« スタンダーズの飽くなき深化 | トップページ | ジャズ喫茶で流したい・281 »

2025年4月10日 (木曜日)

ローランド・ハナの初リーダー作

ローランド・ハナ(Roland Hanna)は米国デトロイト出身。1932年生まれ、2002年11月に70歳で鬼籍に入っている。ハードバップ期の活動初期には、若手ジャズ・ピアニストとして活躍していたはずなのだが、リーダー作は2作しかない。

1966年から1974年まで、サド・ジョーンズ/メル・ルイス・オーケストラの正メンバー(ピアニスト)となり、知名度が格段に上がり、1970年代以降、リーダー作を量産。「総合力で勝負するタイプ」のジャズ・ピアニストの1人。

Roland Hanna『Destry Rides Again』(写真左)。1959年4月16, 17日の録音。ちなみにパーソネルは、Roland Hanna (p), George Duvivier (b), Roy Burns (ds), Kenny Burrell (g, tracks 2, 3, 7 & 8) 。ハロルド・ローマの舞台ミュージカル「デストリー・ライズ・アゲイン」から選曲した、ローランド・ハナの初リーダー作である。

ジャズの世界では、そのジャズマンの個性・特徴を知るには「初リーダー作を聴け」というのだが、このハナの初リーダー作にも、ハナのピアノの個性と特徴が満載。
 

Roland-hannadestry-rides-again

 
ハナのピアノは、一言でいうと「ハードなバップ・ピアノ」。バド・パウエルの如く、深く硬質で尖ったタッチで、テクニックよろしく、端正にバリバリと弾きまくる。しかし、パウエルより軽快で洒脱で流麗。

そんなハナのピアノの個性と特徴を最大限に活かしているのが、この初リーダー作の選曲。軽快で洒脱で流麗な「ハードなバップ・ピアノ」が、ハロルド・ローマの舞台ミュージカル「デストリー・ライズ・アゲイン」からの曲で映えに映える。そう、ミュージカル曲を選んできているところが、この盤をハナにとって特別なものにしている。

全8曲中、1曲目「I Know Your Kind」4曲目「That Ring on the Finger」5曲目「Once Knew a Fella」6曲目「Anyone Would Love You」が、ハナ=デュヴィヴィエ=バーンズのトリオ演奏。

2曲目「Fair Warning」3曲目「Rose Lovejoy of Paradise Alley」7曲目「I Say Hello」8曲目「Hoop de Dingle」は、ギターのケニー・バレルが入ったカルテット演奏。このハナと同じ「デトロイト組」のバレルのギターが良い味を出していて、聴き応えがある。

以前のハナのアルバムの帯紙に「ビバップからクラシックまで自由自在に弾きこなすピアノの魔術師、ローランド・ハナ」とあった記憶があるが、そんなハナのピアノの個性と特徴が、この初リーダー作に散りばめられている。
 
 

《ヴァーチャル音楽喫茶『松和』別館 の更新状況》 更新しました! 

 ★ AORの風に吹かれて 

  ・『AirPlay』(ロマンチック) 1980

 ★ まだまだロックキッズ     【New】 2024.08.24 更新

  ・イタリアン・プログレの雄「PFM」のアルバム紹介と
   エリック・クラプトンの一部のアルバム紹介を移行しました。

 ★ 松和の「青春のかけら達」

  ・チューリップ『ぼくが作った愛のうた』『無限軌道』の
   記事をアップ。
 

Matsuwa_billboard

★ コメント&TBは、全て「松和のマスター」が読んでから公開される仕組みです。表示されるまで少し時間がかかります(本業との兼ね合いで半日〜1日かかる時もあります・・・ごめんなさい)。公開されたくないご意見、ご感想はその旨を添えて送信してください。

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。

東日本大震災から14年。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。
 
Never_giveup_4

« スタンダーズの飽くなき深化 | トップページ | ジャズ喫茶で流したい・281 »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« スタンダーズの飽くなき深化 | トップページ | ジャズ喫茶で流したい・281 »

リンク

  • まだまだロックキッズ(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    この「松和・別館」では、懐かしの「1970年代のロック」盤の感想や思い出を率直に語ります。これまでの、ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で不定期に掲載した、70年代ロックの記事を修正加筆して集約していきます。
  • 松和の「青春のかけら達」(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    この「松和・別館」では、懐かしの「1970年代のJポップ」、いわゆるニューミュージック・フォーク盤の感想や思い出を率直に語ります。これまでの、ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で不定期に掲載した、70年代Jポップの記事を修正加筆して集約していきます。           
  • AORの風に吹かれて(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    AORとは、Adult-Oriented Rockの略語。一言でいうと「大人向けのロック」。ロックがポップスやジャズ、ファンクなどさまざまな音楽と融合し、大人の鑑賞にも堪えうるクオリティの高いロックがAOR。これまでの、ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で不定期に掲載した、AORの記事を修正加筆して集約していきます。  

カテゴリー