ジャズ喫茶で流したい・311
最近、僕はこの人のギターがお気に入り。Pasquale Grasso(パスクァーレ・グラッソ)。イタリア出身で現在はニューヨークを拠点に活躍中。アート・テイタムやバド・パウエルの表現をギターで表現することに挑み、そのうえで、バップな即興演奏を深化させている。
Pasquale Grasso『Fervency』(写真左)。2025年3月リリース。ちなみにパーソネルは、Pasquale Grasso (g), Ari Roland (b), Keith Balla (ds)。グラッソのレギュラートリオともいえる編成でのリーダー作の第7作目。タイトルは「情熱」を意味する言葉。自作曲が2曲、残りは、ジャズ・スタンダード曲。
ジャズの先人たちをリスペクトしつつ、グラッソ独自の解釈と圧倒的にハイ・テクニックな奏法で、先人達の名曲に新しい魅力を付加している。とにかく、グラッソのギター・テクニックには聴くたびに驚愕する。ギターの表現力を広げ、圧倒的なテクニックとイマジネーション豊かなフレージングで、グイグイと聴き手に迫る、グラッソの「バップ・ギター」。
硬軟自在、緩急自在、変幻自在な疾走感溢れるグラッソのギターが圧倒的。バド・パウエルの1958年のアルバム『Time Waits』収録の「Sub City」にはじまり、「Milestones」「Cherokee」「Lady Bird」「Bag's Groove」など、有名ジャズ・スタンダード曲がずらり。しかし、手垢の付いた、ありきたりの、「今までに良く聴いた」みたいな、有名ジャズ・スタンダード曲の演奏になっていない。
グラッソ独自の解釈と圧倒的にハイ・テクニックな奏法がそうさせるのだろ、落ち着いてしっかりスピーカーの前で対峙していないと、何の曲なのか判らない位、ユニークなアレンジと弾きっぷり。その弾きっぷりは、ハードバップな、ビ・バップなギターである。速弾きによる疾走感と爽快感は筆舌に尽くしがたい。
彼のギターテクニックには「辣腕」という文字が相応しい。自作曲2曲の出来も良好。彼のギターには、まだまだ伸びしろがあり、表現の余白は広大。まるでピアノを弾いているか、の様に、ギターを弾きまくるグラッソ。リーダー作が通算7作もあるのに、我が国での認知度は低い。しかし、このグラッソのギターは聴きもの。ジャズ者の皆さんに、是非一度は聴いて貰いたい。そんな気持ちにさせる秀作である。
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