Date/Time


2026年8月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          
無料ブログはココログ

« ピエラヌンツィの ”地中海物語” | トップページ | 第一期カシオペアの音の究極 »

2025年5月 1日 (木曜日)

第一期カシオペアの音の成熟

前作『SUN SUN』の、アメリカナイズされたフュージョン・ジャズの音を踏襲しつつ、ボーカルを導入したり、バック・ボーカルを工夫して織り込んだり、よりポップな仕上がりになっている。サウンド・ファクターとしては、NYらしいダンスビートを積極採用し、ドラムには深いデジタル・リバーブが掛けられている。

CASIOPEA『PLATINUM』(写真左)。 1987年6月11日~6月23日は、NYの「SOUNDTRACK」、1987年6月23日は、LAの「STUDIO SOUND」での録音。1987年9月1日のリリース。ちなみにパーソネルは、野呂一生 (g), 向谷実 (key), 櫻井哲夫 (b), 神保彰 (ds)。

カシオペアの17枚目のアルバム。 自身の新レーベル、新レーベルAURAの設立後、第一弾のアルバム。ゲストに、楠木勇有行, Djavan (vo), Steve Thornton (perc), Earl Gardner (tp), Alex Foster (as), Lenny Pickett (ts, bs)。ボーカルとブラスの導入が、いかにも、米国フュージョンっぽい。

しかし、である。アメリカナイズされたフュージョン・ジャズの音ではあるが、ファンクネスはほとんど感じられない。さすが、純和製のクロスオーバー&フュージョンである。ファンク・ビートは採用されてはいるが、粘りがなく、さらっと乾いている。これが、純和製のクロスオーバー&フュージョンのリズム&ビートの特徴である。
 

Casiopeaplatinum  

 
ポップなアメリカナイズされたフュージョン・ジャズ志向の音作りで、当時流行のダンスビートを取り入れ、ドラムには深いデジタル・リバーブがかかっているが、純和製のクロスオーバー&フュージョンの特徴である、乾いたファンク・ビートお陰で、「大味で単調で飽きが来る」という米国フュージョンの欠点をクリアしている。

乾いたファンク・ビートお陰で、メインの楽器のフレーズが、重厚なビートに埋まることなく、しっかりとビートと折り合いをつけて、しっかりと前面に出てきている。カシオペアの個性である「疾走感」も損なわれることなく、しっかりと「ある」し、カシオペアの特徴である「バカテク」が、ビートに負けることなく、しっかり聴き取れる。

ポップなアメリカナイズされたフュージョン・ジャズ志向の採用のお陰で、演奏のテンポが、ミッド・テンポが中心になったことで、以前のカシオペアの「バカテク・疾走」フュージョンの個性が薄れて、これはカシオペアではない、とされた向きもあるが、今の耳で聴き直してみても、メインの楽器のバカテク・フレーズがしっかり聴こえているので、ミッド・テンポの演奏とは言え、疾走感は十分に「ある」。

このアルバムは、アメリカナイズされたフュージョン・ジャズ志向のカシオペア・サウンドの成熟形だと解釈している。さすが、自身の新レーベル、新レーベルAURAの設立後、第一弾のアルバム。バンド全員、気合いが入って、爽快な仕上がりである。
 
 

《ヴァーチャル音楽喫茶『松和』別館 の更新状況》 更新しました! 

 ★ AORの風に吹かれて 

  ・『AirPlay』(ロマンチック) 1980

 ★ まだまだロックキッズ     【New】 2024.08.24 更新

  ・イタリアン・プログレの雄「PFM」のアルバム紹介と
   エリック・クラプトンの一部のアルバム紹介を移行しました。

 ★ 松和の「青春のかけら達」

  ・チューリップ『ぼくが作った愛のうた』『無限軌道』の
   記事をアップ。
 

Matsuwa_billboard

★ コメント&TBは、全て「松和のマスター」が読んでから公開される仕組みです。表示されるまで少し時間がかかります(本業との兼ね合いで半日〜1日かかる時もあります・・・ごめんなさい)。公開されたくないご意見、ご感想はその旨を添えて送信してください。

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。

東日本大震災から14年1ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。
 
Never_giveup_4

« ピエラヌンツィの ”地中海物語” | トップページ | 第一期カシオペアの音の究極 »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« ピエラヌンツィの ”地中海物語” | トップページ | 第一期カシオペアの音の究極 »

リンク

  • まだまだロックキッズ(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    この「松和・別館」では、懐かしの「1970年代のロック」盤の感想や思い出を率直に語ります。これまでの、ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で不定期に掲載した、70年代ロックの記事を修正加筆して集約していきます。
  • 松和の「青春のかけら達」(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    この「松和・別館」では、懐かしの「1970年代のJポップ」、いわゆるニューミュージック・フォーク盤の感想や思い出を率直に語ります。これまでの、ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で不定期に掲載した、70年代Jポップの記事を修正加筆して集約していきます。           
  • AORの風に吹かれて(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    AORとは、Adult-Oriented Rockの略語。一言でいうと「大人向けのロック」。ロックがポップスやジャズ、ファンクなどさまざまな音楽と融合し、大人の鑑賞にも堪えうるクオリティの高いロックがAOR。これまでの、ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で不定期に掲載した、AORの記事を修正加筆して集約していきます。  

カテゴリー