ドナルド・バードの初リーダー作
ドナルド・バード(Donald Byrd)は、デトロイト出身のモダン・ジャズ・トランペッターのレジェンド。ハードバップ初期から頭角を表し、1958年には、バリトン・サックス奏者のペッパー・アダムスと共同でレギュラー・グループを持っている。ハードバップから始まり、ファンキー・ジャズ、ソウル・ジャズ、ジャズ・ファンクと演奏スタイルを変えつつ、ジャズ・シーンの第一線を走り続けた。
バードのトランペットは、端正で流麗でブリリアント、ピッチやフレーズにブレは無く、アドリブ・フレーズのイマージネーション豊か、ジャズ・トランペットの教科書の様なパフォーマンスが個性。生涯、この教科書の様なパフォーマンスを貫いた、モダン・ジャズ・トランペッターのレジェンドである。
Donald Byrd 『Byrd Jazz』(写真左)。1955年8月23日、デトロイトの「New World Stage Theatre」でのライヴ録音。ちなみにパーソネルは、Donald Byrd (tp), Bernard McKinney (euphonium), Yusef Lateef (ts), Barry Harris (p), Alvin Jackson (b), Frank Gant (ds)。ドナルト・バードの初リーダー作。出身地のデトロイトでのライヴ録音。
ジャズにおいては、初リーダー作で、そのリーダーの個性と特徴の全てが判る、というが、このドナルド・バードの初リーダー作もその例に漏れることは無い。バードのトランペットについては、「端正で流麗でブリリアント、ピッチやフレーズにブレは無く、アドリブ・フレーズのイマージネーション豊か」という個性と特徴が、このライヴ音源に詰まっている。
録音がちょっとナローなので、ライヴ音源としては大人し目なのだが、若き日の溌剌としたバードのトランペットはバッチリ捉えられている。フロント管のラティーフのテナーもよく唄い、ジャズには不向きなマッキンニーのユーフォニウムも、なかなか健闘、そんなフロント管パートナー達と、楽しげにハードバップをやるバードのトランペットはブリリアント。
渋いバップ・ピアニスト、バリー・ハリスを中心とするリズム隊も、明確にハードバップなバッキングを供給していて、バードは、どこかクリフォード・ブラウンを想起させる様な、端正で流麗でブリリアントで溌剌としたアドリブ・フレーズを吹きまくる。バードのトランペットの個性と特徴の「源」を確認するには、格好のライヴ盤。以前は「幻の名盤」扱いでしたが、今では、サブスク・サイトでも聴くことができます。有難いことです。
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