Argoレーベルのビッグバンド盤
こってこてファンクネス漂う、ソウル・ジャズ、ジャズロックを聴きたくなって選盤に迷ったら、アーゴ&カデットの諸作を選盤すれば良い。それほどまでに、アーゴ&カデットのアルバムの制作志向は「ファンキー・ソウル・ジャズロック」で統一されている。が、正統派な、純ジャズどまん中のアルバムもしっかりと出している。
Chubby Jackson『Chubby's Back』(写真左)。1957年3月31日の録音。Argoレーベルからのリリース。
ちなみにパーソネルは、Chubby Jackson’s Big Band = Chubby Jackson (b), Howard Davis, Sandy Mosse, Vito Price (reeds), Bill Calkins (bs), Bill Harris, Tommy Shepard (tb), Don Geraci, Don Jacoby, Joe Silria (tp), Cy Touff (b-tp), Remo Biondi (g), Marty Rubenstein (p), Don Lamond (ds)。
このビッグバンド・リーダーのチャビー・ジャクソンは、1918年10月、NY生まれのベーシスト。1930年代からルイ・アームストロング、ウディ・ハーマン、レイモンド・スコットらの下で、ベーシストとしてビッグバンドのベース・ラインを支え、スタジオ・ミュージシャンとしても活躍したベース職人である。実は僕はこのビッグバンド盤を聴くまで、数年前まで、チャビー・ジャクソンの名前を知らなかった。
このビッグバンド盤は、チャビーが39歳の時にレコーディングした、チャビーの初リーダー作。39歳の初リーダー作はちょっと遅めな感じがするが、チャビーはベーシストなのと、ビッグバンドに長年、所属していたこともあって、リーダー作の制作については、なかなかそのチャンスがなかったのだるう。
で、このビッグバンドのサウンドだが、洗練された素性の良いビッグバンド・サウンドで、テンポも良くスイング感抜群、リズム&ビートも溌剌としていて、アンサンブルは良好、ユニゾン&ハーモニーは心地良い。
ビッグバンドの様な教科書の様なサウンドである。ビッグバンドのパーソネルを見渡すと、知っている名前は、ほとんどいないのだが、それぞれの楽器の演奏のレベルは押し並べて高い。改めて調べてみたら、ハーマン楽団の旧知のメンバーを中心に名手を揃えている、とのこと。納得である。
モダン・ビッグ・バンドの醍醐味を満喫できる、好ビッグバンド盤だと思う。こんなに内容良好なビッグバンド盤が、アーゴ&カデット・レーベルからリリースされているとは。見つけた時は半信半疑だったのだが、実際に聴いてみて「目から鱗」。聴いて楽しいビッグバンド・サウンド。好盤です。
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