Date/Time


2026年8月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          
無料ブログはココログ

« ウェスの『In The Beginning』 | トップページ | デュークには ”困ったちゃん” 盤 »

2026年3月 6日 (金曜日)

ジム・ホールの ”ベルリン”名盤

このところ、ジャズの「エヴァーグリーンな」名盤・好盤が再リマスタリングされてリイシューされている。CDが普及していく過程で、CD化する際にリマスタリングする時に何か問題があって、CD化したにも関わらず、音質が良くない名盤・好盤が散見されたのは残念なことだった。

それから、21世紀に入って、デジタル録音・記録の技術が飛躍的に進歩し、リマスタリングをやり直して再リイシューする名盤・好盤が出てくる様になった。当然、ウエルカムである。

Jim Hall『It's Nice to Be with You: Jim Hall in Berlin』(写真左)。1969年6月27&28日、西ドイツ、ベルリンの「Teldec Studio」での録音。ちなみにパーソネルは、Jim Hall (g), Jimmy Woode (b), Daniel Humair (ds)。燻し銀ギタリストのジム・ホールlが、1969年の欧州ツアー中に録音し、 MPSレーベルからリリースしたアルバム。

シングル・トーンで味のあるフレーズ。地味なようで、ツボを押さえたアドリブ。アドリブ・フレーズは、意外とプログレッシブで展開に思わず聴き耳を立ててしまう。そんな、玄人の玄人による玄人の為のギター、それが、ジム・ホールのギター。

そんなジム・ホールのギターの良さをしっかり記録した好盤がこの『It's Nice to Be with You』。最初、このアルバムを聴いたのはLP時代。初めて聴いたときは、なんだか地味でパッとしない、音も籠もった様な温和しいギターで「なんだ、このギターは、たいしたことないな」なんて思ってしまった。
 
Jim_hall_in_berlin_  
 
が、CDリイシューされた時、地味でパッとしない、音も籠もった様な温和しいギターに聴こえるが、これはそもそも録音が悪いんじゃないか、加えて、マスタリングが悪いんじゃないか、と思い始めた。もう一度、リマスタリングして、再リイシューされないかしら、と思っていたら、やっと「出た」。

今回の、再リイシューされた、再リマスタリングされた音源でしっかり耳を傾けると、そのフレーズは実にエグい。当時として「プログレッシヴ」という形容がピッタリな、純ジャズ志向の正統派ジャズ・ギターだということに気付く。しかも聴けば聴くほどに「深みとコク」が出てくる。そして、どこかブルージーでファンキーな雰囲気が漂う。

冒頭の「Up, Up and Away」を聴けば、音質が向上したことが判る。明らかに躍動感が増したし、トリオの楽器の音の分離が良くなった。最良とまではいかないが、干渉に耐える音質になったのは確か。熱い熱いギターがスピーカーから流れてくる。ジム・ホールのプログレッシヴでオフェンシヴなギターが明確になる。

ベースのウッドもドラムスの湯メールはわが国ではマイナーな存在。ベルリン界隈のローカル・ミュージシャンなんだが、音質が改善されて、この2人、なかなか健闘していることが良く判る。図太いベースライン、繊細でかつダイナミックで多彩なドラミング。このバックの2人が、ホールのギターアドリブを盛り上げ、映えに映えさせる。

今回の再リマスタリングのお陰で、まずまず鑑賞に耐える音質になったと思う。喜ばしいこと。でも、これ以上の音質向上は望めない様な、音に「改善のノリしろ」が少ない様な音。恐らく、MPSの録音自体が良く無かったのだろうか。それもして、ジム・ホールのギターはプログレッシヴ。パット・メセニーが敬愛するのも良く判る。
 
 

《ヴァーチャル音楽喫茶『松和』別館 の更新状況》 更新しました!

 ★ AORの風に吹かれて 

  ・『AirPlay』(ロマンチック) 1980

 ★ まだまだロックキッズ     【New】 2024.01.07 更新

    ・西海岸ロックの雄、イーグルス・メンバーのソロ盤の
   記事をアップ。

 ★ 松和の「青春のかけら達」 【New】 2024.01.08 更新

  ・チューリップ『ぼくが作った愛のうた』『無限軌道』
   の記事をアップ。

Matsuwa_billboard

★ コメント&TBは、全て「松和のマスター」が読んでから公開される仕組みです。表示されるまで少し時間がかかります(本業との兼ね合いで半日〜1日かかる時もあります・・・ごめんなさい)。公開されたくないご意見、ご感想はその旨を添えて送信してください。

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。

東日本大震災から13年11ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。

Never_giveup_4 

« ウェスの『In The Beginning』 | トップページ | デュークには ”困ったちゃん” 盤 »

コメント

名盤ですが、このジャケット写真は妙ですね ドイツなのでソーセージということなんでしょうが、それにしてもなんでこんな写真を選んだのか

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« ウェスの『In The Beginning』 | トップページ | デュークには ”困ったちゃん” 盤 »

リンク

  • まだまだロックキッズ(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    この「松和・別館」では、懐かしの「1970年代のロック」盤の感想や思い出を率直に語ります。これまでの、ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で不定期に掲載した、70年代ロックの記事を修正加筆して集約していきます。
  • 松和の「青春のかけら達」(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    この「松和・別館」では、懐かしの「1970年代のJポップ」、いわゆるニューミュージック・フォーク盤の感想や思い出を率直に語ります。これまでの、ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で不定期に掲載した、70年代Jポップの記事を修正加筆して集約していきます。           
  • AORの風に吹かれて(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    AORとは、Adult-Oriented Rockの略語。一言でいうと「大人向けのロック」。ロックがポップスやジャズ、ファンクなどさまざまな音楽と融合し、大人の鑑賞にも堪えうるクオリティの高いロックがAOR。これまでの、ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で不定期に掲載した、AORの記事を修正加筆して集約していきます。  

カテゴリー