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2025年1月30日 (木曜日)

楽しいハードバップな好盤 ”Go”

ハードバップな好盤って、ごまんとある。それだけ、ハードバップの時代は、ジャズというジャンルのパフォーマンスが、歴史上、一番、充実していた時代だった証でもある。しかし、本当に沢山の好盤があって、ジャズ初心者向けの好盤でありながら、当ブログにてご紹介し損ねている盤もまだまだある。

Paul Chambers『Go』(写真左)。1959年2月2, 3日、シカゴでの録音。Vee-Jayレーベルからのリリース。ちなみにパーソネルは、Paul Chambers (b), Freddie Hubbard (tp), Cannonball Adderley (as), Wynton Kelly (p), Philly Joe Jones, Jimmy Cobb (ds)。当時のマイルス・バンドのリズム隊メンバーが集結した、素敵な内容のハードバップ盤。

バンド編成の基本は、ハバードのトランペット、キャノンボールのアルト・サックスの2管フロント。リズム隊に、ケリーのピアノ、ポルチェンのベース、そして、フィリージョーとコブが交代でドラムを担当するクインテット編成。ハバードのトランペットがコルトレーンに代われば、そのまま、マイルスのバックバンドになる。
 

Paul-chambersgo

 
ほぼ、マイルスのバックバンド的編成なのだが、これがまあ、モードの影の形もない、徹頭徹尾、コード・ベースのばりばりハードバップな演奏が統一している。モードの方が、アドリブの自由度は格段に上がるのだが、この盤のセッションでは、モードのアーティスティックな自由度よりも、コードのハードバップな演奏の楽しさを優先した、そんな感じのする、聴いて楽しい『Go』セッションの音である。

リーダーのポルチェンのベースも良い響きで、演奏全体の「底」をしっかりと支える。キャノンボールの饒舌で切れ味の良い疾走感溢れる吹き回し。テクニック溢れるハバードのペット。ケリーのハッピー・スイングなピアノ、そして、渋くキメるフィリジョー&コブのドラム。1950年代のハードバップ演奏の良いところがギッシリと詰まっている。

この『Go』のセッションって、アウトテイクが多くて、CDでのリイシュー時、オリジナルのLPの6曲に、なんと10曲ものボートラを追加して、CD2枚組としてリイシューしている。が、僕は、まずは、LP時代の6曲をしっかりと聴き込んでから、リイシューのボートラを聴いて欲しい、と思う。そうすると、オリジナル6曲の素晴らしさを実感する中で、ボートラの良さもしっかりと確認できると思うのだ。
 
 

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