”1970年代JM” のオクテット演奏
ヴァレリー・ポノマレフのトランペット、カーティス・フラーのトロンボーン、ロバート・ワトソンのアルト・サックス、デヴィッド・シュニッターのテナー・サックスの4管フロントに、ブレイキー御大のドラム、ジェームズ・ウィリアムズ-のピアノ、デニス・アーウィンのベースのリズム隊、そして、レイ・マンティラのパーカッションが加わる、という「8人編成(オクテット)」の大所帯の「1970年代のジャズ・メッセンジャーズ」である。
Art Blakey And The Jazz Messengers『In My Prime Vol.1&2』(写真左)。1977年12月29日の録音。ちなみにパーソネルは、Art Blakey (ds), Valery Ponomarev (tp), Curtis Fuller (tb), Robert Watson (as), David Schnitter (ts), James Williams (p), Dennis Irwin (b), Ray Mantilla (perc)。アート・ブレイキー率いるジャズ・メッセンジャーズによる1978年の録音。
ブレイキー御大以外、この21世紀のジャズ・シーンにまで、メジャーに生き残ったジャズマンはいないのだが、この1970年代の8人編成のジャズ・メッセンジャーズ、1960年代の鉄壁の3管フロントのセクステットと比肩する、なかなか、迫力のある、上質のハードバップを繰り広げているから痛快である。
1960年代の鉄壁の3管フロントのセクステットの演奏と比べると、ちょっとラフで、ちょっと締まりのないところが見え隠れするが、それでも、4管フロントの迫力と魅力的なユニゾン&ハーモニーと、それぞれの管楽器のアドリブ・ソロが魅力的で、全く気にならない。オクテット一体となった、迫力ある演奏で一気に押し切っていく、という感じの演奏の数々。
そして、アレンジが良いのだろう、この1970年代のオクテットの音、これがしっかりと「ジャズ・メッセンジャーズの伝統的な音と響き」を宿していて、どの曲から聞いても「ジャズ・メッセンジャーズの音と響き」が聞こえてくる。そして、ブレイキーのドラミングを確認して、ああ、やっぱり、この演奏、ジャズ・メッセンジャーズやなあ、と感心する。
1970年代のジャズは、クロスオーバー&フュージョンがメインの時代。それでも、ジャズ・メッセンジャーズは、その演奏スタイルとトレンドを変えなかった。ブレないリーダー、アート・ブレイキー御大。この盤には、1970年代仕様の「ジャズ・メッセーンジャーズのバップとモード」が溢れている。良いアルバムです。
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