英国録音のジャック・マクダフ
ブルノートの4300番台のアルバムを聴き直している。ブルーノートの4300番台は、録音年月として、1968年9月から1972年1月まで。ジャズがロックの台頭に押されて、大衆音楽の枠から追い出され始めた時代。
あくまで、メインストリームなジャズを守るところと、大衆音楽として聴衆に迎合した、ポップなクロスオーバー・ジャズが入り交じっている、聴いていて興味深いカタログである。まだ、当ブログで記事化していないアルバムも結構あるみたいで、組織的に粛々と聴き直している最中。
Brother Jack McDuff『To Seek A New Home』(写真左)。1970年3月23日、ロンドンでの録音。ブルーノートの4348番。ちなみにパーソネルは、以下の通り。ジャック・マクダフのオルガンがリーダー、ブラス・セクションにハープ入りという、大所帯の編成。動機は分からぬが、この盤はロンドン録音。英国のミュージシャンが中心になって、バックを務めている。
Brother Jack McDuff (org, p), Martin Drover, Terry Noonan, Bud Parks (tp), John Bennett, Adrian Drover (tb), David Statham, Willie Watson (French horn), Norman Leppard, Dick Morrissey, Jack Whitford, Dave Willis (reeds), Typhena Partridge (harp), J.J. Jackson (p, perc), Chris Parren (el-p), Terry Smith (g), Peter Chapman, Larry Steele (el-b), Trevor Armstrong, Phil Leaford (ds), Debrah Long, Jerry Long (vo)。
米国のジャズ・オルガン奏者であるジャック・マクダフが英国に渡り、ロンドンで現地のミュージシャンたちと共に録音した異色作。従来のソウル・ジャズの範疇を外れ、クロスオーバー志向のジャズ・ロックなサウンドをメインに、サイケデリックな要素や重厚なファンク・グルーヴを融合した、当時としては意外と挑戦的でポップなサウンド。
全体的な雰囲気は、ポップなジャズ・ファンク&ジャズ・ロック盤。英国録音ということもあるんだろうか、どこか「プログレッシヴ・ロック」な音の響きも混ざっている、不思議な雰囲気のオルガン・ジャズ盤である。マクダフのオルガンも、ジャズ・オルガン独特のファンクネスを薄めながら、ファンク&ロック・ビートに乗った、ポップなオルガンを弾きまくっている。
定番のドラム・ブレイク入り、ディック・モリシーのフルートが格好良い、強力なジャズ・ファンク・クラシックの「Hunk O' Funk」がやはり聴きもの。グルーヴ感満載で、テンション・マックスな演奏が格好良い「Yellow Wednesday」も良い感じ。タイトルの通り「神秘的な」、どこか静的サイケデリックな、独特の雰囲気を持った「Mystic John」も興味を引く内容。
この盤、CD化やリイシューが途絶えていて、なかなか聴くことが出来なかったが、最近、ネットで検索すると、LPから起こした音源でフルアルバムを聴くことが出来るみたい。便利な世の中になったものだ。
《ヴァーチャル音楽喫茶『松和』別館 の更新状況》 更新しました!
★ AORの風に吹かれて
★ まだまだロックキッズ 【New】 2024.01.07 更新
・西海岸ロックの雄、イーグルス・メンバーのソロ盤の
記事をアップ。
★ 松和の「青春のかけら達」 【New】 2024.01.08 更新
・チューリップ『ぼくが作った愛のうた』『無限軌道』
の記事をアップ。
★ コメント&TBは、全て「松和のマスター」が読んでから公開される仕組みです。表示されるまで少し時間がかかります(本業との兼ね合いで半日〜1日かかる時もあります・・・ごめんなさい)。公開されたくないご意見、ご感想はその旨を添えて送信してください。
★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。
東日本大震災から15年。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。
« ガボール・ザボのCTI第2弾 | トップページ | キースにおいて、最も”困った”盤 »




コメント