Date/Time


2026年8月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          
無料ブログはココログ

« ハバードの ”CTIのコンピ盤”です | トップページ | ティモンズの”動”と”静”の対比 »

2026年7月30日 (木曜日)

4管フロントのユニークな好盤

よくまあ、こんな4管フロントのセプテットを考えついたものだと思う。4管フロントなので、4管のユニゾン&ハーモニーやテーマ部のアレンジや、アドリブ・ソロの順番など、単純に即興演奏がメインのインタープレイとは全く違う悩ましさがある。特に、4管フロントのアンサンブルのアレンジが絶対に鍵を握る。でないと聴けたもんじゃ無い。

Jon Eardley『The Jon Eardley Seven』(写真左)。1956年1月13日の録音。プレスティッジの7033番。ちなみにパーソネルは、Jon Eardley (tp), Milt Gold (tb), Phil Woods (as), Zoot Sims (ts), George Syran (p), Teddy Kotick (b), Nick Stabulas (ds)。珍しいフロント4管のセプテット編成(7人編成)。

リズム隊のメンバーは上に他では見かけない名前ばかり。しかし、個性は薄いが上手くて、このアルバムのフロント4管のバックで、良好なリズム&ビートを供給して、リズム隊の任をしっかり果たしている。

アルバム全体に、軽快で爽快、それでいて綿密で小粋な「ジャズを聴かせる」雰囲気が漂っている。リーダーのジョン・アードレイとテナーのズート・シムズは、ジェリー・マリガン・セクステットのレギュラー・メンバーとして活動していたという背景もあってだろう、西海岸風クール・ジャズの質感をしっかり受け継いでいる。これが、このアルバムに独特の雰囲気を与えている。
 

On-eardleythe-jon-eardley-seven

 
冒頭の「Leap Year」。ピアニストのジョージ・サイランが書き下ろした軽快なナンバー。4管アンサンブルが印象に残る哀愁系ハードバップ。4管による調和の取れた爽やかなテーマから、各人の流れるようなソロへと引き継がれる展開。厚みがありつつ、端正で品の良い爽やかな西海岸ジャズ風のアレンジと、小粋でしなやかなスイング感が実に良い。

フロント4管に、白人アルトの名手ウッズや、味のあるテナーのズートが参加しているところが注目ポイント。リーダーのアードレイのトランペットも奥ゆかしくも端正で良好。ゴールドのトロンボーンは、中低音域をカバーして、高音域のアードレイや、鋭く突き抜けるウッズを下から包み込むように支えるクッションの役割を果たしている。

つまりは、フロント4管それぞれの力量豊かな吹奏とアンサンブル、そして、それを支える考え抜かれたアレンジがこの盤の優れたところ。

西海岸ジャズ的な軽快で爽快でお洒落な「聴かせる」アレンジと、東海岸ジャズ的な力強いハードバップなアンサンブルが効果的にミックスした、ユニークな内容の好盤である。
 
 

《ヴァーチャル音楽喫茶『松和』別館 の更新状況》 更新しました!
 
★ AORの風に吹かれて 

『AirPlay』(ロマンチック) 1980

★ まだまだロックキッズ     【New】 2024.01.07 更新

・西海岸ロックの雄、イーグルス・メンバーのソロ盤の
 記事をアップ。

★ 松和の「青春のかけら達」 【New】 2024.01.08 更新

・チューリップ『ぼくが作った愛のうた』『無限軌道』
 の記事をアップ。
 
Matsuwa_billboard
 
★ コメント&TBは、全て「松和のマスター」が読んでから公開される仕組みです。表示されるまで少し時間がかかります(本業との兼ね合いで半日〜1日かかる時もあります・・・ごめんなさい)。公開されたくないご意見、ご感想はその旨を添えて送信してください。

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。

« ハバードの ”CTIのコンピ盤”です | トップページ | ティモンズの”動”と”静”の対比 »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« ハバードの ”CTIのコンピ盤”です | トップページ | ティモンズの”動”と”静”の対比 »

リンク

  • まだまだロックキッズ(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    この「松和・別館」では、懐かしの「1970年代のロック」盤の感想や思い出を率直に語ります。これまでの、ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で不定期に掲載した、70年代ロックの記事を修正加筆して集約していきます。
  • 松和の「青春のかけら達」(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    この「松和・別館」では、懐かしの「1970年代のJポップ」、いわゆるニューミュージック・フォーク盤の感想や思い出を率直に語ります。これまでの、ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で不定期に掲載した、70年代Jポップの記事を修正加筆して集約していきます。           
  • AORの風に吹かれて(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    AORとは、Adult-Oriented Rockの略語。一言でいうと「大人向けのロック」。ロックがポップスやジャズ、ファンクなどさまざまな音楽と融合し、大人の鑑賞にも堪えうるクオリティの高いロックがAOR。これまでの、ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で不定期に掲載した、AORの記事を修正加筆して集約していきます。  

カテゴリー