2025年11月 3日 (月曜日)

”ヴァンガードのロリンズ” の再発

未だに、ハードバップ時代のリイシューがあるのには驚く。もう、品切れだと思うんだが、レコード会社というのは商魂たくましい。手を変え、品を変え、リイシューし、ジャズ者ベテランを中心に「搾取」を繰り返している(笑)。しかし、リイシューにも、確かに、これは価値があるな、と思われる、素敵なリイシューも存在する。

Sonny Rollins『A Night at The Village Vanguard (The Complete Masters)』(写真左)。1957年11月3日の録音。ブルーノートの1581番。ちなみにパーソネルは、Sonny Rollins (ts), AFTERNOON SET: Donald Bailey (b) Pete LaRoca (ds), EVENING SET: Wilbur Ware (b) Elvin Jones (ds)。エンジニア、ケヴィン・グレイによる最新リマスターを採用した、音質向上のコンプリート盤のリイシュー。

新たに発見された未使用のオリジナル7.5ipsマスターテープからケヴィン・グレイがリマスタリング。これが最大の「ウリ」。確かに音が良い。ロリンズのテナー・サックスは、骨太でブラスの低音が心地良く響いて、音の太さが耳に心地良い。ヴィレッジ・ヴァンガードの客席のど真ん中に座って、聴いているんじゃないか、と錯覚する位の生々しいテナー・サックスの音。未使用のオリジナル・マスターって、こんなに威力があるのだなあ、と感心した。
 

Sonny-rollinsa-night-at-the-village-vang

 
何故、未使用のオリジナル7.5ipsマスターテープが存在したのか。録音技師のルディ・ヴァン・ゲルダーは、自らのスタジオではアンペックス社製の15ipsのテープレコーダーを使用していた。が、これは重い。「ヴァンガード」には、かわりに7.5ips(1秒間に7.5インチ)のデッキを使った。そして、その7.5ipsマスターテープの素材を、自らのスタジオの15ipsのテープにダビングし、マスタリングしている。このダビングの過程で音の劣化が起きた。そして、オリジナル7.5ipsマスターテープが、マスタリングに未使用のまま残った。それが真相らしい。

なので、この『A Night at The Village Vanguard (The Complete Masters)』は、ルディ・ヴァン・ゲルダーのマスタリングの成果では無い。名匠ケヴィン・グレイのマスタリングである。それでは、この『A Night at The Village Vanguard』は、オリジナルとは別物か、といえば、そうじゃ無い。録音されたロリンス・トリオのパフォーマンス音源は同じなのだ。しかも、ケヴィン・グレイのマスタリングは、できる限り、ルディ・ヴァン・ゲルダーのマスタリングのイメージに近づけているみたいなのだ。

よって、この素晴らしい音の『A Night at The Village Vanguard (The Complete Masters)』がリイシューされた。そのライヴ音源の素晴らしさは、「最高の 『A Night At The Village Vanguard」(2014年11月19日の記事)にまとめてあります。とにかく、このライヴ盤でのロリンズは素晴らしい。ロリンズのインプロヴァイザーとしての最高の姿を、このライヴ盤はしっかりと捉え、記録している。しかし、ロリンズがこんなにステージ上でおしゃべりとは思わなかった(笑)。
 
 

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2025年5月31日 (土曜日)

MJQとロリンズの共演は絶品

The Modern Jazz Quartet(モダン・ジャズ・カルテット)。略称「MJQ」。僕がジャズを本格的に聴き始めた頃、最初にお気に入りとなったジャズ・ユニットである。

彼らは、クラシックの室内楽的な緻密精巧なアレンジと、ジャズ特有のインプロビゼーションを混在させ、ワン・アンド・オンリーな楽曲を提供する。まるで、クラシックの「バッハ」を想起させる、対位法的なアンサンブルの高尚さでグッと惹きつけ、ブルージー&ジャジー極まりないアドリブが炸裂する。

ルイスのクラシックな要素を取り入れた知的なピアノ演奏と、ミルト・ジャクソン(以降「バグス」)のジャジーでブルージーな演奏スタイルがバッチリ融合して、徹底的にブルージー&ジャジー、そこはかとなくアーティステックでエレガントな雰囲気が特徴。

