CTI屈指のボサノバ・ジャズ盤
冬に聴く「ボサノバ・ジャズ」も意外と「オツなもの」である。エアコンで暖めた部屋で、ゆったりとした気分で、ボサノバ・ジャズを聴く。ボサノバ・ジャズの爽やかさと暖かさが、暖かい冬の部屋の雰囲気にフィットして具合が良い。特に、そんな部屋の中で作業をしながらの「ながら聴き」が、実に心地良い。
Tamba 4『Samba Blim』(写真)。1968年の作品。ちなみにパーソネルは、Luiz Eca (p), Bebeto (fl), Dorio (g, b), Ohara (ds, per)。ブラジルのジャズ・ボッサ・グループ「タンバ 4」の1968年作。全身のピアノ・トリオ(タンバ・トリオ)にフルートを加え、カルテットとなった「タンバ 4」のCTI第2弾。
有名な『We and the Sea(二人と海)』に次ぐ作品。『二人と海』では、ダイナミックなアンサンブルが特徴で、ちょっと仰々しさが玉に瑕だったが、この盤では、ブラジル・ミュージックの雰囲気が色濃い本来のスタイルに、米国のイージーリスニング・ジャズ志向のアレンジを適用して、ポップ度とイージーリスニング度を増強している。
とても聴きやすく、クセのない、洗練されたボサノバ・ジャズに仕上がっているところが評価ポイントで、フルート1本をフロント管とした「フルート・カルテット」が良い方向に作用している。フルートとピアノの絡みが実に印象的で、そのフルートとピアノの絶妙な絡みが、米国のイージーリスニング・ジャズ志向のアレンジの適用で更に映えている。
冒頭のタイトル曲「Samba Blim」は軽やかでちょっと小粋なサンバ曲。フルートがいい音出してます。2曲目は、ミシェル・ルグランの「Watch What Happens」。名画「シェルブールの雨傘」の挿入歌。ストリングス入りのとてもCTIのイージーリスニング・ジャズらしいアレンジが印象的。フルートとピアノの絡みが良い。
以降、サンバ・チューン、ボサノバ・チューンが、素敵な「フルート・カルテット」で印象的に紬あげられていく。バックのストリングスもTamba 4の演奏の引き立て役に徹したアレンジで好感が持てる。CTIレーベルでは、秀逸な内容のインスト物のボサノバ・ジャズ盤が結構あるが、そんな中で屈指の出来のボサノバ・ジャズ盤だと思う。
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