« ECMの無国籍ニュー・ジャズ『Codona 3』 | トップページ | もう一つのバレル&スミス盤 »

2025年5月 5日 (月曜日)

ジャズ喫茶で流したい・283

ケニー・バレルは、米国ミシガン州デトロイトの出身。バレルのギターは、しっかりと芯のある太さがあって硬質な音。硬質の音でありながら、紡ぎ出すフレーズはしなやか。そして、黒くてブルージーな質感が特徴。これぞジャズ・ギターの音、って感じが、僕には「大のお気に入り」。ケニー・バレルは、マイ・フェイバリット・ギタリストの一人。

Kenny Burrell『A Night At the Vanguard』(写真左)。1959年9月16日、NYの「Village Vanguard」でのライヴ録音。Argoレーベルからのリリース。ちなみにパーソネルは、Kenny Burrell (g), Richard Davis (b), Roy Haynes (ds)。漆黒ブルージー&アーバンなギタリスト、ケニー・バレルのNYのビレバガでのライヴ録音盤。

冒頭、バレルの自作曲&スタンダード曲の「All Night Long」から始まるバレルのライヴ。冒頭から、バレルのバップ・ギター全開。黒くてブルージー、それでいて、どこか小粋で洒落ていて都会的。バレルの個性全開。バックのリズム隊のサポートも良好。太くソリッドで堅実なディヴィスのベースに、硬軟自在、変幻自在、緩急自在なヘインズのドラム。
 

Kenny-burrella-night-at-the-vanguard

 
そんなバックの好サポートを得て、バレルは気持ちよさそうにブルージーなギターを弾き進めていく。意外と企画盤の多いバレルだが、このライヴ盤はストレート。企画っ気は全く無し。バレルの原点であるバップなギターを飾りっ気無しに、ストレートに弾きまくる。これがこのライヴ盤の一番の良さ。バレルの基本的な個性がしっかり聴き取れる。

選曲が親しみ易いのもこのライヴ盤の良いところ。2曲目のアップテンポの「Will You Still Be Mine」や、続く「I’m Fool to Want You」の唄ものスタンダード曲での、バレルの弾き回しがセンス良く小粋。バレルは唄ものが得意と見た。「I’m Fool to Want You」のラテン風のアレンジも捻りが効いている。モンク作のユニークな曲「Well, You Needn’t」も、バレルはこともなげに、サラリと小粋に弾き切ってしまう。

ピアノや管の無い、ギター・ベース・ドラムのシンプルなトリオ演奏だからこそ、メロディーとハーモニーを一手に担うバレルのギターの個性と良さが手に取るように判る、という内容。演奏全体のリラックスした雰囲気も好印象。ギター、ベース、ドラムの三者が、まさに三位一体となり創り出しているサウンドは極上。ジャズ・ギターの名盤の一枚でしょう。
 
 

《ヴァーチャル音楽喫茶『松和』別館 の更新状況》 更新しました! 

 ★ AORの風に吹かれて 

  ・『AirPlay』(ロマンチック) 1980

 ★ まだまだロックキッズ     【New】 2024.08.24 更新

  ・イタリアン・プログレの雄「PFM」のアルバム紹介と
   エリック・クラプトンの一部のアルバム紹介を移行しました。

 ★ 松和の「青春のかけら達」

  ・チューリップ『ぼくが作った愛のうた』『無限軌道』の
   記事をアップ。
 

Matsuwa_billboard

★ コメント&TBは、全て「松和のマスター」が読んでから公開される仕組みです。表示されるまで少し時間がかかります(本業との兼ね合いで半日〜1日かかる時もあります・・・ごめんなさい)。公開されたくないご意見、ご感想はその旨を添えて送信してください。

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。

東日本大震災から14年1ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。
 
Never_giveup_4

« ECMの無国籍ニュー・ジャズ『Codona 3』 | トップページ | もう一つのバレル&スミス盤 »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« ECMの無国籍ニュー・ジャズ『Codona 3』 | トップページ | もう一つのバレル&スミス盤 »

リンク

  • まだまだロックキッズ(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    この「松和・別館」では、懐かしの「1970年代のロック」盤の感想や思い出を率直に語ります。これまでの、ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で不定期に掲載した、70年代ロックの記事を修正加筆して集約していきます。
  • 松和の「青春のかけら達」(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    この「松和・別館」では、懐かしの「1970年代のJポップ」、いわゆるニューミュージック・フォーク盤の感想や思い出を率直に語ります。これまでの、ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で不定期に掲載した、70年代Jポップの記事を修正加筆して集約していきます。           
  • AORの風に吹かれて(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    AORとは、Adult-Oriented Rockの略語。一言でいうと「大人向けのロック」。ロックがポップスやジャズ、ファンクなどさまざまな音楽と融合し、大人の鑑賞にも堪えうるクオリティの高いロックがAOR。これまでの、ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で不定期に掲載した、AORの記事を修正加筆して集約していきます。  

カテゴリー