The Modern Jazz Quartet『Live at Music Inn with Sonny Rollins』(写真左)。別名『The Modern Jazz Quartet at Music Inn Volume 2』。1958年8月3 & 31日の録音。ちなみにパーソネルは、Milt Jackson (vib), John Lewis (p), Percy Heath (b), Connie Kay (ds), Sonny Rollins (ts, tracks 5–6)。The Modern Jazz Quartet(MJQ)の「Live at Music Inn」シリーズの第2弾。ゲストに、テナーのソニー・ロリンズを迎えている。

マサチューセッツ州レノックスのミュージック・インで行われたライヴ演奏集で、1958年8月3日の録音が、MJQ単独での演奏。8月31日の録音が、MJQのゲストにソニー・ロリンズを迎えた演奏。時は1958年。MJQ自身、結成後、最初のバンドのピークに向かって突き進んでいた頃。ロリンズは既にジャズ・テナーの第一人者としてのポジションを手に入れていた。
 

The-modern-jazz-quartetlive-at-music-inn

 
まず、MJQ単独の演奏が素晴らしい。冒頭の「Stardust 〜 I Can't Get Started 〜 Lover Man」からして素晴らしい。MJQらしさが横溢している。まず、このメドレーのアレンジが素晴らしい。アレンジャー、ジョン・ルイスの面目躍如。

その優れたアレンジに乗って、ルイスが、クラシックな要素を取り入れたクールで知的なピアノを弾いて、バンド全体を牽引する。そして、バグスのヴァイブが歌いまくる様に乱舞し、ヒースのベースが頑固一徹、堅実一本槍のウォーキング・ベースを弾きまくり、ケイの変幻自在、硬軟自在なドラミングが演奏全体をガッチリ支える。

ラス前「Bags' Groove」とラストの「Night in Tunisia」は、MJQとソニー・ロリンズとの共演。MJQの徹底的にブルージー&ジャジー、そこはかとなくアーティステックでエレガントで流麗な演奏をバックに、ロリンズが繊細で小粋なテナーを聴かせる。スケール広大&豪放磊落に吹きまくるロリンズばかりがロリンズでは無い。

そこはかとなくアーティステックでエレガントで流麗なMJQに演奏に呼応する様に、ロリンズは繊細で小粋なテナーで応答する。これがまあ絶品。何も、ビッグ・トーンで吹きまくるだけがジャズ・テナーでは無い。

ロリンズはテナー吹奏の表現について、想像以上に、奥が深く、バリエーション豊かであることが、このライヴ盤の「Bags' Groove」と「Night in Tunisia」の2曲のロリンズを聴いて良く判る。ロリンズのテナーの懐の深さを思い知る。

我が国では何故か評価の低いライヴ盤ですが、僕の耳にはそんな風には響かない。極上のMJQの演奏がここに記録され、懐の深い、バリエーション豊かな、繊細で小粋なロリンズのテナーが記録されている。僕はこのライヴ盤、お気に入りです。
 
 

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2025年3月 5日 (水曜日)

ブルーノートのロリンズについて

ブルーノート創立の1939年以降、ジャズの潮流が変わりつつある1968年までにリリースされたアルバムから、レココレ誌の執筆陣が選んだ「ベスト100」。そんなブルーノート盤の「ベスト100」を順に聴き直していく当ブログの企画。今日はその「第15位」を聴く。

Sonny Rollins『A Night At The Village Vanguard』(写真左・写真右は完全版のジャケット)。ブルーノートの1581番。1957年11月3日、ニューヨークのジャズ・スポット、Village Vanguardでのライヴ録音。

ちなみにパーソンネルは、「A Night In Tunisia」のみが、Sonny Rollins (ts), Don Bailey (b), Pete LaRoca (ds)。その他5曲が、Sonny Rollins (ts), Wilbur Ware (b), Elvin Jones (ds)。どちらのセットも、ロリンズのワンホーン、しかも、ピアノレスのトリオ編成である。

ソニー・ロリンズが60枚以上のリーダー作をリリースしてきた中で、ブルーノートからリリースしたのは、スタジオ盤3枚、ライヴ盤1枚。合計たった4枚、しかも、1957年に集中している。ロリンズにとって、ブルーノートはギャラが安かったのか、はたまた、総帥プロデューサーのアルフレッド・ライオンとソリが合わなかったのか。

