西海岸のアフロ・キューバン
台風が千葉県の太平洋東岸の沖を通過しつつある。今朝の始発から東海道新幹線が東京〜名古屋間で、地下鉄東西線は西船橋〜東洋長官が終日運転見合わせとかで、どんな暴風雨になるのかしら、と思って速報天気図などを見ていた。が、テレビの報道などは「大袈裟」の限り。千葉県北西部地方は暴風域にも入らず、強風域に入ってはいるが、そんなに大騒ぎするほどの強風は吹いていない。
雨は断続的にゲリラ豪雨っぽい強い雨が降るけど、まあこんなのはたまにあるので、平静そのもの。今まで台風が千葉県北西部地方を直撃〜上陸することもあったが、その時はこんなに大騒ぎしなかったので、今回は思いっきり違和感がある。何か、基準が変わったのかなあ。
Clare Fischer『Manteca!』(写真左)。1965年の作品。ちなみにパーソネルは、Clare Fischer (org), Ralph Peña (b), Nicholas "Cuco" Martinez (timbales), Adolfo "Chino" Valdes and Carlos Vidal (conga), Rudy Calzado (cencero and güiro) に、トランペット4本、トロンボーン2本、ベース・トロンボーン1本のホーン・セクションがバックに付いている。
ガレスピーの名曲「Manteca」、サンタマリアの作品でディー・ディー・ブリッジウォーターのカバーで有名な「Afro Blue」、アントニオ・カルロス・ジョビン作「Favela」など、ラテン・ジャズからボサノバの佳曲に、躍動感溢れるアフロ・キューバンなジャズ・アレンジを施した「アフロキューバン・ジャズ」盤。
フィッシャーの代表曲の1つ「モーニング」のメロー&ダンサンブルなアレンジに乗った演奏も、この盤の魅力の一つ。
フィッシャーのアレンジが効いている。バックに付いたホーン・セクションや、ラテンなパーカッションが、アフロ・キューバンな音世界をより濃厚なものにしている。そして、フィッシャーのアフロ・キューバンな雰囲気満載のアコピとオルガンが実に良い雰囲気を醸し出している。
フィッシャーのアレンジの才能とキーボーディストとしてのテクニックが全ての、内容の濃い、米国西海岸ジャズにおけるアフロ・キューバン。洒落てアーバンな雰囲気のアフロ・キューバンな雰囲気が実に魅力的。意外とハマると癖になるアフロ・キューバン盤です。
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