ポップなファンキー・ジャズ盤
1966年はブルーノートがリバティ・レコードに買収された時代。ブルーノートにも、アルバム売り上げ第一という「商業主義」が押し寄せ、大衆に受けのわるい、フリーやスピリチュアルを追求するハードなジャズ盤のリリースは少なくなり、大衆受けする、聴き手のニーズに合わせたポップなジャズ盤が多くリリースされる様になる。
Blue Mitchell『Boss Horn』(写真左)。1966年11月17日の録音。ブルーノートの4257番。ちなみにパーソネルは、Blue Mitchell (tp), Junior Cook (ts), Jerry Dodgion (as, fl), Pepper Adams (bs), Julian Priester (tb), Chick Corea (p, 5–6), Cedar Walton (p, 1–4), Gene Taylor (b), Mickey Roker (ds), Duke Pearson (arr)。フロント5管、ピアノがメインのリズム・セクションの、オクテット編成(8人編成)。
内容的には、聴き易い、聴いて楽しい、ファンキー・ジャズ。アレンジ的には、ジャズロックあり、ソウル・ジャズあり、モード・ジャズあり。でも、演奏のトーンの根っこは「ファンキー・ジャズ」。フロント5管、ミッチェルのトランペット、クックのテナー・サックス、ダジォンのアルト・サックス、アダムスのバリサク、プリースターのトロンボーンのユニゾン&ハーモニーが効いて、ファンクネスが溢れている。
1曲目「Millie」は、ピアソン作曲のジャズ・ロック。フレーズ的には、ハンコックの「ウォーター・メロンマン」を彷彿とさせる印象的なブレイクが特徴のジャズロック。2曲目「O Mama Enit」は、ミッチェル作曲のカリプソ・ナンバー。3曲目はスタンダード曲の「I Should Care」。ファンキーなアレンジが心地良い。4曲目「Rigor Mortez」は再び、ジャス・ロック。
5曲目「Tones for Joan's Bones」とラストの「Straight Up and Down」は、チック・コリア作のファンキー・モード・ジャズ。この2曲、チックの作であるが、これが実に内容に富んでいる。ファンキーな雰囲気を宿したモード・ジャズで、特に、チックのピアノのモーダルなアドリブ展開が「聴きもの」。アルバムの中で、この2曲が内容的に突出している。
アルバム全体に「聴き易さ」が前面に出ていて、ファンキー・ジャズ志向のイージーリスニング・ジャズと捉えても良い内容だが、演奏自体はしっかりとモダン・ジャズしていて、この点は「さすがブルーノート」と再認識させてくれる。この盤でも、ピアソンのアレンジがふるっていて、アルバム全体の雰囲気を、上質なモダン・ジャズとしているのか、このピアソンのアレンジによるところが大きい。
《ヴァーチャル音楽喫茶『松和』別館 の更新状況》 更新しました!
★ AORの風に吹かれて
★ まだまだロックキッズ 【New】 2024.01.07 更新
・西海岸ロックの雄、イーグルス・メンバーのソロ盤の
記事をアップ。
★ 松和の「青春のかけら達」 【New】 2024.01.08 更新
・チューリップ『ぼくが作った愛のうた』『無限軌道』
の記事をアップ。
★ コメント&TBは、全て「松和のマスター」が読んでから公開される仕組みです。表示されるまで少し時間がかかります(本業との兼ね合いで半日〜1日かかる時もあります・・・ごめんなさい)。公開されたくないご意見、ご感想はその旨を添えて送信してください。
★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。
東日本大震災から13年5ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。
« タレンタインのショーケース | トップページ | 良い感じで脱力した独特の歌唱 »




コメント