しかし、このブルーノートの4枚のリーダー作が、ソニー・ロリンズの個性と特徴をしっかりと記録している。しかも、モダン・ジャズのグループサウンドとして、相当にレベルの高いパフォーマンスを記録している。これは、やはり、総帥プロデューサーのアルフレッド・ライオンの手腕の賜物だろう。

そんなこのブルーノートの4枚のリーダー作の中で、突出した出来がこの『ビレッジ・ヴァンガードの夜』。ライヴ盤ということもあるが、この盤の演奏編成が、ロリンズがワンホーンの、ピアノレスのトリオ編成。ロリンズが、他のフロント管に影響されず、ピアノにコードを束縛されない。そんな、稀有のインプロヴァイザー、ソニー・ロリンズにとって、理想的な演奏編成である。
 

Rollins_live_vv_2

 
ソニー・ロリンズは、理由は判らないのだが、複数のフロント管の編成になると、他のフロント管のメンバーに気を使うのか、存分にソロ・パフォーマンスのスペースを与えたりする。加えて、ピアノが入ると、バッキングのピアノのコード進行に合わせるきらいがある。故にロリンズのアドリブ・フレーズが窮屈に感じることがある。

しかし、ロリンズは、なぜか、自らがワンホーンの編成が少ない。しかもピアノレスはほとんどない。しかし、ロリンズのソロ・パフォーマンスにとっては、ワンホーン+ピアノレスが一番、その実力、イマージネーションが発揮できる理想的な演奏編成なのだ。

そんな「ワンホーン+ピアノレス」の演奏編成が、この『ビレッジ・ヴァンガードの夜』であり、しかもライヴ録音である。一発勝負、即興演奏を旨とするジャズのアドリブ展開において、ロリンズ最高のパフォーマンスをこのライヴ盤は記録している。そういう意味で、ロリンズを理解する上で、このライヴ盤は必須のアイテムなのだ。

このライヴ盤でのロリンズのアドリブ・ソロは秀逸で、ロリンズのテナー・マンとしての卓越した能力を見せつけてくれる。テクニック優秀、硬派なブロウ、満点の歌心。ロリンズは、歴代のテナー・マンの中で「ピカイチ」の存在である。

こういうライヴ盤を、そのリーダーのジャズマンにとって最適な内容の録音を企図し実行する。ブルーノートはそういうことが日常で出来るレーベルであり、そのブルーノートで采配を振るう、総帥プロデューサー、アルフレッド・ライオンの賜物である。

このロリンズの『A Night At The Village Vanguard』は、ブルーノートのレーベルとしての優秀性を如実に証明する、優れた内容のライヴ盤である。レココレ誌の執筆陣が選んだ「ベスト100」の中での15位は低すぎるくらい。10位以内にあっても納得の名盤です。
 
 

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2024年9月22日 (日曜日)

『Live Under the Sky ’83』

伝説的ジャズ・フェスティヴァル「ライヴ・アンダー・ザ・スカイ」の1983年でのライヴ・パフォーマンスの記録。ソニー・ロリンズのピアノレス、ギター入りカルテットの演奏で、ギターにパット・メセニーが参加。アルフォンソ・ジョンソンがエレベで、ドラムにポリリズムの名手、デジョネットが参入。

Sonny Rollins『Live Under the Sky '83』(写真左)。1983年7月31日、東京・読売ランド「Open Theatre East」でのライヴ録音。ちなみにパーソネルは、Sonny Rollins (ts), Pat Metheny (g, g-synth), Alphonso Johnson (el-b), Jack DeJohnette (ds)。

冒頭の22分の長尺演奏「Jack in the Box」の始まりから、聴衆は大盛り上がりのノリノリ状態。これが、1983年の日本のジャズの野外ライヴでのノリである。日本人もこの頃になると、野外ライヴで盛り上がり、ノリノリになっていて、このロリンズのライヴも、会場のとても良い雰囲気でのライヴ・パフォーマンスになっている。

ロリンズは吹きまくる。野外ライヴは「お祭り」。豪快にノリノリでシンプルに吹きまくる。これがロリンズの真骨頂。コードやモードなど、フリーやスピリチュアルなど関係なく、モダン・ジャズのテナーを吹きまくる。当時、ロリンズは53歳。天才ロリンズの心身共に充実した中堅の時代。「お祭り」向きに、豪快なテナーを吹きまくる。
 

