« Steps『PARADOX』は良い | トップページ | 聴いて楽しい「カーソン盤」 »

2024年12月12日 (木曜日)

ファンキーなXmasジャズ盤

ジャズのXmas曲集は、意外と端正なアレンジなものが多い。Xmasソングのメロディーをあまり崩すことなく、判りやすくする為なのだろうが、ややもすれば、イージーリスニング・ジャズ風に陥る盤が結構ある。そういえば、モーダルなXmasジャズや、フリーなXmasジャズって、無いよな(笑)。

Ramsey Lewis Trio『Sound of Christmas』(写真左)。1961年10月の録音。Argoレーベルからのリリース。ちなみにパーソネルは、Ramsey Lewis (p), El Dee Young (b), Issac "Red" Holt (ds)。ラムゼイ・ルイス・トリオによるXmasジャズ盤。前半5曲がピアノトリオ、後半5曲がストリングス入りという構成。

ラムゼイ・ルイス(Ramsey Lewis)の代表作は、グルーヴの「粘り」が凄い、コテコテのファンキー・ジャズの『The in Crowd』。1970年代は、ソウル・ミュージックやR&Bと融合したフュージョン・ジャズに転身。それでも、演奏の底は「コテコテのファンキー・ジャズ」。ルイスのピアノの本質は「ファンキー&ソウル・ジャズ」。

さて、そんなラムゼイ・ルイスのXmasジャズ盤。これがまあ、冒頭のXmasスタンダード曲「Merry Christmas Baby」のイントロを聴くだけで、このXmasジャズ盤は「コテコテのファンキー&ソウル・ジャズ」なXmasジャズ盤であることが判る。
 

Ramsey-lewis-triosound-of-christmas

 
それはそのはずで、このXmasジャズ盤って、コテコテのファンキー・ジャズの『The in Crowd』と同じメンバーでの演奏。「コテコテのファンキー&ソウル・ジャズ」はお手のもの。

いやはや、もう「ごめんなさい」と言いたくなるほどのファンクネスとソウルフルな響き。粘る様なグルーヴ感を湛えながら、ムゼイ・ルイス・トリオは、Xmasソングを「ファンキー&ソウル・ジャズ化」していく。基本的に旋律が綺麗なXmasソングを上手くファンキー&ソウルな雰囲気にどっぷり浸からせ、それでいて、Xmasソングの旋律はちゃんと残っていて、何のXmasソングか、判るようになっている小粋なアレンジ。

全編、こってこてファンキー&ソウルなピアノ・トリオ演奏で統一。ファンクネスだだ漏れ、ソウルフルなグルーヴ感、思わず腰が動き、足でビートを取りたくなる、Xmasジャズ盤としては珍しい、どっぷりジャズっぽいXmasジャズ盤。

このアルバムは、1967年12月、ビルボードのXmasのLPチャートで第8位を獲得したとのこと。それも頷ける、とてもジャズらしいXmasジャズ盤。我が国では話題に上ることの無い、ラムゼイ・ルイスのXmasジャズ盤だが、聴いていて楽しいXmasジャズ盤としてお勧めの好盤です。
 
 

《ヴァーチャル音楽喫茶『松和』別館 の更新状況》 更新しました! 

 ★ AORの風に吹かれて 

  ・『AirPlay』(ロマンチック) 1980

 ★ まだまだロックキッズ     【New】 2024.08.24 更新

  ・イタリアン・プログレの雄「PFM」のアルバム紹介と
   エリック・クラプトンの一部のアルバム紹介を移行しました。

 ★ 松和の「青春のかけら達」

  ・チューリップ『ぼくが作った愛のうた』『無限軌道』の
   記事をアップ。
 

Matsuwa_billboard

★ コメント&TBは、全て「松和のマスター」が読んでから公開される仕組みです。表示されるまで少し時間がかかります(本業との兼ね合いで半日〜1日かかる時もあります・・・ごめんなさい)。公開されたくないご意見、ご感想はその旨を添えて送信してください。

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。

東日本大震災から13年9ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。
 
Never_giveup_4 

« Steps『PARADOX』は良い | トップページ | 聴いて楽しい「カーソン盤」 »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« Steps『PARADOX』は良い | トップページ | 聴いて楽しい「カーソン盤」 »

リンク

  • まだまだロックキッズ(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    この「松和・別館」では、懐かしの「1970年代のロック」盤の感想や思い出を率直に語ります。これまでの、ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で不定期に掲載した、70年代ロックの記事を修正加筆して集約していきます。
  • 松和の「青春のかけら達」(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    この「松和・別館」では、懐かしの「1970年代のJポップ」、いわゆるニューミュージック・フォーク盤の感想や思い出を率直に語ります。これまでの、ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で不定期に掲載した、70年代Jポップの記事を修正加筆して集約していきます。           
  • AORの風に吹かれて(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    AORとは、Adult-Oriented Rockの略語。一言でいうと「大人向けのロック」。ロックがポップスやジャズ、ファンクなどさまざまな音楽と融合し、大人の鑑賞にも堪えうるクオリティの高いロックがAOR。これまでの、ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で不定期に掲載した、AORの記事を修正加筆して集約していきます。  

カテゴリー