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2025年3月22日 (土曜日)

テキサス・テナーの代表格です

イリノイ・ジャケー(Illinois Jacquet)。米国のジャズ・テナー・サックス奏者。1922年10月、ルイジアナ州ブルサード生まれ。テキサス州ヒューストン育ち。2004年7月、NYにて逝去。テキサス・テナーの代表格。

1941年、ライオネル・ハンプトン楽団に入団。「Flying Home」のソロで有名に。1945~46年、カウント・ベイシー楽団に参加。以降、時代のトレンドに流されず、徹頭徹尾、テキサス・テナーのスタイルを貫き通した。

Illinois Jacquet『The Message』(写真左)。1963年3月7, 8日の録音。Argoレコードからのリリース。ちなみにパーソネルは、Illinois Jacquet (ts, bassoon), Kenny Burrell, Wallace Richardson (g), Ralph Smith (org), Ben Tucker (b), Ray Lucas (ds), Willie Rodriguez (perc)。

このアルバムは、イリノイ・ジャケー(Illinois Jacquet)のArgoレコード移籍第一弾のアルバム。オルガン入り、ラテンタッチ、バスーンをつかったり、色々な音作りの工夫を施して、なかなか力の入った作りになっている。

イリノイ・ジャケーのテキサス・テナーがしっかり前面に出て、しっかり映える作りになっていて、イリノイ・ジャケーのテナーの個性が良く判る。
 
Illinois-jacquetthe-message  
 
骨太でソウルフルで力感溢れるテナーが全編に渡って響き渡る。テキサス・テナーは、ソウル・ジャズ志向、R&B志向のジャズに合う。特にファンキーなオルガンやギターとの相性が良く、骨太でソウルフルなテナーのフレーズがグッと浮き出て、ライトなジャズ・ファンクなグルーヴが心地良く、思わず体が動き、思わす足でリズムを取ったりする。

繊細さなど無縁、モードなどジャズの先進的なトレンドなどにも無縁。骨太でソウルフルな力感溢れるテナーが、ダンディズムよろしく、R&Bな雰囲気に乗って、ブリブリと鳴り響く。テキサス・テナーの面目躍如。

野太く濁声の如く響くテナーは、昔の西部劇の無頼漢のガンマンの如くである。これが実に良い。どっぷりソウルフルでダンサフルなテナーの吹き回しが醸し出すグルーヴ感は絶品。逆に、バラードは優雅で温かみのあるテナーに早変わり。しかし、骨太でソウルフル&ダンディーな音の個性には変わりは無い。

ギターのケニー・バレル以外、あまり知られていないメンバーで固められたセッション・バンドではあるが、演奏のレベルは水準以上。ケニー・バレルのギターは当然のことながら、ラルフ・スミスのオルガンがいい味を出している。

バンド・メンバー全員が、ソウル・ジャズ志向、R&B志向のジャズで意思統一されていて、そんな一体感のあるバンド演奏をバックに、イリノイ・ジャケーのテキサス・テナーが映えに映える。意外とこの盤、ソウル・ジャズの好盤の一枚だと思います。
 
 

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