ステーシーの酷暑の夏向き好盤
酷暑の8月。毎日の様に「熱中症警戒アラート」時々「熱中症特別警戒アラート」が出まくり、それも朝からのアラート発報なので、朝から終日「命を守るための引き篭もり」をせざるを得ない日々が続く。
エアコンをつけた部屋で、ブログを更新したり、天体写真の画像処理をしたり、録画を見たり、本を読んだりしているのだが、バックに流れる音楽は、やはり「ジャズ」。エアコンをつけていても、なんとなく、外からの熱気は感じるので、爽やかなイメージの「ボサノバ&サンバ・ジャズ」や「女性ボーカル」、「フュージョン・インスト」のアルバムを選ぶことが多い。
Stacey Kent『Summer Me, Winter Me』(写真左)。2019年5月6日(英国)、8月2日(NY)、12月12日(NY)の3セッションからの収録。ちなみにパーソネルは、Stacey Kent (vo), Jim Tomlinson (ts, fl, cl, g, perc, key), Art Hirahara,Graham Harvey (p), Tom Hubbard,Jeremy Brown (b), Anthony Pinciotti, Joshua Morrison (ds) に「弦楽四重奏」がバックに入っている。
米国出身、英国在住の「現代ジャズの歌姫」ステイシー・ケントの、コンサートで唄った「どのアルバムにも収録されていない曲」をピックアップして収録した企画盤。「その曲はどのアルバムに載っていますか?」という、コンサートの後に、よく訊かれる質問がきっかけとなって企画されたアルバムとのこと。なるほど、ファンからの「リクエスト」に応えた、ファン・サービス的な企画盤なのね。
選曲傾向がちょっとバラバラやなあ、と感じた理由は良く判った。それでも、ステイシー・ケントのキュートで少しコケティッシュなボーカルと、夫君のジム・トムリンソンのテナーに、音志向に一貫性があって、アルバムとしての統一感はしっかり担保されているところはさすが。
確かに、コンサートで聴いて、あの曲って、どのアルバムに入っていたのか、「もう一度聴きたい」と思わせる様な、曲が、ステイシー・ケントの歌唱が選曲されている。
ミッシェル・ルグランが作曲した映画 「 おもいでの夏 」 のテーマ曲 「Summer Song」 に、アラン&マリリン・バーグマン夫妻が後付けの歌詞を書いた、タイトル曲「Summer Me, Winter Me」、トム・ジョビンのボサノバ名曲 「Corcovado」 、映画「マイ・フェア・レディー」の印象的な挿入歌「Show Me」をはじめとして、全11曲、良い曲ばかりがズラリと並ぶ。
ジャズ界のおしどり夫婦、ステーシー・ケントとジム・トムリンソンの好盤。特にステーシー・ケントのキュートでチャーミングで、少しコケティッシュなボーカルがとても印象的。トムリンソンのテナーも伴奏上手。酷暑の夏に清涼感を呼び込む、好ボーカル盤です。
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