台風に立ち向かう気合いを溜める
台風が近畿地方に上陸した。真夏の台風らしく、動きが遅く進路も定まらず迷走気味。それでいて、一人前の台風なので、湿った南風を大量に日本列島に供給して、全国のあちこちで集中豪雨である。明日、もしかしたら、この台風は現在の予報通りに、日本海側に抜けないかもしれない。関東地方は要注意である。
さて、ここ千葉県北西部地方は、しばしば台風直撃の被害を受ける。もうここ千葉県北西部地方に住んで既に35年になるが、幾度か台風直撃で怖い体験をしている。逆に、直撃でなければ、意外と台風慣れしてしまって、あんまり事前に不安になることもなくなった。ここ大阪から千葉県北西部地方に移り住んで、お陰様で台風と地震については随分慣れた(笑)。
台風が来るぞ、という時、不安がっても仕方が無いので、景気付けに「フリー・ジャズ」を聴いて、気持ちを鼓舞することにしている。フリー・ジャズで耳から脳髄をバッシバッシと刺激して、台風に立ち向かう気合いを溜めるのだ(笑)。そうやって、この35年、台風をやり過ごして来た。ということで、今回、選んだ盤がこれ。
Don Pullen Featuring Sam Rivers『Capricorn Rising』(写真)。1975年10月の録音。ちなみにパーソネルは、Don Pullen (p), Sam Rivers (ts, ss, fl), Alex Blake (b), Bobby Battle (ds, tambourine)。リーダーのピアノのドン・ピューレン、僕がジャズを本格的に聴き始めて3年位経った頃、ジョージ・アダムスとの双頭リーダーのバンドと出会っている。そのジョージ・アダムスがサム・リバースに代わった様な布陣。
当時はこの盤を聴いた時、これぞフリー・ジャズと思ったもんだが、今の耳で聴くと、フリー・ジャズというよりは、フリー・ジャズの雰囲気をメインに押しだした、限りなく自由度の高いメインストリーム・ジャズである。ピューレンのピアノをメインとして、アブストラクトではあるが、リズム&ビートが整然と流れていて、その上を自由度高く、リバースのサックスがフルートがモーダルなフレーズを吹き上げていく。
今の耳には、確実に限りなく自由度の高いメインストリーム・ジャズに響く好演で、即興演奏がメインのジャズとして、これぞジャズ、と感じ入るような、イマージネーションと自由度溢れるインプロビゼーションに耳をそばだてることしきり、である。さて、台風に立ち向かう気合いは溜まった。後は進路がどうなるか、である。
東日本大震災から6年4ヶ月。決して忘れない。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。
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