強烈な疾走感と漲る音のパワー
カシオペア(CASIOPEA)。日本発のフュージョン・バンドの老舗中の老舗。デビューは今から約50年前の1977年。幾度かのメンバー変遷と2006年から2011年までの活動休止期間を経て、第1期〜第2期「CACIOPEA」、第3期「CASIOPEA 3rd」、第4期「CASIOPEA-P4」とバンド名をマイナーチェンジしつつ、現在も活動中である。
現在は、2022年にレギュラー・サポートメンバーであった神保の脱退を受けて、7月に後任の新ドラマー・今井義頼が正式メンバーで加入。それを機に、バンド名を「CASIOPEA-P4」に変更して活動中。
CASIOPEA-P4『RIGHT NOW』(写真左)。2024年7月のリリース。ちなみにパーソネルは、野呂一生 (g), 鳴瀬喜博 (b), 大高清美 (key), 今井義頼 (ds)。2022年の『NEW TOPICS』以来の、CASIOPEA-P4として2枚目のアルバム。ギターでリーダーの「野呂一生」は不変だが、他のメンバーは総入れ替え。フロント楽器がギターで、バックにリズム・セクションという編成は変わらないが、サウンド的には大きく変化している。
基本は「安定のカシオペア・サウンド」。但し、第1期〜第2期は「野呂一生のギター命」の、単独フロントっぽいサウンドだったが、第3期で、キーボードが大高に変わった辺りから、キーボードがフロントに躍り出て、キーボードのフロントに占める割合が、どんどん大きくなっている。しかも、サウンドの質がどんどん若返っている。そして、今回のアルバムである。
強烈な疾走感と漲る音のパワー。覇気溢れ、明るくポジティヴ。アクティヴな曲も緩やかなソフト&メロウな曲も、能動的な規律の下、フレーズの展開のイメージが研ぎ澄まされ、鋭く、ダイナミズムが溢れる。
第1期〜第2期の頃より、音が分厚くなっている。キーボードが全面に出てきたお蔭だろう。まるで、1970年代のプログレッシヴ・ロック(略して「プログレ」)である。
そんなプログレの音世界の中、演奏テクニックば「バカテク」。それでいて、そんな「バカテク」が鼻につかない、耳に痛くない、心地良さを感じるレベルの「バカテク」。この心地良い「バカテク」が、CASIOPEA-P4の「強烈な疾走感と漲る音のパワー」に直結している。
良い意味で「現代のジャズ・ロック」と形容して良い、爽快かつパワフルなサウンドは実に良い。リズム・セクションとメロディー担当のフロントを行き来出来るキーボードの存在は、野呂一生のギターを明らかに若返らせている。
キーボードがバックに回った時の活き活きとした野呂のギター。そして、キーボードがメロディーを奏でる時の、野呂のギターの絶妙なバッキング。これが「CASIOPEA-P4」のサウンドである。
そして、この野呂のギターと大高のキーボードを、しっかりと支え、的確にサポートする鳴瀬のベースと今井のドラム。これがまた、新しいリズム隊のフレーズをリフを繰り広げるから堪らない。
カシオペアは「眠らない」。逆に、キーボードの前面進出によって、サウンド全体が若返り、サウンドの色が新しくなった。これは素晴らしい。カシオペア・サウンドがステップアップした、そんな感じがとても嬉しいアルバムである。
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