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2025年10月 2日 (木曜日)

チックの ”モントルー・ライヴ集”

僕はチック・コリアが大好きである。彼は、50年前、ジャズを本格的に聴き始める切っ掛けになったジャズ・ピアニスト。ジャズ・ピアノについては、チック・コリアが最初のアイドル。しかし、 2021年2月9日、惜しくも鬼籍に入ってしまった。悲しい。もう、チックの新作を聴くことが出来ない。と、思っていたら、幾つか、未発表のライヴ音源がリリースされるので、ちょっとだけ、寂しさが癒えている。

Chick Corea『The Montreux Years』(写真左)。2022年のリリース。ちなみにパーソネルは、以下の通り。曲毎に収録年月日と収録時のパーソネルが異なるので、少なくとも、収録年と曲名とパーソネルは必須である。タイトル通り、収録されたライヴ音源は、どれもが「Montreux Jazz Festival」(毎年7月開催)での録音。

いかに、チックのアレンジ、リーダーシップ、演奏バリエーション&表現力が、いかに豊かなのかが、凄く良く判るライヴ音源の数々。どの演奏も、内容のある、テクニック豊かな、上質のコンテンポラリーな純ジャズであり、エレ・ジャズである。パーソネルが変わっても、チックの音世界は全く「ブレ」がないのが良く判る。様々な演奏バリエーションの中でも、チックの個性は全く陰ることは無い。

このライヴ盤、僕の様な、チック・コリアのマニア、いわゆる「チック者」にとっては、マスト・アイテム。ジャズ者初心者の方には、チック・コリア入門の1枚としてお勧め出来る。そして、ジャズ者ベテランの方には、このライヴ盤を聴いて、チックの才能と個性を再認識して欲しい。そんな、なかなかの優れもののライヴ音源集です。
 

Chick-coreathe-montreux-years
 

Tracks – 
1: Fingerprints (2001)
2: Bud Powell (2010)
3: Quartet No 2 [pt 1] (1988)
4: Interlude (2004)
5: Who’s Inside the Piano (1993)
6: Dignity (2001)
7: America [Continents pt 4] (2006)
8: New Waltz (1993)
9:Twinkle twinkle (1981)

Personnel –
Chick Corea New Trio [1, 6]
Chick Corea (p), Avishai Cohen (b), Jeff Ballard (ds)
Chick Corea Freedom Band [2]
Chick Corea (p), Kenny Garret (sax), Christian McBride (b), Roy Haynes (ds)
Chick Corea Akoustic Band [3]
Chick Corea (p), John Patitucci (b), Tom Brechtlein (ds)
Chick Corea Elektric Band [4]
Chick Corea (p), Frank Gambale (g),  Eric Marienthal (sax), John Patitucci (b),
Dave Weckl (ds)
Chick Corea Quartet [5, 8]
Chick Corea (p), Bob Berg (sax), John Patitucci (b), Gary Novak (ds)
Chick Corea & The Bavarian Chamber Philharmonic Orchestra [7]
Chick Corea (p), Tim Garland (sax, fl), Hans Glawischnig (b),
Marcus Gilmore (ds)Bavarian Chamber Philharmonic Orchestra: strings
Chick Corea Quartet [9]
Chick Corea (p), Joe Henderson(ts), Gary Peacock(b), Roy Haynes(ds)
 
 

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