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2026年7月 1日 (水曜日)

再び, マイルス『Bags’ Groove』

 

レコード・コレクターズ・2026年7月号は「マイルス・デイヴィス・アルバム/名演ランキング」。今年、生誕100年を迎えるマイルス。その偉大な功績を偲び、1950年代のアコースティックな演奏から、ファンクやロックに接近したエレクトリック期、そして晩年に至るまでの長い活動期間に残されたアルバムと、それに含まれる名高い名演の数々をランキング。その記事を読んでいて、僕の「マイルス盤のランキング」を記事にしてみようかと想った。

Miles Davls『Bags' Groove』(写真左)。プレスティッジ・レーベルお得意の2つのセッションの寄せ集め。しかも、この盤のリリースは1957年12月。なんと3年も録音以来「お蔵入り」。CBSに移籍して、人気ジャズマンとなったマイルス人気に完全に乗っかったリリースだろう。ちなみに録音日とパーソネルは以下の通り。

LPのA面は1954年12月24日の録音。「Bags' Groove" (Take 1)」「Bags' Groove" (Take 2)」の2曲のみ。どちらも収録時間10分前後と、ハードバップらしい、かなりのロングプレイである。ちなみにパーソネルは、Miles Davis (tp), Milt Jackson (vib), Thelonious Monk (p), Percy Heath (b), Kenny Clarke (ds)。ミルトの参加していた、初代MJQ(Modern Jazz Quartet)のメンバーから、ピアノのジョン・ルイスをセロニアス・モンクに代えたもの。

LPのB面は1954年6月29日の録音。「Airegin」「Oleo」「But Not for Me (Take 2)」「Doxy」「But Not for Me (Take 1)」の5曲。それぞれの収録時間は4〜5分程度。ソニー・ロリンズ作の曲が3曲を占める。ちなみにパーソネルは、Miles Davis (tp), Sonny Rollins (ts), Horace Silver (p), Percy Heath (b), Kenny Clarke (ds)。LPのA面のパーソネルから、ピアノがホレス・シルヴァーになっている。
 

Bags_groove_2

 
なにを隠そう、この『Bags' Groove』、ジャズを本格的に聴き始めて、マイルスに心底、感じ入って、永遠のアイドルになった、記念すべきアルバムなのだ。この盤では、やはりLPのA面を占めるタイトル曲「Bags' Groove」が白眉の出来。何回聴いても飽きがこない、ハードバップ時代の名曲名演の一つである。

「Bags' Groove" (Take 1)」「Bags' Groove" (Take 2)」の2テイクが続けて収録されているのだが、これが「ジャズは即興の音楽」、「二度と同じアドリブが演奏されることは無い」というジャズの定番評価が、しっかりと比較リスニング出来る。ジャズを本格的に聴き始めた時、この2曲を繰り返し繰り返し聴いた。これが何度、繰り返し聴き返しても飽きない。繰り返す度に新しい発見がある。マイルスも良い、バグスも良い、モンクも良い、ヒースも良い、クラークも良い、皆、良い。

LPのB面は、実は10" LP時代の『Miles Davis with Sonny Rollins』の収録曲を、そっくりそのまま持ってきたもの。「But Not for Me」のみ、未収録の別テイクを持ってきている。CBSに移籍して、人気ジャズマンとなったマイルス人気に完全に乗っかったリリースをするための「帳尻合わせ」。プレスティッジらしい仕業である(笑)。

しかし、僕が凄く感じ入ったのは、このA面のマイルスのトランペットと、バグス(ミルト・ジャクソンの渾名)のヴァイブとの共演に凄く感じ入った訳で、この「Bags' Groove" (Take 1)」「Bags' Groove" (Take 2)」の2テイクしかないのか、と思ったら、実は、他の演奏は、別のアルバム『Miles Davis and the Modern Jazz Giants』に収録されているのに、後日、気がついた。

とにかく、マイルスのトランペットと、バグスのヴァイブとの共演は絶品。気がついたすぐに『Miles Davis and the Modern Jazz Giants』の入手に走ったのは言うまでも無い。
 
 

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