JM鉄壁の3管フロントを愛でる
今の耳をもってしても、鉄壁のフロント3管、フレディ・ハバードのトランペット、カーティス・フラーのトロンボーン、ウェイン・ショーターのテナーの演奏力が半端無い。
この時のジャズ・メッセンジャーズの音楽監督が、ウェイン・ショーター。ファンキー・ジャズの代表格だったジャズ・メッセンジャーズにモード・ジャズを持ち込み、ジャズ・メッセンジャーズの音をモードに染め上げた。
Art Blakey & The Jazz Messengers『3 Blind Mice, Vol. 1&2』(写真左)。ちなみにパーソネルは、Art Blakey (ds), Freddie Hubbard (tp), Curtis Fuller (tb), Wayne Shorter (ts), Cedar Walton (p), Jymie Merritt (b)。
収録曲のライヴ録音日がちょっとややこしくて、Vol.2の「The Promised Land」と「Arabia」だけが、1961年8月17日、NYの「Village Gate」でのライヴ録音。その他が、1962年3月18日、ハリウッドの「Club Renaissance」でのライブ録音。
ブルーノートから、傑作『Mosaic』で立ち上がったとされる、新生ジャズ・メッセーンジャーズ、鉄壁の3管フロントのセクステット編成。このライヴ盤の2枚では、その鉄壁の3管フロントの立ち上げ盤『Mosaic』録音直前のライヴ・リハーサルの2曲と、『Mosaic』録音の5ヶ月後のハリウッドでのライヴ音源が収録されている。
LP時代は、A面3曲「Three Blind Mice」「Blue Moon」「That Old Feeling」、B面3曲「Plexis」「 Up Jumped Spring」「When Lights Are Low」、全て、1962年3月18日、ハリウッドの「Club Renaissance」でのライブ録音、とシンプル。このLP時代の収録曲だけでも、この時代の3管フロント・セクステットの個性と優秀性が良く判る。
フロント3管の演奏力の凄さに耳を奪われがちだが、シダー・ウォルトンのモーダルなピアノが、演奏全体のモードな展開を牽引している。ウォルトンのピアノこそが、ショーター流のジャズ・メッセンジャーズのモードをいち早く理解し、音として展開している様に感じる。確かに、ウォルトンのピアノをバックにしたショーターは、モード・テナーをとても気持ち良さそうに吹きまくっている。
それと、この鉄壁のフロント3管の中で、トロンボーンのカーティス・フラーが、これだけ、モードに適応するとは思ってもみなかった。フラーはスライド・トロンボーンである。モードの一種複雑で難度の高いフレーズ展開を、いとも容易く吹き上げている様に感じる。フラー恐るべし。
ブレイキー親分は、そんな新しいジャズ・メッセンジャーズのモード・ジャズを、頼もしげにバッキングし、頼もしげに鼓舞する。このジャズ・メッセンジャーズのモードに完全適応したドラミングで、自由度の高いリズム&ビートを叩き出すのが、何を隠そう、このブレイキー親分なのだ。この人のドラミングのテクニック、途方も無い。
《ヴァーチャル音楽喫茶『松和』別館 の更新状況》 更新しました!
★ AORの風に吹かれて
★ まだまだロックキッズ 【New】 2024.01.07 更新
・西海岸ロックの雄、イーグルス・メンバーのソロ盤の
記事をアップ。
★ 松和の「青春のかけら達」 【New】 2024.01.08 更新
・チューリップ『ぼくが作った愛のうた』『無限軌道』
の記事をアップ。
★ コメント&TBは、全て「松和のマスター」が読んでから公開される仕組みです。表示されるまで少し時間がかかります(本業との兼ね合いで半日〜1日かかる時もあります・・・ごめんなさい)。公開されたくないご意見、ご感想はその旨を添えて送信してください。
★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。
東日本大震災から13年4ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。
« カーメン・マクレエの名ライヴ盤 | トップページ | ”The Cookers” の夜・その1 »




コメント