ガーランドのソロピアノ・その1
ブロックコードと流麗なシングル・トーンが得意技のレッド・ガーランド。ラウンジ・ピアノとか、イージーリスニング・ピアノと揶揄されることがあるが、どうして、ドライブ感、スイング感溢れる弾き回しは、どう聴いたって、極上のハードバップ・ピアノである。
ガーランドのピアノは、弾き回しのテクニックによるドライブ感、スイング感の醸成に加えて、ベースとドラムによる、そのドライブ感とスイング感の増幅が「キモ」になっていて、そういうことから、ガーランドのピアノはトリオ演奏によって、最大限に映えるのである。
では、そんなガーランドのピアノがソロで演奏したらどんなピアノになるのか。その答えの様なアルバムが2枚ある。
Red Garland『Red Alone』。1960年4月2日の録音。ちなみにパーソネルは、Red garland (p)。レッド・ガーランドのソロ・パフォーマンスを記録した、プレスティッジの「Moodsvilleシリーズ」のvol.3。「Moodsville」は、1950年代の終盤にプレスティッジが始めた、恋愛中にカップルに向けてムーディーな音楽を提供しようと作ったシリーズである。
収録された曲名を眺めていると、もしかしたら、このガーランドのソロ・アルバムって、「バラード」をメインとしたものかしら、と思いながら、聴き始めると「ビンゴ」。「Moodsville」という、レーベルの音志向が大いに影響していると思うが、ガーランドのソロ演奏の題材としては、意外と最適かもしれない。
バラード演奏だからといって、ドライブ感、スイング感は大切な要素。冒頭の「When Your Lover Has Gone」でを聴くと、演奏の始めから半ばくらいまでは、ドライブ感、スイング感を醸し出すのに、少し手探りな感じがある。
が、徐々にこの曲に合った「ドライブ感、スイング感を醸し出し方」を会得していって、後半は、そこはかとなくクールに漂うドライブ感、スイング感が素敵なバラード演奏に仕上がっている。
このドライブ感、スイング感を醸し出し方については、ガーランドのピアノの個性である「ブロックコードと流麗なシングル・トーン」の弾き回しから、テクニックよろしく、上品でクールなドライブ感、スイング感を醸し出してくるから「ニクい」。ガーランドのピアノのテクニックの高さを再認識する。やはりガーランドは「ピアノ職人」だ。
このバラード州のソロ・アルバムを聴いていると、ラウンジ・ピアノとか、イージーリスニング・ピアノとは全く違う、ガーランドのピアノはやはり「バップ・ピアノ」が基本だと再認識する。
この盤のガーランドのソロの底に漂う「上品でクールなドライブ感、スイング感」は、バップ・ピアノでないと出ないだろう。この盤にはガーランドのピアノの本質がバッチリと記録されている。
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