ミッチェルのソウル・ジャズです『Bring It Home To Me』
ブルーノートの4200番台。ハードバップを基本として、聴き手のニーズに合わせた「ジャズ多様化」の時代は終わり、大衆に訴求するポップな、ソウル・ジャズ、ジャズロック、ジャズファンクが演奏トレンドになり、逆に、特定のジャズ嗜好家にのみ訴求する、フリー・ジャズ、スピリチュアル・ジャズが台頭し、ジャズの「二極化」が顕著になった時代に、リリース展開されたのが「4200番台」。
Blue Mitchell『Bring It Home To Me』(写真左)。1966年1月6日の録音。ブルーノートの4228番。ちなみにパーソネルは、Blue Mitchell (tp), Junior Cook (ts), Harold Mabern (p), Gene Taylor (b), Billy Higgins (ds)。ミッチェルのトランペット、ジュニア・クックのテナー・サックスがフロント2管のクインテット編成。
リーダーのミッチェルは、自らが所属していた、ファンキー・ジャズのリーダー的存在のひとつ、黄金のホレス・シルヴァー・クインテットから、親分のシルヴァーのピアノを、ダイナミックで多弁なファンキー・ピアノのハロルド・メイバーンに代えて、スッキリ聴き易く端正、ファンクネスたっぷりの、ファンキーでダンサフルなソウル・ジャズを展開している。
ブルー・ミッチェルのトランペットは、こってこてファンキーでブリリアントで、歌心溢れるジェントルなトラペット。そこに、これまた、こってこてファンキーなクックのテナーが絡む。メイバーンのピアノ、テイラーのベース、ヒギンスのドラムのリズム隊が、ブルーノートらしい、端正で整った「グルーヴィーな」リズム&ビートを叩き出す。
このクインテット独特のソウル・ジャズな展開が印象的。フロント2管は、ミッチェル&クックが所属していた、ホレス・シルヴァー・クインテットの時の音の響きになってしまうが、バックのリズム隊は、ホレス・シルヴァー・クインテットとは全く異なる、端正で整った「グルーヴィーな」リズム&ビートで、ソウルフルな雰囲気を醸し出し、フロント2管を鼓舞し、引き立てる。
そして、クインテット全体の音世界は、スッキリ聴き易く端正、ファンクネスたっぷりの、ファンキーでダンサフルなソウル・ジャズになる。ジャケット・デザインが従来のブルーノートらしくなくて、損をしている「4228番」だが、内容は充実、ミッチェルの考えるソウル・ジャズが整然と展開されていて、意外と聴き応えがある。好盤です。
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