果たし、新生ブルーノートも軌道に乗った、ジャズ復権の時代である。その時代の環境が、この類い希な「一期一会」プロジェクトを生み出したといっていいだろう。収録曲を見渡すと、

1. Old Wine, New Bottles
2. Dania
3. Michel's Waltz
4. Stella by Starlight
5. Goodbye Pork Pie Hat
6. Virgo Rising
7. Nefertiti
8. Summertime

結構、有名なジャズ・スタンダードが選曲されていて、どうせ、ジャズ・ミュージシャンが、ぱぱっと集まって、聴衆に迎合するように、ハードバップな演奏を繰り広げて、はい、一丁上がり的なオールスター・セッションではないの、と思ってしまうんだが、これがなんとまあ、ところがどっこい、ぎっちょんちょん、なのである(笑)。
 

The_manhattan_pj

 
まず、サックスのウェイン・ショーターが吹きまくっている。ブワーッ、ウネウネウネ〜、ブブブッ〜と、モーダルなインプロビゼーションを、渾身の力を込めて、吹きまくっている。ここまで吹きまくるショーターも珍しい。このブロウを聴けば、やはりウェインのその実力たるや、決して侮ってはいけない、と心から思ってしまう。

そして、ピアノのペトルチアーニが、ショーターに続く。渾身の力を込めて、これまた、モーダルなピアノソロをガンガンに弾きまくる。これが「モーダルなピアノソロなんじゃ〜」って感じで、弾きまくる弾きまくる。確かに、これがモーダル・ジャズ、これがモーダルなピアノソロだと感心してしまう。

加えて、リズム・セクションが凄い。ベースのスタンリー・クラークとドラムのレニー・ホワイト。ん〜っ、この二人って、第2期Return to Forever(リーダーはチック・コリア)のリズム・セクションやん。このリズム・セクションが凄い。全くハードバップな雰囲気は無視。スタンリー・クラークはエレベをベンベン、チョッパーをバシバシやりまくり、レニー・ホワイトは、4ビート基調なのか8ビート基調なのか判らん、とにかくビート最優先、ポリリズムをガンガンに渾身の力を込めて叩きまくる。

スタンダード曲に顕著な「斬新な曲想」、そして「捻りの効いた新鮮なアレンジ」。その新しいジャズのアプローチを基に繰り広げられる、職人芸的でハイテクニックな、新しい響き満載のアドリブ。冒頭の「Old Wine, New Bottles」から、ラストの「Summertime」まで、一気に聴き通してしまいます。それだけ、演奏内容に優れ、聴いていて楽しい、密度の濃い演奏。でも、決して疲れない。

それは、Gil Goldstein, Pete Levinの二人の電子キーボードが奏でる和音中心のバッキング。この二人のキーボードは、決してソロを弾かない、決してテーマを弾かない。和音でフロントモーダルなソロを、彩り豊かにサポートする。この二人のキーボードのバッキングが実に効いている。このキーボードのバッキングが、このライブ演奏を彩り豊かで、聴き易い雰囲気に染め上げでいる。

現在、廃盤状態みたいですが、どうして廃盤状態なのかなあ。米国amazonでは手に入るんですが・・・。DVDは入手可能な様ですね。聴けば判る。良いアルバムです。日本人からすると「ドキッ」とするプロジェクト名ですが、このプロジェクトの内容は凄まじいものがあります。
 
 
 
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