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2024年12月27日 (金曜日)

続 ”ハードバップのジョーヘン”

1994年に先行リリースされた『Four』(昨日のブログ参照)と同一場所、同一日時での録音。つまり『Four』で選曲された曲以外の、残りの曲をピックアップしている。といって、『Four』で選曲されなかった残りの曲だから、演奏の内容は少しレベルが下がるのだろう、と思いきや、これが、先行の『Four』と同等、曲によっては、こちらの方が良いの、なかなか内容のある演奏がピックアップされている。

Joe Henderson『Straight, No Chaser』(写真左)。1968年4月21日の録音。1996年のリリース。ちなみにパーソネルは、Joe Henderson (ts), Wynton Kelly (p), Paul Chambers (b), Jimmy Cobb (ds)。メリーランド州のボルチモアの「レフト・バンク」でのライヴ録音。1994年リリースのヴァーブ・レコードの発掘盤。

冒頭のタイトル曲、モンク作の「Straight, No Chaser」が圧巻。14分40秒という長尺の演奏で、うねうねモーダルな展開がメイン、時々ハードバップに転換する、ストレートでハードバップなジョーヘンの吹奏に、ハードバップでスインギーな、ケリー、ポルチェン、コブのリズム隊が対応、まるで、マイルス抜きのアコースティック・マイルス・バンドの如くの演奏が繰り広げられる。
 

Joe-hendersonstraight-no-chaser

 
3曲目の「What Is This Thing Called Love?」では、ハードバップでスインギーな、ケリー、ポルチェン、コブのリズム隊に引きずり込まれる様に、ジョーヘンのモーダルなテナーが、スインギーなハードバップなテナーに転換するところが、とてもユニークで面白い。やはり、この盤でも、スインギーでストレートでハードバップなテナーを吹きまくるジョーヘンが「聴きもの」である。

この盤でも、ケリーはアグレッシヴに、溌剌とケリー節を弾きまくる。ケリーは器用なピアニストで、フロント管のモーダルな展開にもしっかりついていく。モーダルについていくのではなくて、あくまでハードバップ・ピアノの語法の中で、健康優良児的なファンキーで明るいタッチで相対するという、ケリーならではのモード対応をしているところが面白い。

うねうねモーダルなテナーと、ストレートでハードバップなテナーの両刀使いのジョーヘン。そして、その両方に柔軟に対応する、ハードバップでスインギーな、ケリー、ポルチェン、コブのリズム隊。この好対象な組み合わせが「吉」と出た好盤です。先行リリースの同一メンバー、同一録音日の『Four』と併せて聴き通したいですね。しかし、この盤でもだが、ハードバップのジョーヘン、意外と聴き応えがある。
 
 

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