Sonny-rollinslive-under-the-sky-83

 
バックの3人も、そんなロリンズに追従する。アルフォンソはエレベをブンブン言わせつつ、ファンキーなベースラインをこれでもか、と供給し、パット・メセニーは、いつになく、エモーショナルな「バップ」なギターを弾きまくる。ドラムのデジョネットに至っては、もうポリリズミックなドラムを叩きまくり、である。

続く「Coconut Bread」は、疾走感溢れるカリプソ・ナンバー。ロリンズお得意の陽気なカリプソ・ナンバー。これはもう演奏メンバーも皆、ノリノリ。特に、メセニーがギターシンセを熱くエモーショナルに弾きまくっている。こんなに熱いバップ・フレーズを弾きまくるメセニーは珍しい。会場のとても良い雰囲気が、メセニーにそんな熱いギター・シンセを弾かせたのだろう。

ラストは「Moritat (aka. Mack the Knife)」は、ジャズフェスならではの大サービス。あのロリンズの大名盤「サキソフォン・コロッサス」の中の有名曲。しかし、この「Moritat」では、お祭り仕様では無く、コンテンポラリーな純ジャズ仕様の、ガッツリ硬派なメインストリームな演奏を展開する。

メセニーのエレギはコンテンポラリーな創造性豊かなフレーズを聴かせてくれるし、デジネットのドラミングはポリリズムの極致。アルフォンソのエレベは硬派で正統派なソロ・パフォーマンスを聴かせてくれる。ロリンズはといえば....、あくまでマイペースのロリンズ節の連発(笑)。

もともとはブートレグの音源なので、音質はやや劣るが、鑑賞に耐える範囲にとどまっている。そんな音質を云々するよりは、このライヴ音源の演奏の熱気、会場の熱気の記録が素晴らしい。
 
 

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2023年4月24日 (月曜日)

僕なりのジャズ超名盤研究・25

ジャズ名盤と呼ばれるアルバムの中には、そのアルバムの制作された「背景」で、居抜きで高く評価される盤が幾つかある。

もともと、ジャズの歴史を振り返ると、ジャズに纏わるエピソード、特に「人」に関するエピソードはユニークなものばかり。芸術というものは「天才」と呼ばれる人達を中心に積み上げられると感じているのだが、この「天才」と呼ばれる人達に関しては、「人」に関するエピソードに事欠くことは無い。「天才」とは「変人、奇人」と紙一重何やなあ、と感心するばかり。

特に、ジャズについては、ジャズ・ジャイアント、ジャズ・レジェンドと呼ばれるジャズマンのエピソードは、ユニークかつ興味深いものばかり。超一流で伝説となったジャズマンほど、ユニークなエピソードが多い。恐らく、それだけ注目されていて、皆の記憶に残ったのだろうし、伝説として語り継がれてきたのだと思う。

しかし、「背景」の評価=「その演奏」の評価、とするのは、ちょっと違うとは思うので、やはり、ジャズは実際に自分の耳で聴いて、自分で判断するのが一番だろう、と思っている。背景は背景、エピソードはエピソードである。

Sonny Rollins『The Bridge』(写真左)。1962年1月30日、2月13–14日の録音。邦題『橋』。ちなみにパーソネルは、Sonny Rollins (ts), Jim Hall (g), Bob Cranshaw (b), Ben Riley (ds), Harry "H.T." Saunders (ds, track 5 only)。基本は、ロリンズに、ギターのホール、ベースのクランショウ、ドラムのライリーのカルテット編成。何故か5曲目の「God Bless the Child」のみ、ドラムがサンダースに代わっている。

この盤には、モダン・ジャズの歴史や背景、事件を少しでも紐解いた人なら良く知っているエピソードがある。

ロリンズは、1950年代末には人気の絶頂にあった。が、コルトレーンの台頭により、ロリンズは自分のテナーの実力に疑問を感じる。ロリンズは自分の演奏を見つめ直すため、突如引退(実は2度目)。酒と煙草を絶ち、体と精神の鍛錬を怠らず、ウィリアムズバーグ橋にて、サックスの練習に明け暮れる。そして、1961年11月に突然活動を再開し、ほどなくRCAビクターと契約。1959年の夏から3年間の沈黙を経てリリースした復帰第1作が、この『The Bridge』。つまり「橋」である。
 

