グイディのカルテットな好盤
ジェイムズ・ブランドン・ルイスのテナーがフロント1管、イタリアのピアニスト、リーダーのジョヴァンニ・グイディのピアノ、トーマス・モーガンのベース、ジョアン・ロボのドラムがリズム隊のいわゆる「ワン・ホーン・カルテット」。ジェイムズ・ブランドン・ルイスのテナーの存在感抜群。
Giovanni Guidi, James Brandon Lewis, Thomas Morgan, João Lobo『A New Day』(写真左)。2023年8月、南フランスのスタジオ・ラ・ビュイソンヌでの録音。2024年7月、ECMレーベルからのリリース。ちなみにパーソネルは、Giovanni Guidi (p), James Brandon Lewis (ts), Thomas Morgan (b), Joao Lobo (ds)。
前作『Avec Le Temps』から5年ぶりとなるECM盤。2013年にECMデビュー以来、ECMでのリーダー作の5作目。ECMレーベルでのデビュー以来、活動しているピアノ・トリオに、今回、ECM初登場のジェイムズ・ブランドン・ルイスのテナーを迎えたカルテット編成。アンサンブルの幅が広がっただけでなく、音世界の表現の幅が大きく広がった感じがする。
ジョヴァンニ・グイディは、1985年イタリア・フォリーニョ生まれのピアニスト。今年で40歳、もはや中堅である。そのピアノの音は、耽美的でリリカルでメロディック。音の質は深遠かつ情感豊か、音の拡がりと間を活かした弾き回しで、聴けば判るが、完璧に、ECMレーベル向き、ECMレーベル御用達なピアニストである。
冒頭「Cantos Del Ocells」、スペイン北部のカタルーニャの伝統的子守歌と言われる曲「鳥の歌」、もうどっぷりECMの音世界。トリオ演奏だと少し地味に響く曲だが、ここにブランドン・ルイスのテナーがガツンと入ってきて、深遠かつ情感豊かなテナーで歌を唄う。耽美的でリリカルなピアノ・トリオの世界に、一筋のテンションを投げかける。この辺りが「アンサンブルの幅が広がった」と感じるところ。
トリオの演奏は従来のトリオ演奏をさらに洗練されたもので、安心して聴くことが出来る。この盤は、テナーの入ったカルテット演奏で表現の広がりを獲得した、新しいジョヴァンニ・グイディの音世界を聴くべき盤だろう。ジョヴァンニ・グイディ・トリオの音世界とジェイムズ・ブランドン・ルイスのテナーが良い共鳴で、お互いがお互いを活かす、そんなカルテット演奏になっているところが実に良い。好盤です。
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