夏はボサノバ・ジャズ・その43
しかし、酷暑が続く夏である。とうに立秋は過ぎて、もう8月も終わり。ここ千葉県北西部地方、もうちょっと涼しい風が吹いていても良いのだが、全くそんな気配は無い。明日、明後日などは、最高気温は35℃超えの予想。これだけ暑いと「熱いジャズ」は聴けない。とにかく、耳当たりの良いジャズに走ることになる。
Marcos Valle『Samba '68』(写真左)。1967年10-11月の録音。ちなみにパーソネルは、Marcos Valle (g, vo)., Anamaria Valle (vo), Claudio Slon (ds), Deodato (arr), Ray Gilbert (producer)。マルコス・ヴァーリの代表作だけでなく、1960年代のブラジリアン・ポップスを代表する一枚である。
ボサノヴァ・ブームの真っ只中、当時の米国滞在中に2枚の録音を残していが、この盤は、ボサノヴァ期の代表曲のほとんどを収めた総決算的なアルバム。夫婦でデュエットしているので息もピッタリ、ボーカルの質も高い。心地よくアレンジされたオーケストレーションをメインにした、ボサノヴァ・チックな伴奏に乗って、米国ナイズされたボサノヴァ・ジャズな要素が見え隠れするのが面白い。
この盤では、全編英語で歌われている。明らかに米国マーケットをターゲットにしたプロデュースで、言語によるボサノヴァ色は薄まっている。が、ヴァーリのボーカルが巧みで、英語で歌いながら、ボサノヴァの雰囲気をしっかり残した歌いっぷりは素晴らしい限り。
そして、このアルバムを、1960年代のブラジリアン・ポップスを代表する一枚たらしめているのは、デオダートのアレンジ。ブラジリアン・ミュージックと米国ジャズとの融合を実現したデオダートのアレンジが秀逸。ボサノヴァの雰囲気を宿しつつ、米国人に馴染のあるジャジーな雰囲気とビートを供給する。米国ジャズにおける「ボサノヴァ・ジャズ」の指針となる様な、優れたアレンジには脱帽である。
ジャケットは「これはなんだ」という感じの、ちょっと怪しい感じですが、中身は一級品。甘くてコクのある歌声のマルコス・ヴァーリ、そして、透明感あるキュートな歌声の当時の妻のアナマリアとのデュエットは爽快感抜群で、この酷暑の毎日に癒やしを与えてくれる。
《ヴァーチャル音楽喫茶『松和』別館 の更新状況》 更新しました!
★ AORの風に吹かれて
★ まだまだロックキッズ 【New】 2024.01.07 更新
・西海岸ロックの雄、イーグルス・メンバーのソロ盤の
記事をアップ。
★ 松和の「青春のかけら達」 【New】 2024.01.08 更新
・チューリップ『ぼくが作った愛のうた』『無限軌道』
の記事をアップ。
★ コメント&TBは、全て「松和のマスター」が読んでから公開される仕組みです。表示されるまで少し時間がかかります(本業との兼ね合いで半日〜1日かかる時もあります・・・ごめんなさい)。公開されたくないご意見、ご感想はその旨を添えて送信してください。
★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。
東日本大震災から13年5ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。





























最近のコメント