« ガーランドのソロピアノ・その1 | トップページ | マントラの『Bop Doo-Wopp』 »

2025年4月22日 (火曜日)

ガーランドのソロピアノ・その2

ガーランドのピアノは、自らの弾き回しのテクニックによるドライブ感、スイング感の醸成に加え、バックのリズム隊のベースとドラムによる、そのドライブ感とスイング感の増幅が「キモ」になっている。つまり、ガーランドのピアノはトリオ演奏によって、最大限に映えるのである。

では、そんなガーランドのピアノがソロで演奏したらどんなピアノになるのか。その答えの様なアルバムが2枚ある。一枚は昨日ご紹介した、『Red Alone』(1960年4月2日の録音)。もう一枚が、今日ご紹介する『Alone with the Blues』。タイトルから判る、こちらは「ブルース・ナンバー集」。『Red Alone』と同一録音日。

Red Garland『Alone with the Blues』(写真左)。1960年4月2日の録音。ちなみにパーソネルは、Red Garland (p) のみ。プレスティッジの「Moodsvilleシリーズ」のvol.10。「Moodsville」は、1950年代の終盤にプレスティッジが始めた、恋愛中にカップルに向けてムーディーな音楽を提供しようと作ったシリーズなのだが、この盤の別ジャケからして、明らかに「ムーディー路線」(写真右)。
 

Red-garlandalone-with-the-blues

 
ブロックコードと流麗なシングル・トーンが得意技のレッド・ガーランド。「ピアノ職人」ガーランドにはブルースがよく似合う。そんなキャッチが思い浮かぶほど、ソロピアノでガーランドが弾きまくるブルース曲は「クールで典雅」。洒落ていて粋なブルースをソロピアノでやるから堪らない。お得意のブロックコードが、魅力的なブルージーなビートを叩き出す。

右手のシングルトーンはキビキビとして、ブルースのメロディー・ラインを「クールに典雅」に聴かせてくれる。泥臭くない、重くない、それでいて、小粋なブルース・フィーリングは、そこはかとなく織り込まれ、バップな弾き回しで、ジャジーな雰囲気が増幅される。ジャズ・ピアニストがソロで奏でるブルース曲。ガーランドのそれは極上のパフォーマンス。

トリオ盤ばかりが注目されるガーランドであるが、彼のピアノの本質を感じ取ろうとするなら、やはり、ソロピアノ盤を聴くべきだろう。昨日ご紹介した『Red Alone』と、今回ご紹介の『Alone with the Blues』の、プレスティッジの「Moodsvilleシリーズ」の2枚が、その要求にバッチリ応えてくれる。好盤である。
 
 

《ヴァーチャル音楽喫茶『松和』別館 の更新状況》 更新しました! 

 ★ AORの風に吹かれて 

  ・『AirPlay』(ロマンチック) 1980

 ★ まだまだロックキッズ     【New】 2024.08.24 更新

  ・イタリアン・プログレの雄「PFM」のアルバム紹介と
   エリック・クラプトンの一部のアルバム紹介を移行しました。

 ★ 松和の「青春のかけら達」

  ・チューリップ『ぼくが作った愛のうた』『無限軌道』の
   記事をアップ。
 

Matsuwa_billboard

★ コメント&TBは、全て「松和のマスター」が読んでから公開される仕組みです。表示されるまで少し時間がかかります(本業との兼ね合いで半日〜1日かかる時もあります・・・ごめんなさい)。公開されたくないご意見、ご感想はその旨を添えて送信してください。

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。

東日本大震災から14年1ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。
 
Never_giveup_4

« ガーランドのソロピアノ・その1 | トップページ | マントラの『Bop Doo-Wopp』 »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« ガーランドのソロピアノ・その1 | トップページ | マントラの『Bop Doo-Wopp』 »

リンク

  • まだまだロックキッズ(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    この「松和・別館」では、懐かしの「1970年代のロック」盤の感想や思い出を率直に語ります。これまでの、ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で不定期に掲載した、70年代ロックの記事を修正加筆して集約していきます。
  • 松和の「青春のかけら達」(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    この「松和・別館」では、懐かしの「1970年代のJポップ」、いわゆるニューミュージック・フォーク盤の感想や思い出を率直に語ります。これまでの、ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で不定期に掲載した、70年代Jポップの記事を修正加筆して集約していきます。           
  • AORの風に吹かれて(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    AORとは、Adult-Oriented Rockの略語。一言でいうと「大人向けのロック」。ロックがポップスやジャズ、ファンクなどさまざまな音楽と融合し、大人の鑑賞にも堪えうるクオリティの高いロックがAOR。これまでの、ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で不定期に掲載した、AORの記事を修正加筆して集約していきます。  

カテゴリー