ルーさんの考えるソウル・ジャズ
Bogaloo(ブガルー)とは、1960年代のニューヨークで流行した、ラテン音楽とリズム・アンド・ブルース、ソウルが融合した音楽ジャンルであり、それに合わせて踊るブレイクダンスのことも指す(Wikipediaより抜粋)。特に、1960年代後半は、この「ラテン音楽」とジャズの融合がひとつのトレンドだったみたいで、ブルーノートでも、様々なイメージの「ラテン音楽」とジャズの融合音楽が録音されている。
Lou Donaldson『Alligator Bogaloo』(写真左)。1967年4月7日の録音。ブルーノートの4263番。ちなみにパーソネルは、Lou Donaldson (as), Melvin Lastie (cor), Lonnie Smith (org), George Benson (g), Leo Morris (ds)。アーゴ/カデットからブルーノートに復帰して、R&Bやブガルーな要素を取り込んだ、「ルーさんの考えるソウル・ジャズ」を表したアルバム。
タイトルの「ブガルー」なジャズは、タイトル曲の「Alligator Bogaloo」の1曲のみ。ドナルドソンの回顧を借りると、このアルバムのセッションをやった時、1曲足らなかったらしい。そこで、やっつけで作ったのこの曲。恐らく、リフを作って、皆が演奏を始めたら、当時、流行の「ブガルー」がベースの演奏になったんだろう。これがヒット曲となるのだから、何が幸いするか判らない(笑)。
他の演奏はしっかりジャズしている。基本はファンキー・ジャズ。フレーズが歌心満点で流麗でファンクネス適度などで、フレーズだけ聴いていると、ソウル・ジャズかな、とも思うんでが、バックのリズム&ビートが硬派にジャズしている。R&Bな奮起が仄かに漂う、ソウル・ジャズ志向のファンキー・ジャズといった、ちょっと不思議な音世界が、この盤に詰まっている。
R&Bな雰囲気を添加しているのは、ひとえにジョージ・ベンソンのギターの「切れの良い、R&Bなビート感溢れるカッティング」が効いている。そして、ロニー・スミスのオルガンも、そんなR&Bな雰囲気を増幅している。そして、ルーさんのアルト・サックスが、バップな吹奏控えめに、飄々とソウルフルに唄う様に響いているところが、意外とR&Bっぽいんですよね。
まだ、ソウル・ジャズ色は控えめ、ルーさん得意のファンキー・ジャズに、R&Bな雰囲気を添加した、他に無いユニークなファンキー・ジャズに仕上がっているところが面白い。この辺りの音世界が、もしかしたら「ルーさんの考えるソウル・ジャズ」なのかもしれない。タイトル曲の「Alligator Bogaloo」は突然変異だろう。
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