Sonny-rollins-the-bridge

 
僕はこのエピソードを、学生時代、FMレコパルの「レコパル・ライブコミック」で、石ノ森章太郎さんの書いた『橋』という一話完結の漫画で知った。このロリンズの2回目の「雲隠れ」は、その内容は如何にも当時の日本人好みで、僕もいたく感動した。もちろん、翌日、このロリンズの『橋』を買いにレコード屋へ走ったのは言うまでも無い(笑)。

この盤の感想は、当ブログの過去記事(2008年10月27日のブログ・左をクリック)をご一読いただくとして、今の耳で振り返ってみて、この盤は「ソニー・ロリンズが、ロリンズ自身をブランド化」に踏み切った盤だと感じている。

録音年1962年の当時、ジャズはハードバップの成熟の後、多様化の時代に入っていた。アーティスティック志向として「モード、フリー」、大衆音楽志向として「ファンキー、ソウル」。両極端な志向のジャズが「多様化の時代」の中で、入り乱れ始めていた。

恐らく、ロリンズは2回目の「雲隠れ」の中で、これから、ジャズマンとしてどの志向で勝負していこうか、をサックスの練習に明け暮れる中で考え続けたのでは無いか。そして、出した結論がこの『橋』で演奏されている音で、ロリンズは、実にロリンズらしく、ハードバップ時代のテクニックに磨きをかけたブロウで吹きまくっている。モードにもフリーにも、ファンキーにもソウルにも走らない、ロリンズの、良い意味で唯我独尊な、唯一無二なブロウのみで勝負している。

そんなところに、何故か、プリグレッシヴな、間を活かした枯れた味わいが芳しいジム・ホールのギターを入れたのかが「謎」なのだが、日本語Wikiには「ホールの1999年のインタビューによれば、ロリンズはピアノの和音よりもギターの和音の方が隙間があって触発されやすいと考え、サックス・ギター・ベース・ドラムのカルテットで制作することを決めたそうである」とある。

この『橋』というアルバムは「ロリンズ自身のブランド化」、つまり「ロリンズ・ジャズ」の立ち上げ宣言なアルバムと僕は理解している。このアルバム以降、ロリンズは、ジャズの演奏トレンドに染まること無く、孤高のロリンズ・ジャズを展開していく。それは、21世紀の現代にまで引き継がれていくのだ。
 
 

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2022年3月16日 (水曜日)

Brown and Roach 5 の最終盤 『at Basin Street』

最近、クリフォード・ブラウン(Clifford Brown・愛称 : ブラウニー)関連のアルバムを聴き直している。当ブログでも、ブラウニー関連のアルバムのレビューについては、主要なリーダー作については、ほぼアップした、と思っていたら、幾つか「抜け」があったので、今回はそれを補填していきたい。

『Clifford Brown and Max Roach at Basin Street』(写真左)。1956年1月4日、2月16ー17日の録音。ちなみにパーソネルは、Clifford Brown (tp), Sonny Rollins (ts), Richie Powell (p, celesta), George Morrow (b), Max Roach (ds)。テナー・サックスが、旗揚げ盤の『Clifford Brown & Max Roach』から『Study in Brown』まで、ハロルド・ランドだったのだが、当盤ではソニー・ロリンズに交代している。

1956年6月26日に、ブラウニーは交通事故にて急死しているので、この盤は「Brown and Roach クインテット」での最終作となってしまっている。1956年3月22日には、同一メンバーで、ソニー・ロリンズ名義の『Sonny Rollins Plus 4』を録音しており、「Brown and Roach クインテット」へのロリンズの加入は正式に決まっていたのだろう。
 

At-basin-street

 
さすがに、ソニー・ロリンズの加入の効果は大きい。もともと、Brown and Roach クインテットは「バップで流麗な長尺演奏と熱気溢れるインタープレイ」がグループ・サウンドの個性なのだが、この個性がロリンズの加入で、より一層、確固たるものに、かつ、スリリングなものになっている。

ロリンズとしても、アレンジや奏法に工夫を凝らしたハードバップよりも、個々のジャズマンのパフォーマンスがメインのインタープレイが基本のバンド・サウンドの方が、自分の個性を発揮し易い。ブラウニーにしても、ロリンズにしても、ローチにしても、個々のジャズマンのパフォーマンスを尊重したインタープレイは願ったり叶ったりだったろうから、この『at Basin Street』の内容はとても充実している。

