”ウルマーのジャズファンク” 再聴
レココレ2025年7月号の特集「ジャズ/フュージョン・ギターの名演・洋楽編」。モダン・ジャズ、クロスオーバー/フュージョン・ジャズの範疇の中の名盤・好盤の中で、ギターに特化して評価できるアルバムをピックアップして紹介している特集記事で、これが意外と興味深い内容。
当ブログでは、その「ジャズ/フュージョン・ギターの名演・洋楽編」で紹介されているアルバムの中から、再聴したい盤、当ブログで記事にしていない盤をピックアップしてご紹介している。
James Blood Ulmer『Are You Glad to Be In America?』(写真左)。1980年1月17日、NYでの録音。ちなみにパーソネルは、James Blood Ulmer (g, vo), David Murray (ts), Oliver Lake (as), Olu Dara (tp), Billy Patterson (Spaceman Patterson) (rhythm-g, track 4), Amin Ali (el-b), G. Calvin Weston, Ronald Shannon Jackson (ds)。
久しぶりに聴いた。再聴である。オーネット・コールマンを師とする鬼才ギタリスト、ジェームス・ブラッド・ウルマ―の1980年作。しかし、出てくる音は「マイルスのジャズ・ファンクから、おどろおどろしい、ダークなファンクネスを差し引いて、あっけらかんとしたファンクネスだけを残した、「脳天気」なエレクトリック・ジャズ・ファンク。
ハードではあるが、ファンクネスがドップリ染み込んでいて、リズム&ビートが効きまくり、グルーヴ感が半端無い。それはそれは凄まじいエレギである。鉈で薪をガシガシとシャープに割っていくような、ビートが明確でしっかりしたリフ。
一聴して、すぐに「ジェームス・ブラッド・ウルマ―のエレギやな」と判るほどの強烈な個性のエレギ。ジャズ、ファンク、ハードロック、ブルース、それぞれの濃い部分を混ぜ合わせた熱いエレギが鳴っている。録音当時は、ソフト&メロウなフュージョン・ジャズが流行だったが、この盤の音世界は、そんなフュージョン・ジャズの流行の音とは真逆の音世界。
ウルマーのジャズファンク疾走エレギに、アリのブリブリなベース、官能的で圧巻なデヴィッド・マレイのテナー・サックス、オリバー・レイクのアルト・サックスが絡んで来て、正確で呪術的なダブル・ドラムと渾然一体となり、独特の「脳天気」なエレクトリック・ジャズ・ファンクなグルーヴが「凄まじい」。
この盤の音世界は、今の耳で聴き直すと、現代の躍動感溢れスリリングな「スピリチュアル・ジャズ」の先駆け。 今の耳にも、古さは全く感じない。ジェームス・ブラッド・ウルマ―のエレギの個性と「凄まじさ」を感じるに最適なアルバムだと思う。ちなみに、ジャケットの種類が、リリース・タイミングによって、幾つもあるようなので、気をつけられたい。
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