新生カシオペア・サウンド降臨
デビュー当時のキャッチコピーである「スリル・スピード・スーパーテクニック」をモットーに、1979年の鮮烈なレコードデビュー以降、45年もの間、日本を代表するクロスオーバー&フュージョン・バンドでありつづける「カシオペア」。その「カシオペア」のニュー・アルバムが登場している。
CASIOPEA『True Blue』(写真左)。2025年の作品。ちなみにパーソネルは、野呂一生 (g), 安部潤 (key), 鳴瀬喜博 (b), 今井義頼 (ds)。12年間のカシオペア・サウンドを担っていた大髙清美が昨年暮れに卒業、2025年5月、新メンバーに安部潤を迎え、これを機に第5期グループ名をオリジナル表記の「CASIOPEA」に戻し、再出発した最初のアルバム。
まず、初期のCASIOPEAを思い出すようなサウンドになっている。1979年、デビュー当時は、若さ故の溌剌さ、尖ったエッジ、前掛かりのバカテク・フレーズが「ウリ」だったが、今回の新生「CASIOPEA」のサウンドは、サウンドのイメージとしては、確かにデビュー当時のイメージだが、演奏の質としては、明るくポジティヴ、音のエッジはほど良く角が取れていて、バカテク・フレーズには「余裕」が感じられる。
エレギとキーボードの音が同列でフロントを担うサウンドのアウトフレームは変わらない。キーボードが大高清美から安部潤に交代しているので、大高の独特の個性だった「プログレ色」は交代し、カシオペア初期のクロスオーバー・ジャズ志向の音に戻っている。これが「初期のCASIOPEAを思い出すようなサウンド」になっている大きな理由だろう。
収録曲全7曲、いずれも出来が良い。それと、サウンドがカラフルになった気がする。キーボード担当の安部潤は、ピアノやエレクトリックピアノなどがメインの音づくり。オルガン特有の歪みが無くなった分、キーボードの音がカラフルに響く。野呂一生のエレギはいつも通り。パワフルでバカテクで歌心があって、カシオペア・サウンドの大本をしっかりとグリップしている。
久し振りに新生カシオペアとなり、男性正規メンバー4人ユニットとなっての一枚目のアルバム。初期のカシオペア・サウンドが返って来た、と、旧来のファンからすると、諸手を挙げての大歓迎ムードだが、このままだと、懐古趣味に陥る危険性もある。次作以降、今度はどんなサウンドの変化が待っているのか、いないのか。次作である。次作こそが、新生「カシオペア」の真価が問われる、と僕は思っている。
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