これほど、ブラウニーとロリンズがフロント・パートナーとしての相性が良いとは思わなかったので、ブラウニーの急死によって、この編成でのバンド活動が終了してしまったのは実に惜しいことであった。もともと、ブルーノート盤『バードランドの夜』で始まった「バップで流麗な長尺演奏と熱気溢れるインタープレイ」を、より具体化し、より洗練していった成果がこの盤に溢れている。
 
 

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2021年12月25日 (土曜日)

アビー・リンカーンの代表作 『That’s Him!』

改めて、リヴァーサイド・レーベルのカタログを眺めていると、なかなか他のレーベルでは聴けない、リヴァーサイド・レーベルならでは、のアルバムを結構あることが判る。リヴァーサイドの総帥プロデューサー、オリン・キープニュース、結構、良い仕事してます。

Abbey Lincoln『That's Him!』(写真左)。1957年10月28日の録音。ちなみにパーソネルは、Abbey Lincoln (vo), Kenny Dorham (tp), Sonny Rollins (ts), Wynton Kelly (p, (except "Don't Explain"), b, ("Don't Explain")), Paul Chambers (b, (except "Don't Explain"), Max Roach (ds)。当時、新進気鋭の女性ヴォーカリスト、アビー・リンカーンの2枚目のリーダー作。

まず、パーソネルが凄い。当時の「ビッグ・ネーム」なジャズマンばかり。よく集めましたねえ。リーダーのアビー・リンカーンが一番マイナーな存在なのが面白い。ちなみにアビー・リンカーンは1930年生まれ。この盤の録音時は27歳。まだまだ若手の駆け出しである。

3大女性ジャズ・ヴォーカリストと称される「サラ・ヴォーン、エラ・フィッツジェラルド、ビリー・ホリデイ」のネクスト世代。ちょっとこぢんまりした印象は否めない。が、この盤では、堂々とガッツのあるヴォーカルを聴かせてくれる。この盤にも参加しているマックス・ローチのレコーディングに多数参加、ローチの強い政治色の影響を受け、後に結婚している(1970年に離婚)。
 

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アビー・リンカーンのヴォーカルは、力感溢れる、ストレートで豪快な唄いっぷり。唄いっぷりを聴いていると、ビリー・ホリディの影響を強く受けているのが良く判る。強い政治的思想を持った人で、彼女の歌には、そんな信念と情念を感じる。強い説得力を持ったアビー・リンカーンのボーカルは聴き応え満点。そんな彼女の唄いっぷりは、冒頭の有名曲「Strong Man」で、十分に確認出来る。

バックのスーパーなメンバーも当然、凄い音を連発。特に、ロリンズのテナー・サックスは、充実していて、大きい音で、大らかでダンディズム溢れる、力強いフレーズを連発。後に「夫君」となるマックス・ローチも、何時になく変幻自在なドラミングで、その高いテクニックを惜しみなく披露している。

ただ、この盤を聴いていて「偉いなあ」と思うのは、そんなスーパーなバック・メンバーだが、アビーのヴォーカルの邪魔は絶対にしない。逆にアビーを引き立てる役割を積極的に買って出ているようなのだ。ウィントン・ケリーのピアノも、変幻自在、硬軟自在なバッキングをしていて、こんなに歌伴上手なピアニストだったんだ、と改めて感心した次第。

実はこの盤には面白いエピソードがあって、ラストの「Don't Explain」の録音時、ベーシストのポール・チェンバースが泥酔状態に陥り、演奏不能状態になってしまった。誰がベースをやるのか、と思いきや、ピアノのウィントン・ケリーがベースを代理演奏している(よってバックにピアノはいない)。これが、ちょっと単調だが味のあるベースで、意外と「聴きもの」なのが、これまた面白い。
 
 
 
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2021年11月18日 (木曜日)

僕なりのジャズ超名盤研究・10

ジャズ名盤とは何か。僕が思うに、その盤を聴くことで、ジャズの歴史を感じることが出来、ジャズの個性を感じることが出来る。そして、そのリーダーの個性が手に取るように理解出来、サイドマンの演奏が優秀。加えて、ジャケット・デザインが秀逸であること。いわゆる「ジャズが音楽の総合芸術であること」を実感できる盤が「ジャズ名盤」だと思うのだ。

