鯔背なモーガン, 神懸りハービー『Cornbread』
ブルーノートの4200番台。ハードバップを基本として、聴き手のニーズに合わせた「ジャズ多様化」の時代は去り、1964年2月にビートルズが米国に上陸して以降、ロックやポップスが聴き手の心を掴む反面、その反動で、聴き手の「ジャズ離れ」が始まりだした時代、1965年から1969年までのリリース。当ブログで記事にしていないアルバムの「落ち穂拾い」を進める。
Lee Morgan『Cornbread』(写真左)。1965年9月18日の録音。ブルーノートの4222番。ちなみにパーソネルは、Lee Morgan (tp), Jackie McLean (as), Hank Mobley (ts), Herbie Hancock (p), Larry Ridley (b), Billy Higgins (ds)。モーガンのトランペット、マクリーンのアルト・サックス、モブレーのテナー・サックスがフロント3管のセクステット編成。
演奏の基本は「ファンキー・ジャズ」。ソウル・ジャズまではいかない。モーガンのこの頃のファンキー・ジャズの展開は個性的で、「ばりばりハードバップな演奏」と「ばりばりモーダルな演奏」とが、ほどよいブレンド度合いでクロスオーバーしている。半「ハードバップ」・半「モード・ジャズ」な効果的な混在が、この盤の最大の楽しみどころ。
演奏トレンドから見ると、冒頭のタイトル曲「Cornbread」の様な、8ビート採用の「ジャズロック」が、やはり格好良い。モーガンのトランペットは切れ味鋭く、テーマはキャッチャー。鯔背なモーガンの面目躍如。豪華絢爛な3管フロントの、ファンクネスどっぷりのユニゾン&ハーモニーは、単純に格好良い。好調モーガンに、好調マクリーン、好調モブレー。無敵のフロント3管の音が乱舞する。
もう一つの「推し」演奏は、モーガンのオリジナルの中でも屈指のボッサの人気曲。3曲目の「Ceora」。ファンキー・ジャズが奏でる「ボサノバ」。確かに心地良い。ファンクネス漂うボサノバ・ジャズってところが実にユニーク。ハンコックのピアノ、リドレーのベース、ヒギンスのドラムのリズム隊が、このファンキーなボサノバ・ジャズに適応したリズム&ビートを的確に供給する。
ハンコックのバッキングは神懸ってる。コード&モードの両刀遣いで、それぞれの曲の演奏トレンドに合ったバッキングは見事という他ない。そんな優れたバッキングに乗って、これまた鯔背なモーガンのトランペットが飛翔する。ジャケットも秀逸。 好盤です。
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