Bud Powell ”Jazz Giant” 再聴
レコード・コレクターズ2026年2月号の特集に「この曲のピアノを聴け! ジャズ/フュージョン編」がある。この特集は、日本の演奏家も含めて、ジャズ/フュージョンを代表するピアノの名演をまとめて紹介するというもの。
ジャズ・ピアノの基本的な名盤については、当ブログについては、15〜20年前に記事化済みなので、ブログの右下の「カテゴリー」から、ジャズマン・グループの名前から入れば、読むことが出来るのだが、かなり前の記事なので、その名盤に対する、印象、聴き方も変わっていると思うので、今の耳で、もう一度、聴き直してみるのも一興と思い立った。
Bud Powell『Jazz Giant』(写真左)。1949年2月の録音と1950年2月の録音の2セッションを併せたアルバム。ちなみにパーソネルは、Bud Powell (p) をリーダーとして、1949年2月の録音は、Ray Brown (b), Max Roach (ds)、1950年2月の録音では、Curley Russell (b), Max Roach (ds) が参加している。
ジャズ・ピアノの個性は千差万別で、ピアニスト毎に個性が変わると言って良い。弾き方については、幾つかの切り口でグルーピングすることが出来て、ここでは「弾きっぷりのテクニック」について語りたい。
ジャズ・ピアノの弾きっぷりのテクニックの高さという点では、アート・テイタム、バド・パウエル、オスカー・ピーターソンがベストスリーだろう。
テクニックの高さの基準は、アート・テイタムで、テイタム志向の、クラシック・テクニックに匹敵するのが、バド・パウエル。スイング感+豊かなオフビートという、ジャズ・ピアノらしさの切り口では、オスカー・ピーターソン。
この『Jazz Giant』では、そんなバド・パウエルの弾きっぷり、個性如実に判るジャズ・ピアノの名盤の一枚。冒頭の「Tempus Fugue-it」を聴くだけで、アート・テイタムに匹敵するバドのハイ・テクニック、クラシック・ピアノに匹敵する、テクニックの正確さを聴き取ることが出来る。とにかく、凄まじい指回し、凄まじいブロックコードの打鍵である。
バド・パウエルの個性を愛でるに相応しいアルバムは多々あるが、この『Jazz Giant』が、バド・パウエル体験の入口に当たるアルバムだと僕は思う。ジャズ・ピアノを聴き極める上で、まず、このバド・パウエルをクリアする必要はある。
バド・パウエルは、モダン・ジャズ・ピアノの祖であり、ピアノ・トリオ・スタイルを確立させた、つまり「ピアノ+ベース+ドラム」の現代のピアノ・トリオ編成を定着させたピアニストだからである。
そのバド・パウエルをクリアする第一歩が、この『Jazz Giant』。まず、このアルバムを聴くことで、ジャズ・ピアノの最高水準はどの辺りなのか、確認することができる。そんなジャズ・ピアノの名盤の一枚である。
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