Sonny Rollins『Saxophone Colossus』(写真左)。1956年6月22日の録音。Prestigeレーベルからのリリースだが、この盤はブルーノートと同じ「Van Gelder Studio」での録音になる。ちなみにパーソネルは、Sonny Rollins (ts), Tommy Flanagan (p), Doug Watkins (b), Max Roach (ds)。リーダーのソニー・ロリンズのテナー・サックス1管がフロントの「ワン・ホーン・カルテット」編成である。

まず、ジャケットを見て欲しい。青のモノトーンをバックに、テナー・サックスを吹くソニー・ロリンズの上半身のシルエット。そして、ジャケットの下に小粋なタイポグラフィー。ジャズのジャケットやなあ〜、と感心するし、盤の中の音が漏れ聴こえて来る様な秀逸なデザイン。良く見れば、凄くシンプルな、1つ間違えば陳腐に落ちるデザインなんですけどね〜。特にLPサイズは「映える」。やはり、名盤には優秀なジャケットが良く似合う。
 

Saxophone-colossus

 
内容的には申し分無い、非の打ち所の無いハードバップな演奏が詰まっている。出だしが、マックス・ローチのドラムソロ。大先輩にトップバッターをお願いするリーダー・ロリンズの謙譲心。それはともかく、全編に渡って、リーダー・ロリンズのテナーの、イマージネーション溢れるパフォーマンスが群を抜いている。ダンディズム溢れる大らかで創造的なアドリブは聴き応え満点。

サイドマンでは、フラナガンのピアノが素晴らしい。もともとはバップなピアノをバリバリ弾くタイプのピアニストなんだが、ロリンズのテナーの個性を十分に理解して、歌伴の如く、小粋で味のあるバッキングに徹しているところニクい。全編に渡って、ロリンズの「歌伴」に徹したフラナガンのピアノが聴き終えた後、ロリンズのテナーの次に印象にしっかり残っている。

そして、ラストの「Blue 7」に、ジャズのアーティスティックな面を垣間見る。ブルーな雰囲気を持つ、モダンでクールなブルース。ファンクネスは抑制され、観念的、かつ哲学的な響きが不思議な感覚。結構複雑な展開の楽曲だが、それぞれの楽器の即興演奏は見事。即興演奏であるが故、演奏上の小さなハプニングが記録されているが、それまでもがこの演奏の良いスパイスに響くから面白い。このラストの1曲が実にジャズらしいのだ。|
 
 
 
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2021年3月27日 (土曜日)

ブルーノートのロリンズの傑作盤『Newk's Time』

ソニ−・ロリンズは、僕のジャズ・テナーの最初の「お気に入り」だった。正統派のテナーで、骨太なブロウ、大らかでダイナミックな展開、イマージネーション溢れるアドリブ・フレーズ。そしてなにより「判り易い」。初めて手にしたロリンズのリーダー作は『Saxophone Colossus』。いわゆる「サキコロ」なんだが、冒頭の「St. Thomas」一発でヤラれた。

ロリンズの初期の傑作としては、どのジャズ盤紹介本も、この「サキコロ」か「ウェイ・アウト・ウエスト」でほぼ統一されておりいるんだが、ブルーノート・レーベルに残したリーダー作の方が、ロリンズの「真のインプロヴァイザー」としての姿を的確に捉えている。ロリンズのジャズ・テナーの個性と特徴を如実に捉えているのだ。

Sonny Rollins『Newk's Time』(写真左)。1957年9月22日の録音。ブルーノートの4001番。ちなみにパーソネルは、Sonny Rollins (ts). Wynton Kelly (p), Doug Watkins (b), Philly Joe Jones (ds)。ロリンズのテナー1管のワン・ホーン・カルテット編成。そう、テナーの個性と特徴を的確に愛でるには、この「ワン・ホーン・カルテット」編成が一番適している。

 
Newks-time

 
ブルーノートのロリンズの中で、僕はこの盤が一番、ロリンズのジャズ・テナーの個性と特徴をよく捉えていると思っている。まず、ロリンズのアドリブが凄い。骨太な音で重戦車の如く、豪快にダイナミックにテナーを吹き上げ、テクニックは確か、さらに、歌心溢れるテーマの吹き回し。どれをとっても、この盤でのロリンズは「超特級」品である。

