マントラの最高傑作 ”Vocalese”
The Manhattan Transfer(略して「マントラ」)は、男女各2人による4人編成。1978年マッセーに代わりシェリル・ベンティーンが正式加入して、最強のメンバー構成となる。ちなみに最強時代のメンバー構成は、ティム・ハウザー(グループの創設者でありリーダー)、アラン・ポール、ジャニス・シーゲル、シェリル・ベンティーン。グループ名は、ジョン・ドス・パソスの小説「マンハッタン乗換駅(Manhattan Transfer)」から取ったとのこと。
The Manhattan Transfer『Vocalese』(写真左)。1985年の作品。ちなみにパーソネルは、The Manhattan Transfer = Tim Hauser, Cheryl Bentyne, Alan Paul, Janis Siegel。バックの伴奏のパーソネルは、曲ごとに、純ジャズ畑、フュージョン畑の大物ミュージシャンが沢山参加しているので、ここでは個々のメンバーについては書かない。メインは、マントラのボーカル&コーラスである。
最初に言う。この『Vocalese』は、マントラの最高傑作である。冒頭の「That's Killer Joe」の、イントロのマントラのコーラスを聴くだけで、これは名盤、とピンとくる。以降は「推して知るべし」。マントラのボーカル&コーラスが、波の様に、嵐の様に、微風の様に、押し寄せてくる。マントラの持つ「実力とテクニック」の全てを出し切った、そんな迫力と矜持がみなぎるボーカル&コーラス。
その内容は「往年のジャズの名曲に歌詞をつけ、その旋律を楽器の如く歌いこなした」メインストリームなジャズ・ボーカル&コーラス。全曲、作詞はジョン・ヘンドリックス。ボーカル&コーラスのアレンジが特に優れている。この優れたアレンジに乗って、有名ジャズ・スタンダート曲を歌いまくるマントラ。爽快である。豪快である。すべてがゴージャスだが、決して耳にもたれない。耳に爽快感がしっかり残る。
超優秀なコンテンポラリーなジャズ・コーラスとは言え、難解なところ、小難しいところは微塵も無い。エンターテインメント性溢れ、冒頭「That's Killer Joe」から聴いていて楽しくなる。どの曲のアレンジもアーバンで小粋、NYの小洒落た雰囲気満載で、ほんと聴いていて楽しい。どの曲がどう、と言う類のアルバムでは無い。収録された全ての曲が、歌いっぷりが素敵であり、素晴らしい。
アルバム全体に散りばめられた、小粋なセンス、極上のコーラス、優れたアレンジ、聴かせ所を心得た歌い方。マントラは、このアルバム制作について、トータル2年の歳月を費やし、幾つかの曲は1ヶ月ほどクラブで試演して、内容をブラッシュアップ。さらに、本録音に先駆けて、8ヶ月以上、リハーサルを重ねたとのこと。なるほど、この盤の完成度の高さ、納得です。
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