充実, 好盤な3rdアルバムである
20世紀のジャズ・ギターには無い、21世紀ならではの「NYアンダーグラウンド的なギター・サウンド」が個性のOz Noy(オズ・ノイ)。イスラエル出身でNYで活躍するギタリスト。デビュー・ライヴ作『Oz Live』、2ndスタジオ録音作『Ha!』に続く、3rdアルバムになる。
Oz Noy『Fuzzy』(写真左)。2006年9月29日, 10月17日, 10月26日の録音。2007年のリリース。ちなみにパーソネルは、Oz Noy (g), Jim Beard (el-p, rhodes, syn), Shai Bachar (syn), George Whitty (org), James Genus, Will Lee, Jimmy Johnson (b), Anton Fig, Keith Carlock, Vinnie Colaiuta (ds)。
オズ・ノイのギター・サウンド&ミュージックの確立を感じる、充実の3rdアルバム。NYアンダーグラウンド的なギター・サウンドをベースとした、ジャムバンド的な要素を含んだ、ジャズ・ファンク~ジャズ・ロックな音世界が、更に洗練され、更にエモーショナルになっている。
しかも、オズ・ノイのギター・テクニックのレベルが更に上がっている。しかも、前作まではシンプルでストレートな音色とフレーズがメインだったのが、独特のファズで音がくすみ、良い意味で「変態」風に捻れる様になっている。
フレージングからカッティング、アンサンブルからアドリブ・ソロまで、どこから聴いても「オズ・ノイ」のサウンドが溢れている。20世紀のジャズ・ギターには決して無い、アタッチメントやエフェクターの積極的活用した、オズ・ノイ独特のギター・サウンドが完成の域に達している様に感じる。
グループ・サウンドとしても「充実」の一言。5曲目「EpistroFunk」、7曲目「Sometimes It Snows In April」、ラストの10曲目「Evidence」に、ドラムの野生児、ビニー・カリウタとが入って、叩きまくっている。この「ビニー・カリウタのドラム = ジミー・ジョンソンのベース」のリズム隊をバックに、弾きまくるオズ・ノイのエレギは圧巻である。
セロニアス・モンク好きのオズ・ノイ、今回はラストに「Evidence」で、捻れて音がくすんだ、良い意味での「変態」ギターを弾きまくって、ブイブイ言わせている。カッティングのタイミングも、アタッチメントやエフェクターの使い方も、良い意味で「変態」そのもの。
21世紀の、相当に「尖った」、良い意味での「変態」ギター。コンテンポラリーな、極端にぶっ飛んだエレギ。そんなオズ・ノイのギター・サウンド&ミュージックの確立。さて、この確立したギター・サウンド&ミュージックで、次は何をやるのか。次作への期待が高まる、充実、好盤な3rdアルバムである。
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