バックのリズム・セクションも、その「ロリンズのジャズ・テナーの個性と特徴」を効果的に引き出すのに一役買っている。まず、ウィントン・ケリーの健康優良児的なファンキー・ピアノが、ロリンズをポジティヴに振る舞わせている。ダグ・ワトキンスの思いっ切り骨太なアコベが、ロリンズのアドリブのビートをしっかり支える。そして、フィリージョーのドラムがロリンズを効果的に鼓舞している。

恐らく、総帥プロデューサーのアルフレッド・ライオンの存在も見逃せないだろう。良きリズム・セクションを与えられ、この盤でロリンズは、当時最高のインプロヴァイザーの力を最大限に発揮している。ワンタイムではあるが、このワン・ホーン・カルテットの出来は最高。恐らく、演奏していたメンバーも皆、相当、気持ち良く演奏出来たのでは無いだろうか。もっと評価されて然るべき好盤である。
 
 
 

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2016年6月21日 (火曜日)

ロリンズはロリンズ『Road Shows, Volume 3』

ジャズ盤を聴くのが趣味なので、サックスのリーダー盤もよく聴く。新盤旧盤含めて、かなりの種類のサックスを聴いてきたが、このライブ盤を聴くと、やっぱり、サックスはこの人やなあ、と感動するのだ。

Sonny Rollins『Road Shows, Volume 3』(写真左)。2001年から2012年の間、全6カ所、6曲のライブ・パフォーマンスを厳選している。詳細は以下の通り。結構バラエティーに富んライブ会場である。

#1: recorded November 11, 2001 at Saitama City Culture Center,
   Saitama, Japan
#2: recorded May 15, 2006 at Halle aux Grains, Toulouse, France
#3: recorded July 25, 2012 at Palais Longchamp, Marseille, France
#4: recorded September 19, 2009 at Blanche M. TouhillPerforming
     Arts Center, St Louis, MO
#5: recorded August 11, 2007 at Le Chapiteau, Marciac, France
#6: recorded July 25, 2012 at Palais Longchamp, Marseille, France

そして、選曲が以下の通り。これがまた、バラエティーに富んでいて、スタンダードあり、新曲あり、自作曲あり。

1. Biji
2. Someday I'll Find You
3. Patanjali
4. Solo Sonny
5. Why Was I Born?
6. Don't Stop The Carnival
 

Road_shaw_vol3

 
このライブ盤でのロリンズは、どこから聴いても「ロリンズ」なのだ。1曲目「Biji」の最初のサックスの「ブリッ」という音だけで、もう「これはロリンズだ」と判ってしまう。これって凄い。出てくるサックスの音が、完璧な「ロリンズ音」なのだ。

そして、その「吹きっぷり」。とにかく朗々と豪快。パワフルできめ細やか。そして、そのスタミナたるや、もはや「驚異」である。2001年で71歳、2012年で82歳。この6曲のパフォーマンスを聴いて、これが70歳から80歳のおじいちゃんなのか、とつくづく驚いてしまう。なんて「テナー・タイタン」なんや〜。

このライブ集を聴いて思うのは、やっぱり「ロリンズはロリンズ」、そして、やっぱり「テナーはロリンズ」。最近でも優れた若手サックス奏者はいる。それだけ聴けば、このサックスが先端やなあ、なんて思ったりするが、そこにこのロリンズのライブ音源をぶつけると、やっぱり、まだまだ「テナーはロリンズ」だということに落ち着く。それほど、ロリンズのテナーは素晴らしい。

ロリンズのライブ・パフォーマンスと言えば「カデンツァ」の存在だが、このロリンズの「カデンツァ」は好調であればあるほど、現れ出でる。この収録された6曲のほとんどで「カデンツァ」が要所要所で炸裂している。テネシーワルツだとか、おおスザンナだとか、出てくる出てくる、楽しい「カデンツァ」。

やっぱりロリンズはロリンズ。良いですね。なかなかの好ライブ集だと思います。ロリンズ者意外にも、ジャズ中級者以上のジャズ者の皆さんに一度は聴いて貰いたい、ロリンズのパフォーマンスです。このロリンズのパフォーマンスに、ジャズのトレンド、奏法の流行は全く関係無し。まさに潔く個性的な「生きたレジェンド」。

 
 

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