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2025年7月 1日 (火曜日)

クレマーのジャズ・ファンク

ちょっと癖の強い、他のレーベルにないファンキー&ソウルフル濃厚な盤が多くリリースされている、そんなアーゴ&カデット・レーベルの好盤をピックアップして聴き直してきたが、いよいよラストである。以前の記事については、ブログの右列、カテゴリーの「Argo & Cadetレーベル」を参照いただければ、と思います。

John Klemmer『Blowin' Gold』(写真左)。1969年の作品。ちなみにパーソネルは、John Klemmer (ts), Pete Cosey (g), Richard Thompson (p, org), Phil Upchurch (b), Morris Jennings (ds)。ジャンルをはみ出したような実験盤を多くリリースしたカデットのサブ・レーベルからリリースされたアルバム。

ジョン・クレマーは、サイケデリックなジャズ作品で著名なシカゴ出身のテナーマン。このアルバムは、硬派で重量級のジャズ・ファンクがメインの音志向のジョン・クレマーのリーダー作。ぼんやり聴いていると、マイルスの硬派で重厚なジャズファンクを聴いているような気分になる。ただ、フロントにマイルスのトランペットがいない。逆に、クレマーのテナーがいる。
 

John-klemmerblowin-gold

 
クレマーのテナーは電気増幅されており、これも、マイルスの電気増幅されたトランペットに通じるものがある。なんか、リズム&ビートもマイルスのジャズ・ファンクに通じるものがあり、なんでやろ、と思って、パーソネルを見たら、あらら。マイルスの『アガ・パン』のリズム&ビートwを支えた超絶変態ギタリスト、ピート・コージーが参加しているではないか。

まだまだ温和で大人しめのピート・コージーではあるが、彼独特のペニャペニャなノイジーなエレギは既に存在している。このコージーのエレギのリフが、マイルスのジャズ・ファンクを想起させるのだろう。ただし、マイルスのジャズファンクほどには、シャープでソリッドでヘビーではないけれど....。ちょっと俗っぽくて「もったり」しているところが、このアルバムのリズム&ビートの「玉に瑕」なところではある。

独特なアレンジが痺れる、レノン=マッカートニーの名曲中の曲「Hey Jude」のカヴァーが良い味を出している。ジャズ・ファンクに染め上げたジミヘン 「Third Stone From The Sun」等のカヴァーも良い味を出していて、当時、マイルスがジミヘンのカヴァーをやったら、こんな感じになってたのかなあ、と想像すると、なかなかに面白い。
 
 

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