小粋な『Reunion Blues』です
何も、ジャズ盤紹介本やジャズ雑誌のアルバム紹介に上がってくる「名盤」と呼ばれるものだけ、聴いていれば良い、というものでは無い。
ジャズ盤の裾野は広い。色々漁っては聴いていると、これは、という盤に出会う。僕はこれを「小粋なジャズ盤」と名付けて、「小粋なジャズ盤」のボックスを作って、このボックスに盤に入れて、時々、引っ張り出して、繰り返し聴き直している。
Oscar Peterson Trio with Milt Jackson『Reunion Blues』(写真左)。1971年7月の録音。ちなみにパーソネルは、Oscar Peterson (p), Milt Jackson (vib), Ray Brown (b), Louis Hayes (ds)。 MPSレーベルからのリリース。MPSらしい人選。小粋な組み合わせのカルテット編成。
バカテクでドライブ感&スイング感が半端ない、バリバリ迫力満点なピアノを弾きまくるオスカー・ピーターソン。ジャズ・ヴァイブの神様、ブルージー&ファンキーなヴァイブが素晴らしいミルト・ジャクソン。この二人をフィーチャーした、圧倒的な弾き回しが凄まじいカルテット演奏である。
まず、予想通り、ピーターソンのピアノが疾走する。圧倒的迫力のドライブ感&スイング感が半端ないピアノ。そして、そんなピーターソンに対峙する、これまた圧倒的迫力のブルージー&ファンキーな雰囲気が半端ないヴァイブ。
これは、そんな二人のバトルが繰り広げられるのか、と思いきや、2曲目以降、極上のハードバップが展開されるのだから面白い。
歌心満点のミルトのヴァイブを、ピーターソンのピアノが絶妙にサポートする。実はピーターソンは伴奏上手。あの「バカテクでドライブ感&スイング感が半端ない、バリバリ迫力満点なピアノ」がバックに回って、抑制の美を漂わせながら、実に小粋なバッキングを施す。これが実に良い、これが実に「粋」なのだ。
そして、そんなピーターソンとミルトのフロントに、レイ・ブラウンのブンブン・ベースと、ルイス・ヘイズの小粋なバップ・ドラムのリズム隊が、これまた絶妙なリズム&ビートをフロントに供給する。このリズム隊の小粋な妙技がこの盤の「隠れた聴きどころ」である。
この盤は、バックに回った時のピーターソンの抑制の美を伴った、凄みのあるバッキングと、そんなバッキングに乗った、ファンクネスを増幅したブルージーな弾き回しのミルト、そして、ミルト&ピーターソンのリズム&ビートを支える、ブラウンとヘイズの小粋なリズム隊、を聴いて楽しむ「小粋なジャズ盤」である。
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>Oscar Peterson Trio with Milt Jackson『Reunion Blues』(写真左)。
と有りますが、右の写真は?
ご教示ください。
投稿: じじい | 2025年1月14日 (火曜日) 05時11分
じじい様へ。
Oscar Peterson Trio with Milt Jackson『Reunion Blues』の別ジャケです。正式なジャケが左の写真です。ジャズ盤の世界ではよくあることですね。
投稿: 松和のマスター | 2025年1月14日 (火曜日) 08時32分