4100番台のブレイキー盤は ....
ブルーノートの4100番台は、1961年後半から1965年前半の録音がメイン。ブルーノートは、成熟したハードバップを基に、ファンキー・ジャズ、ソウル・ジャズ、モード・ジャズ、フリー・ジャズなど、聴き手に訴求するジャズの様々なニーズに応えていた。が、例外もある。
Art Blakey & The Jazz Messengers『The Freedom Rider』(写真左)。1961年2月12, 18日と5月27日の録音。ブルーノートの4156番。ちなみにパーソネルは、Art Blakey (ds), Lee Morgan (tp), Wayne Shorter (ts), Bobby Timmons (p), Jymie Merritt (b)。ウェイン・ショーターが音楽監督を務めた時代の録音。録音当時お蔵入りだった音源の、録音3年後、1964年2月のリリース。
アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズについては、1960年の録音でお蔵入りになったアルバム4枚、1961年の録音でお蔵入りになったアルバム1枚、1964年でお蔵入りになったアルバム1枚が、4100番台で五月雨式に、後年にリリースされている。特に1961年録音のお蔵入り盤は、4枚のアルバム共に内容は良好で、未だに、録音して直ぐにアルバム・リリースしなかったのかがよく判らない。
この録音後、遅れてリリースに至ったアルバムは、全て、ショーターが音楽監督を務めた時代の、こってこてモーダルなファンキー・ジャズを展開した時代。モード・ジャズをメインとしていたからといって、難解なところは全く無く、ファンキー・ジャズ志向のアレンジが効いていて、とても判り易く、取っ付き易い、加えて、ジャズ・メッセンジャーズの個性溢れる、優れた内容になっている。
この『The Freedom Rider』についても、ショーターが音楽監督になって、しっかりとショーターのモード・ジャズ志向が根付いて、とても良好なアレンジ、加えて、明らかにジャズ・メッセンジャーズと判る音の響きで、モーダルなファンキー・ジャズを展開している。選曲も、ショーター、モーガン、ブレイキーの曲で占められており、ジャズ・メッセンジャーズ・オリジナルな雰囲気が満載。
4100番台のブルーノート盤の中で、ジャズ・メッセンジャーズだけが、録音ストックの中から五月雨式に、アルバムが遅れてリリースされているのが特徴的。ジャズ・メッセンジャーズの音志向は、あまり、ジャズの演奏トレンドや演奏方式に左右されない、普遍的な音志向なので、ジャズ・メッセンジャーズの音源については、ジャズ・メッセンジャーズのファンに向けてリリースし続けていたのかも知れない。
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