ローランド・ハナの初リーダー作
ローランド・ハナ(Roland Hanna)は米国デトロイト出身。1932年生まれ、2002年11月に70歳で鬼籍に入っている。ハードバップ期の活動初期には、若手ジャズ・ピアニストとして活躍していたはずなのだが、リーダー作は2作しかない。
1966年から1974年まで、サド・ジョーンズ/メル・ルイス・オーケストラの正メンバー(ピアニスト)となり、知名度が格段に上がり、1970年代以降、リーダー作を量産。「総合力で勝負するタイプ」のジャズ・ピアニストの1人。
Roland Hanna『Destry Rides Again』(写真左)。1959年4月16, 17日の録音。ちなみにパーソネルは、Roland Hanna (p), George Duvivier (b), Roy Burns (ds), Kenny Burrell (g, tracks 2, 3, 7 & 8) 。ハロルド・ローマの舞台ミュージカル「デストリー・ライズ・アゲイン」から選曲した、ローランド・ハナの初リーダー作である。
ジャズの世界では、そのジャズマンの個性・特徴を知るには「初リーダー作を聴け」というのだが、このハナの初リーダー作にも、ハナのピアノの個性と特徴が満載。
ハナのピアノは、一言でいうと「ハードなバップ・ピアノ」。バド・パウエルの如く、深く硬質で尖ったタッチで、テクニックよろしく、端正にバリバリと弾きまくる。しかし、パウエルより軽快で洒脱で流麗。
そんなハナのピアノの個性と特徴を最大限に活かしているのが、この初リーダー作の選曲。軽快で洒脱で流麗な「ハードなバップ・ピアノ」が、ハロルド・ローマの舞台ミュージカル「デストリー・ライズ・アゲイン」からの曲で映えに映える。そう、ミュージカル曲を選んできているところが、この盤をハナにとって特別なものにしている。
全8曲中、1曲目「I Know Your Kind」4曲目「That Ring on the Finger」5曲目「Once Knew a Fella」6曲目「Anyone Would Love You」が、ハナ=デュヴィヴィエ=バーンズのトリオ演奏。
2曲目「Fair Warning」3曲目「Rose Lovejoy of Paradise Alley」7曲目「I Say Hello」8曲目「Hoop de Dingle」は、ギターのケニー・バレルが入ったカルテット演奏。このハナと同じ「デトロイト組」のバレルのギターが良い味を出していて、聴き応えがある。
以前のハナのアルバムの帯紙に「ビバップからクラシックまで自由自在に弾きこなすピアノの魔術師、ローランド・ハナ」とあった記憶があるが、そんなハナのピアノの個性と特徴が、この初リーダー作に散りばめられている。
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