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2026年1月15日 (木曜日)

ビル・エヴァンズの異色盤・1

ビル・エヴァンスのリーダー作の記事のコンプリートを目指しているのだが、いよいよ、ビル・エヴァンスのディスコグラフィーの中で、異色盤と呼ばれるものの記事に手を染める。今回は、ピアノが二台、ベース&ドラムの変則ピアノ・トリオ編成。当時、ニューホープのビル・エヴァンスと、もともとはヴァルブ・トロンボーンの名手、ボブ・ブルックマイヤーの双頭リーダー作になる。

Bob Brookmeyer & Bill Evans『The Ivory Hunters』(写真左)。1959年3月12日の録音。ちなみにパーソネルは、Bob Brookmeyer (p), Bill Evans (p), Percy Heath (b), Connie Kay (ds)。副題「Double Barrelled Piano」。ジャズ・ピアニストの ボブ・ブルックマイヤーとビル・エヴァンスによるアルバム。

ボブ・ブルックマイヤーは主にトロンボーン奏者として知られており、時折ピアノも担当していたが、このアルバムは彼がピアノのみで演奏した唯一のアルバムになる。まず、ブルックマイヤーのピアノの腕前に感服する。ジャズ・ピアニストとして一流の腕。ビル・エヴァンスのピアノと堂々渡り合っているから立派。
 

Bob-brookmeyer-bill-evansthe-ivory-hunte

 
ステレオの右チャンネルでリーダーを務めるエヴァンスと、左チャンネルで伴奏を務めるブルックマイヤー、一応、そういう聴き分けになるが、この聴き分けはあまり重要では無い。なぜなら、2人とも一流のピアニスト。特徴も良く似ている。そんな2人が、対位法と即興演奏を弾き分けていく。2人のパフォーマンスは、ポジティヴであり、楽しげでもある。

これはもう、アレンジの勝利だろう。対位法の活用、即興演奏の交換、加えて、エヴァンスとブルックマイヤー、2人のピアノの個性と特徴が似通っているので、とりわけ、対位法の活用がはまっている。収録された楽曲は全てスタンダード曲というのも良い。ダブル・ピアノでの弾き分けについてのアレンジの妙が良く判る。ダブル・ピアノでのフロント楽器の役割が実にユニークに響く。

この盤、まず「ジャケット」で引いて、なかなか手にすることが出来ない。タイトルが「アイボリ−・ハンター(象牙ハンター)」だからか、象の鼻が真っ直ぐ上に伸びた写真に、耳の部分、左がブルックマイヤー、右がエヴァンス。なんかちょっと不気味なジャケットで、このジャケットのせいもあって、この盤は「エヴァンスの異色盤」「エヴァンスのげてもの盤」と揶揄されるのだろう。しかし、内容は意外としっかりしていて、鑑賞に十分耐える。
 
 

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