ミッチェルの成熟ファンキー盤
ジャズの世界では、歴史に名を残すイノベーターばかりで無く、歴史を変えたり、新しい演奏トレンドを生み出すことは無いが、その個性と演奏スタイルから、人気ジャズマンとして名を残しているジャズマンが沢山いる。
トランペッターでは、僕は真っ先に「ブルー・ミッチェル(Blue Mitchell)」の名前が浮かぶ。彼は、ジャズにおいて、イノベーターでも無ければ、キーマンでも無い。ファンキーで円やかで流麗なトランペッターという個性で、ジャズの歴史上に名を残している。
Blue Mitchell『Out of the Blue』(写真左)。1959年1月5日の録音。リヴァーサイド・レーベルからのリリース。ちなみにパーソネルは、ちなみにパーソネルは、Blue Mitchell (tp), Benny Golson (ts), Wynton Kelly (p), Paul Chambers (b, tracks 2 & 5,6), Sam Jones (b, tracks 1,3 & 4), Art Blakey (ds)。今回はややこしいので、CDリイシュー時のボートラ(7曲目)はオミットしてコメントしている。
ブルー・ミッチェルの2枚目のリーダー作になる。テナーにベニー・ゴルソンが、ドラムにアート・ブレイキーが、ピアノにウィントン・ケリーがいる。これだけでも、ファンキー・ジャズが基本の演奏になっているのかな、と想像出来る。フロントの相棒とリズム隊がファンキー・ジャズの担い手達なのだから、ミッチェルもさぞ、吹きやすかったと思われる。
ライトで流麗なファンキー・ジャズが全編に流れる。ブリリアントにファンキーに流麗に、ミッチェルのトランペットが映えに映える。フロントのゴルソンのテナーも何時になく好調に飛ばしているし、リズム隊も絶好調。ケリーも健康優良児的なファンキー・ピアノを弾きまくっていて清々しい。
ネジのアップのジャケットは「?」で、僕は最初、この盤は、プレスティッジ・レーベルの盤かと思った(笑)。リヴァーサイド・レーベルのジャケって、まあまあのものが多いのだが、このジャケは「?」。それでも、内容的には優れていて、メンバー全員が好調の「成熟したファンキー・ジャズ」がこの盤に詰まっている。
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