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2024年10月11日 (金曜日)

高中の名盤『Brasilian Skies』

ここヴァーチャル音楽喫茶「松和」では、「夏だ、海だ、高中だ」ではなく、「秋だ、爽快だ、高中だ」というキャッチが蔓延している(笑)。とにかく、この2〜3日前から、ググッと涼しくなった関東地方。涼しくなって、空気が爽快になって、高中正義のアルバムの聞き直しの続きである。

高中正義『Brasilian Skies』(写真左)。1978年のリリース。リオデジャネイロの「PolyGram Studios」と、ロスの「Westlake Studios」での録音。さすが、フュージョン・ジャズ全盛時代、エレギのインスト盤は受けに受け、セールスも好調だったと聞く。この高中のアルバムもその例に漏れず、ブラジルと米国での「海外録音」。

パーソネルについては、曲毎に様々なミュージシャンを招聘していて、のべ人数にすると30名以上にあるので、ここでは割愛する。主だったところでは、日本人ミュージッシャンとして、坂本龍一、高橋ゲタ夫、浜口茂外也の名前が目を引く。後は、米国西海岸系とブラジル系のフュージョンのミュージシャンで固められている。
 

Brasilian-skies  

 
我が国を代表するスーパー・ギタリスト高中正義の4枚目のソロアルバム。タイトルを見ると、聴く前は、ブラジリアン・ミュージック志向のギター・フュージョンで固められていると思っていたが、意外と様々な傾向の演奏がごった煮で入っている。

初めてブラジルで本場のミュージシャンとプレイした曲たちも素晴らしいが、面白いのは、サンバ・アレンジを施された「スターウォーズのテーマ」や、ジャズの有名なスタンダード曲「I Remenber Clifford(クリフォードの思い出)」、高中オリジナルのディスコ曲「DISCO "B"」、高中節満載のしっとりした「伊豆甘夏納豆売り」など、とにかくごった煮(笑)。

しかし、ごった煮ではあるが、高中のギターの音は明らかに「高中の音」で、ごった煮の収録曲の曲想の中で、この高中のギターの音で、しっかり筋を通していて、この盤は意外と一貫性があって、高中のギターの音だけを愛でることができる様にプロデュースされている。高中正義の初期の名盤の一枚だろう。聴き直してみて、この高中のギターの「爽快感」が堪らない。
 
 

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