スムースなステップス・アヘッド
後期のステップス・アヘッドって、マイク・マイニエリがリーダー兼プロデュースで、音の雰囲気、バンド・パフォーマンスは、マイニエリが決定しリードし、優れたアレンジの下、メンバーがプロフェッショナルなテクニックを駆使して、マイニエリの標榜する音志向を実現する。そんなセッション・バンドに変化していったと思っている。
Steps Ahead『Yin-Yang』(写真左)。1992年の作品。ちなみにパーソネルは、Mike Mainieri (vib, syn, perc), Bendik (sax), Rachel Z (p, syn), Jeff Andrews (b), Victor Bailey (b :3 only), Steve Smith (ds), Guest= Dean Brown (g: 2), Jimi Tunnell (g: 1, 2, 4), Steve Khan (g: 1, 3, 6, 8, 10), Wayne Krantz (g; : 5, 8), Bruce Martin (programming: 1 to 3), Chuck Loeb (rhythm guitar: 3), George Whitty (syn: 1), Rick Margitza (ts: 1, 10)。
マイク・マイニエリがリーダーは変わらないが、ピアノ&シンセサイザー担当が専任となって、レイチェルZが入り、ベースがジェフ・アンドリュースに交代している。で、音はどう変わったのか。前作は、ロック・ビートの効いたクロスオーバー&フュージョン・ジャズだったのだが、今作は、ファンク・ビートを積極導入、音作りは「アーバン&スムース」な音世界にアレンジされていて、さしずめ、ファンキーでスムースなスタップス・アヘッドに変身している。
ファンクネスを纏ったスムース・ジャズ志向の音作りであるが、そんな中でも、ピアノ&シンセサイザーの専任担当のレイチェルZの切れ味の良いアコピと雰囲気良好なシンセサイザーが、アーバンでスムースな音作りに大きく貢献している。便ディックのサックスは、伸びの良い耽美的で印象的。サックスの洗練されたアーバンな雰囲気のする音色は、このステップスアヘッド盤をスムース・ジャズへと誘う。
マイク・マイニエリのプロデュースが効いていて、メンバーそれぞれの楽器の音のバランスが良く、マイニエリのヴァイブをはじめとして、ベンドリックのサックス、レイチェルZのピアノ&シンセサイザーが、それぞれ、存在感をしっかり主張するだけの演奏スペースを与えられていて、聴き応えがある。少なくとも、平凡な内容のスムース・ジャズでは無い。
クールでファンキーでメロディアス。クロスオーバー&フュージョン・ジャズな音世界の残像を残しつつ、演奏メンバーそれぞれの力量の中で、アーバンでファンキーなスムース・ジャズが展開される。内容的には、テクニックのレベルは高く、硬軟自在の音作りは「耳を飽きさせない」。1990年代のスムース・ジャズの好盤として記憶されても良い内容。ながら聴きにも最適です。
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