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2025年10月19日 (日曜日)

ジャズ喫茶で流したい・302

フランク・ロソリーノは、ケントン楽団、ライトハウス・オールスターズなどで活躍した実力派トロンボーン奏者。テクニック優秀、豪快で端正で破綻が無い。フレーズの歌心満点。そして、ロソリーノのソロは結構、自由度が高い。凄まじいテクニックで自由度の高いアドリブを繰り広げる。そんなロソリーノのソロが映え、個性が良く判る、ロソニーノのトロンボーンを知る上で、真っ先に聴きたいのがこのアルバムである。

Frank Rosolino『I Play Trombone』(写真左)。1956年5月、ハリウッドでの録音。ベツレヘム・レーベルからのリリース。ちなみにパーソネルは、Frank Rosolino (tb), Sonny Clark (p), Wilfred Middlebrooks (b), Stan Levey (ds)。

西海岸を代表するジャズ・トロンボーンの名手、フランク・ロソリーノが、ソニー・クラーク(以降、ソニクラ)を含むトリオをリズム・セクションに従えた、ロソニーノのトロンボーン1管の、いわゆつ「ワン・ホーン・カルテット」。

それほど、この盤は、ロソニーノの個性と実力を知る上での重要作&代表作である。まず、トロンボーン1管のワンホーン・カルテットである。ワンホーンが「こけたら」終わりである。しかも、演奏難度の高いトロンボーンである。しかし、ロソニーノはそんなこと気にすること微塵も無いか如く、テクニック優秀、端正で破綻が無い、自由度が高い。凄まじいテクニックで自由度の高いパフォーマンスを繰り広げていく。圧巻である。
 

Frank-rosolinoi-play-trombone

 
収録曲については「I May Be Wrong (But I Think You're Wonderful)」「The Things We Did Last Summer」「Flamingo」のスタンダード曲3曲と、ソニー・ロリンズ作「Doxy」、ここまでのスタンダード4曲のロソニーノは、ミュートを活用したりの「抑制の美」。逆に、ロソリーノ作の「Frieda」「My Delux」、2作の自作曲のロソリーノは、パワフルに豪快に、凄まじいテクニックで自由度の高いアドリブ吹きまくる。

「My Delux」を除きテンポはミッドテンポ。これは「速いフレーズが不得手」というトロンボーンという楽器の性格上、仕方のないこと。それでも、トロンボーンとして驚くほど速くて正確な、そして、トロンボーンの音の特性を活かした、大らかでほのぼのした演奏は、ロソリーノならではのもの。

バックのリズム・セクションも聴きもの。西海岸における、ソニクラの「そこはかとなく芳しいシンプルなマイナー調」の、タッチは強くて深く、独特な打鍵のタイミング、そして、テクニックは端正という、ソニクラの伴奏上手な、サポート上手なグルーヴィーなピアノを堪能することが出来る。レヴィーのシャープなドラミング、ミルドブルックスの堅実ベースも良い出来。

ジャズ・トロンボーンと言えば、我が国は東海岸ジャズ偏重だったが故、J.J.ジョンソン、カーティス・フラー以上、な状態だったが、1980年代、西海岸ジャズの音源が、我が国でも紹介されるようになって、このフランク・ロソニーノのトロンボーンが’注目される様になった、と記憶する。特に、このベツレヘム・レーベルでのこのリーダー作がリイシューされて以降だろう。良いアルバムです。
 
 

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