« バードのポップなソウル・ジャズ | トップページ | バグスの ”with BigBand” 優秀盤 »

2025年5月18日 (日曜日)

バグス ”ウィズ オケ”+バラード集

ディスコグラフィーを見直してみて、ヴァイブの神様、ミルト・ジャクソン(愛称・バグス)、自身のリーダー作において、マンネリを避ける為か、他の一流のジャズマンとの共演盤が多い。加えて、企画ものが結構ある。ウィズ・ブラスオケや、ウィズ・ビッグバンド、ボサノヴァ&サンバ集、などなど。

Milt Jackson『The Ballad Artistry of Milt Jackson』(写真左)。1959年5月1日、9月9–10日の録音。ちなみにパーソネルは、Milt Jackson (vib), Don Hammond (alto-fl), Romeo Penque (reeds), Jimmy Jones (p, arr), Barry Galbraith, Chuck Wayne (g), Bill Crow, Milt Hinton (b), Connie Kay (ds), Quincy Jones (arr, cond)。

今回は「ウィズ・弦オーケストラ+バラード集」、いわゆる「ウィズ・ストリングス」盤である。録音時期は1959年、ハードバップ成熟期。演奏される内容は、10年後にやってくる「イージーリスニング・ジャズ」の極上の走り。今回は「ウィズ・弦オケ+バラード集」は弦オケのアレンジが命なんだが、この盤では、アレンジャーにクインシー・ジョーンズが名を連ねている。なるほど、心地良く、良い感じにアレンジされているはずである。
 

Milt-jacksonthe-ballad-artistry-of-milt-

 
ヴァイブの音の響きと重なり、そして、バグスの紡ぎ出す唄うようなフレーズが、バラード曲にぴったりフィットする。そのバックに、良好なアレンジの弦オーケストラが鳴り響いて、バグスのヴァイブがさらに、ブルージーにファンキーにバラード曲を唄い上げていく。弦オーケストラをバックに、バグスのヴァイブの音がクッキリ浮かび上がる、極上のバラード集に仕上がっている。

しかし、バグスにバラードを演奏させるとピカイチ。そもそも紡ぎ出すフレーズに、たっぷりと歌心が乗っているのだから、堪らない。どのバラード曲も、その曲の持つ魅力をバグスのヴァイブが効果的に引き出している。ゆったりとしたテンポで、朗々と広々とヴァイブでバラードを弾き進めていくバグスは見事である。

「ウィズ・ストリングス」盤として、アレンジ良しの好盤、「小粋なバラード集」として、歌心満点の好盤。元々、ヴァイブの持つ、硬質クリスタルで瑞々しい音、そして、それを駆使して、極上の「イージーリスニング・ジャズ」として、聴き心地満点の好盤。難しいこと言いっこなしの、夜のしじまに心地良く響く「ながら聴きジャズ」の好盤である。
 
 

《ヴァーチャル音楽喫茶『松和』別館 の更新状況》 更新しました!

 ★ AORの風に吹かれて 

  ・『AirPlay』(ロマンチック) 1980

 ★ まだまだロックキッズ     【New】 2024.01.07 更新

    ・西海岸ロックの雄、イーグルス・メンバーのソロ盤の
   記事をアップ。

 ★ 松和の「青春のかけら達」 【New】 2024.01.08 更新

  ・チューリップ『ぼくが作った愛のうた』『無限軌道』
   の記事をアップ。

Matsuwa_billboard

★ コメント&TBは、全て「松和のマスター」が読んでから公開される仕組みです。表示されるまで少し時間がかかります(本業との兼ね合いで半日〜1日かかる時もあります・・・ごめんなさい)。公開されたくないご意見、ご感想はその旨を添えて送信してください。

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。

東日本大震災から13年2ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。

Never_giveup_4 

« バードのポップなソウル・ジャズ | トップページ | バグスの ”with BigBand” 優秀盤 »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« バードのポップなソウル・ジャズ | トップページ | バグスの ”with BigBand” 優秀盤 »

リンク

  • まだまだロックキッズ(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    この「松和・別館」では、懐かしの「1970年代のロック」盤の感想や思い出を率直に語ります。これまでの、ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で不定期に掲載した、70年代ロックの記事を修正加筆して集約していきます。
  • 松和の「青春のかけら達」(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    この「松和・別館」では、懐かしの「1970年代のJポップ」、いわゆるニューミュージック・フォーク盤の感想や思い出を率直に語ります。これまでの、ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で不定期に掲載した、70年代Jポップの記事を修正加筆して集約していきます。           
  • AORの風に吹かれて(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    AORとは、Adult-Oriented Rockの略語。一言でいうと「大人向けのロック」。ロックがポップスやジャズ、ファンクなどさまざまな音楽と融合し、大人の鑑賞にも堪えうるクオリティの高いロックがAOR。これまでの、ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で不定期に掲載した、AORの記事を修正加筆して集約していきます。  

カテゴリー